
好きな漫画を読んでいると、「この場面をアニメでも見てみたい」と感じることがありますよね。
迫力のある戦いや、思わず笑ってしまう会話、美しい風景。声や動きが加わることで、原作の魅力をまた違った形で楽しめるのではないかと思います。
長編のサスペンスから、穏やかな日常を描く作品まで、アニメ化を期待したい漫画はさまざまです。
- アニメ化が期待されている漫画を知りたい
- 次に読む面白い漫画を見つけたい
- 作品の見どころや、アニメで見たい理由も知りたい
こうした方に向けて、この記事では「アニメ化してほしい漫画ランキング15選」をご紹介します。
まずはAnimeJapanの公式投票結果を確認し、そのあとに私がアニメで見たい15作品をまとめました。

「この場面に声や動きが付いたら……」と想像しながら、アニメで見たい15作品を選びました。原作の面白さはもちろん、映像で見てみたいポイントも紹介するので、ぜひお気に入りを探してみてください!
AnimeJapan「アニメ化してほしいマンガランキング2026」投票結果TOP10
まずは、AnimeJapan「アニメ化してほしいマンガランキング2026」の公式投票結果をご紹介します。
ノミネートされた48作品に、222,758票が集まりました。一般投票のTOP10はこちらです。
後半の私の15選とは別のランキングになります。なお、投票へのランクインはアニメ化の決定を意味するものではありません。
| 順位 | 作品名 | 作者 |
|---|---|---|
| 1位 | となりの席のヤツがそういう目で見てくる | mmk |
| 2位 | サンキューピッチ | 住吉九 |
| 3位 | ケツバトラー | 高出なおたか |
| 4位 | 写らナイんです | コノシマルカ |
| 5位 | #ギャルとギャルの百合 | イノウエ |
| 6位 | 会社と私生活-オンとオフ- | 金沢真之介 |
| 7位 | ウソツキ!ゴクオーくん | 吉もと誠 |
| 8位 | ディノサン | 木下いたる |
| 9位 | 極楽街 | 佐乃夕斗 |
| 10位 | ケントゥリア | 暗森透 |
出典:AnimeJapan 2026主催者発表(共同通信社掲載)
1位は『となりの席のヤツがそういう目で見てくる』、2位は『サンキューピッチ』、3位は『ケツバトラー』という結果でした。こうして並ぶと、タイトルだけでも気になる作品が多いですね。「どんな話なんだろう」と原作を手に取るきっかけにもなるランキングだと思います。
個人的に、こうした投票で楽しいのは、順位を眺めながら「自分なら何に一票を入れるか」を考える時間です。好きな場面に声や音が付いたらどうなるのか。登場人物の表情や動きはどう描かれるのか。アニメ化を想像するだけでも、漫画の楽しみ方が広がりますよね。
もちろん、TOP10に入っていない作品にも、映像で見たい漫画はたくさんあります。ここからは公式投票とは少し視点を変えて、私が「この作品をアニメで見たい!」と思う15作品を紹介します。皆さんの推し作品と重なるか、ぜひ比べてみてください。
アニメ化してほしい漫画ランキング15選【マンガネーター厳選】
ここからは、私がアニメ化してほしい漫画15選をご紹介します。
物語に引き込まれる作品もあれば、絵を眺めるだけで楽しい作品もあります。原作の好きなところと、アニメで見たい場面をそれぞれ書いてみました。
並び順は、100点満点の「アニメ化してほしい度」が高い順です。実現しそうかどうかではなく、「どれくらい見たいか」の目安としてご覧ください。
1. 20世紀少年
🥇アニメ化してほしい度:89
★★★★★
子どもの空想が世界を脅かす!? 謎の「ともだち」を追う長編サスペンス
あらすじ
1997年、コンビニを営むケンヂは、近所の一家が失踪した事件をきっかけに、奇妙なマークを目にする。それは子供のころ、仲間たちと秘密基地で作ったマークだった。
一方、謎の人物「ともだち」を中心とする集団が勢力を広げ、各地では不可解な事件が続いていた。
