- おすすめのスチームパンク漫画を知りたい
- 蒸気機関のテクノロジーに興味がある
- レトロな世界観を楽しみたい!
こんな方のために、この記事では「スチームパンク漫画おすすめ10選」を紹介します。
◆ スチームパンクとは?
そもそも「スチームパンク」とは、「蒸気機関のテクノロジー」をテーマにしたSFファンタジーのことです。
具体的には、次のような特徴が見られます。
1. 19世紀のイギリスを思わせる街並み
2. 蒸気機関や機械化テクノロジーが発達した世界観
3. 歯車、飛行船、機械のカラダ、レトロな時計などが登場
4. 茶色をメインカラーにした落ち着いたファッション
こういうジャンルを楽しみたい方には「スチームパンク漫画」がぴったりです。
未来と過去が合わさったような世界観にきっとワクワクできるはずです。
スチームパンク漫画おすすめ10選【蒸気機関のテクノロジーに痺れる!】
それでは、ここから「スチームパンク漫画おすすめ10選」について詳しく紹介していきます。
少年漫画っぽいものから日常系までさまざまですが、どれも蒸気機関のテクノロジーを感じることができる作品です。
1位 levius レビウス
🥉おすすめ度:80
★★★
機械化された格闘スポーツ「機関拳闘」を描くスチームパンク漫画。
あらすじ
新生暦19世紀の帝都では、機械武術のスポーツ「機関拳闘」という格闘技が行われていた。サイバネティックスにより増強された闘士たちは、各国の思惑が入り混じる世界大会でしのぎを削る。
おすすめポイント
機械武術のスポーツを描くスチームパンク漫画。
ひとことで言うと「機械化されたボクシング」みたいな武術がテーマの作品です。人体と機械を融合させて戦う「機関拳闘」という格闘技。設定はSF的ですが、格闘アクションとしても楽しめます。
蒸気を放ちながらたたかう闘士たちの姿は、いかにもスチームパンクな光景。臨場感あふれる作画も素晴らしいですし、熱くて美しい漫画でした。
◆「levius」の感想・評価
続編として「levius/est」も刊行されています。ぜひそちらも含めてチェックしてください。
2位 テガミバチ
🥉おすすめ度:78
★★★
人工太陽に照らされる国・アンダーグラウンド。危険な機甲生物「鎧虫(ガイチュウ)」との戦い
あらすじ
永遠の夜が続き、人工太陽に照らされる国・アンダーグラウンド。そこでは人の心を喰らう