事件と、かつて自分たちが考えた世界滅亡の筋書き「よげんの書」とのつながりに気付いたケンヂは、幼なじみたちと記憶をたどり、「ともだち」の正体を追い始める。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
昔の遊びや思い出が、今起きている事件につながっていく。その不気味さがたまりません。しかも、立ち向かう大人たちは仕事や生活に悩む普通の人たちなんですよね。だからこそ応援したくなります。
引き込まれるのは、長編サスペンスの構成力と、複数の人物を追いかけたくなる魅力が重なるところです。人物も時系列も入り組んでいますが、じっくり謎を追いたい方には読み応えがあると思います。
アニメになったら、少年時代のにぎやかな声から、大人たちの重い会話へ切り替わる場面を見てみたいです。
同じ場所を異なる時代の光や音で描き、情報を明かす順番と沈黙を丁寧に扱えば、ページをめくる緊張を別の形で味わえそうです。
2. スピリットサークル
🥇アニメ化してほしい度:88
★★★★★
前世の敵は、今のクラスメート。いくつもの人生が交差する輪廻転生ファンタジー
あらすじ
中学2年生の桶屋風太には、普通の人には見えない霊が見える。ある日、クラスに石神鉱子という少女が転校してきた。風太は彼女の背後にいる霊・イーストにも気付くが、それが思わぬ事態を招く。
鉱子は初対面のはずの風太を憎んでおり、放課後、輪の形をした道具「スピリットサークル」で襲いかかってきた。
彼女の敵意の理由を知るため、風太は忘れていた過去の人生を追体験し、時代も姿も異なる二人が重ねてきた因縁をたどっていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
一つ前の人生では憎んでいた相手にも、その人なりの事情がある。風太と一緒に過去を知るうち、最初は怖かった鉱子を見る目まで変わってくるのが面白いです。
時代や暮らしが変わるので、それぞれの人生を一つの物語として楽しめます。それでいて、別々に見えた出来事が今の二人につながる。全6巻の無駄のない構成には驚かされます。
単に前世の正体を当てるだけではなく、「自分がこの立場ならどうしただろう」と考えたくなるんですよね。人間関係をじっくり追うのが好きな方にすすめたい作品です。
アニメなら、別の人生でもふと同じ仕草が出たり、声に面影を感じたりする見せ方が合いそう。生まれ変わっても残るものを、どんな演技で表すのか見てみたいです。
3. 孤高の人
🥇アニメ化してほしい度:86
★★★★★
命綱のない校舎登りから、孤独な山へ。緻密な作画で迫る登山ドラマ
あらすじ
他人との関わりを避けている高校生・森文太郎は、転校先で同級生にけしかけられ、校舎の壁を登ることになった。命綱もないまま壁の突起をつかみ、屋上へとたどり着いた彼は、それまで知らなかった充実感を味わう。
この出来事をきっかけに、文太郎はクライミングに引かれ、岩場や山へと足を向けていく。
登る技術を身に付け、より難しい壁に挑む一方、人と組んで登ることには戸惑いも抱く。やがて彼は、単独で山に挑む道を求め始める。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
細かな岩肌や雪の描写と、人がのみ込まれそうな広い画面。その対比が、登山の危うさだけでなく、文太郎の内面を伝えます。むしろ台詞が少ない場面ほど、絵から目を離せなくなるんですよね。
特に印象的なのは、自然と心理を重ねる視覚表現です。山の美しさに目を奪われながら、人の弱さや身勝手さにも向き合わされる。その重さが印象に残るので、爽快な登山冒険譚を期待すると戸惑うかもしれません。
これに雪を踏む音や、遠くで鳴る風が加わったらどうなるんでしょう。個人的には、音の使い方が気になります。
息が乱れる近さと、山全体を見渡す遠さを行き来することで、漫画の静かな緊張に別の奥行きが加わりそうです。
4. よつばと!
🥈アニメ化してほしい度:85
★★★★
いつもの買い物だって大冒険! 好奇心いっぱいの女の子が主役の日常コメディ
あらすじ
元気いっぱいの女の子・よつばは、「とーちゃん」と二人で新しい街に引っ越してきた。荷物を運ぶ大人たちをよそに外へ飛び出したよつばは、隣に住む綾瀬家の三姉妹と知り合う。
引っ越し先で始まったのは、買い物に出かけたり、外で遊んだりする日々。父の友人たちも加わり、よつばの周りはにぎやかになっていく。
大人には見慣れた物も、よつばには初めての発見ばかり。気になったことを次々に尋ね、時には勘違いしながら、新しい街を楽しんでいく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
面白いのは、よつば本人はふざけているつもりがないところ。大人には何でもないことを大事件のように受け止め、真剣に質問する。その受け答えのずれに、つい笑ってしまいます。
とーちゃんや隣の家の人たちも、いつも上手に対応できるわけではありません。困ったり、からかったりしながら付き合うので、子どもだけでなく大人たちにも親しみが湧くんですよね。
何気ない一日を楽しく見せる観察の細かさが好きです。大きな事件がなくても、表情の変化や一言の返しだけで十分面白い。のんびり読みたい日に合うと思います。
アニメで見たいのは、気になるものへ急に向く視線や、走っては止まる足。会話を急がず、その場に一緒にいるような間を残してくれたらうれしいです。
5. さよなら絵梨
🥈アニメ化してほしい度:84
★★★★
カメラに映る彼女は本当の姿? 映画作りと記憶をめぐる濃密な青春短編
あらすじ
少年・優太は、病気の母から自分の姿を死ぬまで撮影してほしいと頼まれ、スマートフォンで日常を記録し始める。
母が亡くなった後、その映像を一本の映画にまとめて学校で上映するが、周囲から激しく非難されてしまった。
傷ついた優太は自殺を考え、病院の屋上へ向かう。そこで出会ったのが、彼の映画を気に入ったという少女・絵梨だった。
絵梨に促され、優太は再び映画を作ることに。二人で映画を観る時間を重ねながら、今度は彼女にカメラを向ける。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
似た画角のコマが続くのに、表情の小さな変化や手ぶれで、画面から受ける印象が変わる。まず、このカメラ越しに見ているような描き方が面白いです。
しかも、撮影したものをそのまま見せているようで、何を残すかは撮る側が選んでいるんですよね。母や絵梨の姿を追ううちに、映っていない部分まで気になってきます。
短い作品ですが、読み終えてから冒頭の見え方を確かめたくなる。説明し切らない部分があるから、誰かと解釈を話したくなる一冊だと思います。映画の感想を語り合うのが好きな方にも合いそうです。
もともと映像を思わせる漫画なので、アニメ化では「どこで音を切るか」が気になります。場面が切り替わったときの戸惑いまで味わえるような演出を見てみたいですね。
6. ホーリーランド
🥈アニメ化してほしい度:84
★★★★
独学のワン・ツーで夜の街へ。居場所を求める少年のリアルな格闘ドラマ
あらすじ
学校でいじめを受け、家にも居場所を見いだせない高校生・神代ユウは、夜の街をさまようようになる。彼が独学で繰り返し練習していたのは、ボクシングの基本であるワン・ツーだった。
絡んできた不良をそのパンチで倒したことから、ユウは「ヤンキー狩り」と呼ばれ、次々とけんかを挑まれるようになる。
拳を振るうことで初めて街に居場所を得たユウは、仲間や格闘技の経験者と出会う。自分の居場所を守るため、さらに厳しい路上の戦いへ踏み込んでいく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
パンチが当たる理由や、路上で技を使う難しさが具体的に語られ、勝敗を勢いだけで読ませません。でも、強くなったら悩みも消えるかというと、そう簡単ではない。
そのもどかしさが、ユウを応援したくなる理由だと思います。
惹かれるのは、格闘と居場所探しの結び付きの面白さです。強くなる姿を追うだけでなく、なぜ戦うのか、何を守りたいのかが気になってくる。少年たちの背景まで目を向けたくなるところが魅力です。
暴力描写が苦手な方には向きません。
アニメで見たいのは、一歩踏み込む前のためらいや、重心が崩れる瞬間。拳の速さだけでなく、靴音や息遣い、街灯の下の距離を表現すれば、路上の張り詰めた空気とユウの不安の両方が伝わりそうです。
7. 乙嫁語り
🥈アニメ化してほしい度:83
★★★★
20歳の花嫁と12歳の夫。美しい刺繍と家族の暮らしを描く中央アジアの物語
あらすじ
19世紀の中央アジア。遊牧民の一族で育った20歳のアミルは、町で暮らす12歳の少年カルルクのもとへ嫁いできた。8歳年下の夫とその家族に迎えられ、慣れない家での新婚生活が始まる。
馬を自在に乗りこなし、弓の扱いにも長けたアミルは、食事の支度や刺繍などを通じて嫁ぎ先の人々と親しくなっていく。
一方、アミルの実家では、一族の都合から彼女を連れ戻そうとする動きが起こる。二人の結婚生活に、家同士の思惑が入り込んでくる。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
服の刺繍や建物の装飾が本当に細かくて、話を追う途中でも絵に目がとまります。しかも、それを誰かが作り、日々使っている。美しい模様の奥に、手間や暮らしが見えるところが好きです。
アミルが馬や弓を扱う頼もしさと、年下のカルルクを気遣う姿の取り合わせもいいですね。慣れない家で少しずつ家族になっていく二人を、自然と見守りたくなります。
手仕事の細かさと人の温かさを一緒に楽しめる漫画。マンガ大賞2014の大賞受賞作でもあります。異なる文化の食事や衣服に興味がある方なら、眺めているだけでも楽しいと思います。
出典:マンガ大賞2014 大賞作品『乙嫁語り』|マンガ大賞実行委員会
アニメで見たいのは、刺繍を進める指や、重なった布が揺れる様子。食器の触れる音まで加わったら、この家の食卓をもっと近くに感じられそうです。
8. 図書館の大魔術師
🥈アニメ化してほしい度:83
★★★★
本好きの少年が、憧れの司書を目指す! 精緻な街並みが広がる王道ファンタジー
あらすじ
小さな村の貧しい地区で暮らす少年・シオは、本を読むことが何より好きだった。しかし、周囲と異なる耳や髪の色を理由に差別され、村の図書館にも自由に入ることができない。
ある日、本の都アフツァックから、司書「カフナ」の一団が村を訪れる。その一人・セドナはシオの本への思いを受け止め、一冊の本を貸してくれた。
この出会いから、シオは自分もカフナになると決意する。セドナと再会して本を返すため、司書試験を目指して学び始める。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
本が好きなのに、図書館に自由に入れない。そんなシオを見ていると、司書という仕事が特別なものに思えてきます。本を並べて貸すだけでなく、誰に知識を届けるのかまで関わってくるんですよね。
本を守ることと、人を支えることがつながるのが、この作品の好きなところです。シオの憧れを応援しながら、異なる文化や立場の人と接する難しさも考えさせられます。
建物や本棚、衣服の描き込みも見応えがあります。人物を追うだけではもったいなくて、背景の細部まで眺めたくなる。設定の豊かなファンタジーに浸りたい方に合うと思います。
アニメなら、シオと一緒に大きな図書館へ入る場面を見てみたいです。天井の高さや書架の奥行きが伝わる画面に足音が響けば、本の都へ来た実感を味わえそうです。
9. SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
🥈アニメ化してほしい度:82
★★★★
地味な英語教師にジミヘンが取り憑いた!? 音楽に再挑戦する熱血バンド漫画
あらすじ
高校の英語教師・本田紫織は、生徒からも目立たない存在として扱われ、かつて夢中になった音楽から遠ざかっていた。そんな彼女に、伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリクスの霊が取り憑く。
紫織に突き付けられたのは、27歳のうちに音楽で伝説を残さなければ死ぬという条件だった。
再びギターを手にした彼女は、学校で一緒に音楽をする仲間を探し始める。吹奏楽部を追い出された生徒との出会いを経て、バンドを組み、軽音楽部の設立へ動き出す。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
普段は目立たない紫織が、ギターを持つとまるで違って見える。うまく自分を出せない人が、演奏では思い切り感情をぶつける。その落差が気持ちいい漫画です。
演奏場面では、指の動きだけでなく、顔つきや体全体から必死さが伝わってきます。音を聴いている観客の反応まで描くので、こちらもその場に引き込まれるんですよね。
音のない紙面で演奏の勢いを感じさせるところが魅力だと思います。大きな感情表現には好みが分かれそうですが、音楽に打ち込む人物を応援したい方には合うはずです。
だからこそ、実際に音が付いた姿を見てみたい。ただ上手な演奏を流すだけでなく、紫織たちの不器用さや必死さも音に表れてほしいですね。漫画から想像した演奏とどう違うのか、そこも楽しみです。
10. しまなみ誰そ彼
🥈アニメ化してほしい度:82
★★★★
自分の「好き」を言えない少年へ。尾道の談話室から始まる繊細な群像劇
あらすじ
広島県尾道市に暮らす高校生・たすくは、男性同士の動画を見ていたことを同級生に知られ、同性が好きだと気付かれたのではないかと追い詰められる。
死を考えるほど思い詰めた彼の前に現れたのは、「誰かさん」と呼ばれる不思議な女性だった。彼女を追った先には、さまざまな人が集まる談話室があった。
そこへ通うようになったたすくは、同性の恋人がいる女性など、それぞれに事情を抱えた人々と出会う。話を聞くうち、自分の気持ちも少しずつ言葉にしていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
誰かの悩みを知ったつもりでも、同じ言葉が相手には違って届く。人物同士のすれ違いを、単純な善悪にまとめないところに読み応えがあります。風景が心の動きと重なる、幻想的な画面も印象に残ります。
言葉にしにくい内面を形にする視覚表現に引かれます。相手を思ってかけた言葉でも、踏み込みすぎることがある。「相手のことを分かりたい」と思うだけでは足りないんですね。
すぐに答えの出ないところも、この漫画の良さだと思います。
映像化するなら、返事を待つ時間や、目を合わせるか迷う瞬間を急がずに見せてほしいです。現実の風景から内面のイメージへ滑らかに移れば、台詞だけでは拾いきれない揺れも伝わりそうです。
差別的な言葉や苦しい場面を含むため、心に余裕のあるときに。
11. メタモルフォーゼの縁側
🥈アニメ化してほしい度:81
★★★★
75歳と女子高生がBL漫画で意気投合! 「好き」がつなぐ年の差友情物語
あらすじ
夫に先立たれ、一人で暮らす75歳の雪は、書店で表紙に引かれて漫画を買う。帰宅して読んでみると、それは男性同士の恋愛を描いたBL漫画だった。
登場人物の恋の行方が気になり、続きを買いに書店へ戻った雪は、そこで働く高校生・うららと知り合う。うららも同じ作品のファンだったが、周囲には趣味の話をできずにいた。
好きな場面や次の展開を語り合ううち、二人は新刊の発売を一緒に待つ仲になる。58歳離れた二人の交流が、漫画をきっかけに始まる。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
同じ漫画を読んでいても、面白がるところは少し違う。二人が感想を交わす様子を見ていると、自分も好きな作品の話を誰かにしたくなります。
いいなと思うのは、雪が年長者としてうららを教え導くだけの関係にならないところ。漫画のことでは、うららが教える側にもなる。年齢より「好き」が先に来る友情が心地いいです。
うららが趣味の話を切り出せない気持ちにも、すぐに仲間を作ればいいとは言えない切実さがあります。だから雪との会話がうれしいんですよね。『このマンガがすごい!2019』オンナ編第1位の作品です。
アニメでも、本を手渡すときの遠慮や、話が通じて表情がほぐれる瞬間を大切にしてほしいです。派手な出来事がなくても、人と会う楽しみが伝わる作品だと思います。
12. Veil
🥉アニメ化してほしい度:80
★★★
警察官と目の見えない女性の、さりげなく甘い日々。色彩と仕草に見惚れる恋愛漫画
あらすじ
街を巡回していた警察官の男性は、杖を手に歩く目の見えない女性と出会う。実家を出てきた彼女は仕事を探しており、彼との出会いをきっかけに、警察署で電話番として働くことになった。
警察署や官舎で顔を合わせるようになった二人は、仕事の合間や何気ない会話の中で、お互いのことを知っていく。
彼女は声や触れた感触から彼の様子を捉え、彼もまた彼女の言葉に耳を傾ける。冗談を交わし、互いを気遣いながら、二人で過ごす時間が増えていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
まず、服の形や色の組み合わせが素敵です。立っているだけの姿にも見入ってしまうし、相手へ伸ばす手や体の傾きから、二人の親しさまで伝わってきます。
会話も、気持ちを全部説明してくれるわけではありません。何気ない返事なのに妙に近く感じる。その言葉と仕草の間にある親密さに、どきっとするんですよね。
フランスのJapan Expoでは作画・装丁に関する賞も受賞しています。次の事件を待つより、一枚の絵や短いやり取りをゆっくり眺めるのが似合う漫画。物語の進展を急ぎたい方には、少し物足りないかもしれません。
声が付くなら、さりげない冗談をどんな調子で言うのか聞いてみたいです。絵の色や余白を生かしつつ、ほんの小さな動きで二人の距離を見せるアニメが合うと思います。
13. おやすみプンプン
🥉アニメ化してほしい度:79
★★★
素朴な姿の少年に、重すぎる現実。恋と家庭の苦しさを描くダークな成長物語
あらすじ
小学生のプンプンは、宇宙に憧れを抱く内気な少年だった。クラスに転校してきた田中愛子に一目ぼれし、彼女との距離を縮めようとする一方、家では両親の不仲に振り回されていた。
やがて母が入院し、父も家を離れたことで、プンプンは叔父の世話を受けることになる。学校の友人たちと過ごす時間にも、愛子への思いと家庭への不安が付きまとった。
大人たちの言動に戸惑いながら成長するプンプンは、愛子との関係や将来への期待を抱え、思春期を迎えていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
写実的な街の中に、記号のような姿のプンプンがいる。周りの人たちと同じ場所にいるのに、どこか浮いている。その姿だけでも、孤独が伝わってくる気がします。
人物の気持ちに共感するだけでなく、距離を置きたくなる瞬間も含めて読む作品です。
この人物と背景の対比と、心の暗い部分に踏み込む描き方が忘れがたい作品です。美しい背景に見入るほど、人物が抱える息苦しさとの落差が心に残ります。明るい読後感を求める方には向きません。
暴力や性的な描写もあるので、気軽に誰にでもすすめられる作品ではないです。
アニメでは、内面の言葉をどのような声で聞かせるか、逆に何を沈黙のまま残すかが気になります。写実的な背景に簡素な姿が動く違和感を保ち、感情を過剰に説明しない映像表現を見てみたい一作です。
14. ダイヤモンドの功罪
🥉アニメ化してほしい度:78
★★★
才能がありすぎて、仲間と楽しめない!? 少年野球の光と影を描く人間ドラマ
あらすじ
少年・綾瀬川次郎は、どんなスポーツでもすぐに結果を出せる運動能力を持っていた。しかし、彼に負けた子が競技をやめるなど、力を発揮するほど周りとの関係がこじれ、孤独を感じていた。
そんな次郎が出会ったのは、楽しむことを大切にする少年野球チーム「バンビーズ」だった。ここなら仲間と一緒に遊べると思い、野球を始める。
ところが、投げても打っても突出した才能は、野球でも隠せない。次郎が望む楽しさと、周囲が彼に求めるものにずれが生まれていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
次郎がすごいプレーをすれば、普通ならうれしいはず。でも、この漫画では周りの子の顔まで気になってしまいます。本人は一緒に楽しみたいだけなのに、上手すぎることが仲間との距離を作るんですよね。
才能がある側の孤独を、きれいごとで片付けないところが面白いです。負ける側の悔しさも、才能を伸ばしたい大人の気持ちも分かるので、誰か一人を責めて済ませられません。
活躍を見たいのに、活躍した後が心配になる。この落ち着かなさが独特だと思います。勝利の爽快感だけを求める方より、スポーツを通じた人間関係を読みたい方にすすめたいです。
アニメなら、次郎の滑らかな動きから、見ている子の表情へ切り替わる場面を見たいですね。歓声の中で一人だけ言葉が出ない、そんな間が胸にきそうです。
15. シメジ シミュレーション
🥉アニメ化してほしい度:77
★★★
頭にキノコ、隣の子には目玉焼き!? 不思議な女子高生たちのシュールな日常
あらすじ
中学時代の出来事から、約2年間を押し入れに引きこもって過ごした月島しじま。高校入学を機に外へ出ると決めた彼女の頭には、なぜかシメジが生えていた。
登校したしじまは、頭に目玉焼きを載せた同級生・山下まじめと出会う。人付き合いに慣れないしじまに対し、まじめは気さくに声をかけ、二人は一緒に学校生活を送るようになる。
授業を受け、友人と話し、放課後を過ごす日々。ただし、その学校や街では、頭のキノコにも負けない奇妙な出来事が起こっていく。
おすすめポイント・アニメで見たい理由
頭にシメジが生えた子と、目玉焼きを載せた子が、普通に会話している。見た目はおかしいのに、本人たちの調子は淡々としている。この食い違いが可笑しいです。
しじまとまじめのやり取りも好きです。人付き合いに慣れないしじまのそばへ、まじめがすっと入ってくる。奇妙な世界でも、二人が一緒に過ごす様子には親しみが湧きます。
ところが、笑って読んでいるうちに、この世界の「普通」そのものが気になってくるんですよね。ゆるい日常漫画として読み始めると、不意に足元が頼りなくなる。その感覚が面白いと思います。
明快な説明を求める方とは相性が分かれそうです。アニメにするなら、変なことが起きても声や音楽で騒ぎすぎず、二人の会話をそのまま続けてほしい。絵と声の温度差を味わってみたいです。
【まとめ】アニメ化してほしい漫画ランキング15選
以上、「アニメ化してほしい漫画ランキング15選」の紹介でした。
🥇アニメ化してほしい度:86〜90
20世紀少年
スピリットサークル
孤高の人
🥈アニメ化してほしい度:81〜85
よつばと!
さよなら絵梨
ホーリーランド
乙嫁語り
図書館の大魔術師
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
しまなみ誰そ彼
メタモルフォーゼの縁側
🥉アニメ化してほしい度:76〜80
Veil
おやすみプンプン
ダイヤモンドの功罪
シメジ シミュレーション
物語をじっくり楽しむなら『20世紀少年』と『スピリットサークル』が特におすすめです。謎がつながっていく面白さを味わえますし、続きが気になる漫画を探している方には合うと思います。
1冊で読みたいなら『さよなら絵梨』。のんびり楽しむなら『よつばと!』や『メタモルフォーゼの縁側』もいいですね。
絵の美しさで選ぶなら『乙嫁語り』『Veil』をぜひ。服の模様や人物の仕草まで、じっくり見たくなる作品です。
個人的には、『SHIORI EXPERIENCE』の演奏を音付きで聴いてみたいです。『ホーリーランド』の路上の戦いも、動いたらかなり迫力がありそう。
ただ、漫画だからこそ面白い表現もたくさんあります。気になった作品があれば、まずは原作を手に取ってみてください。
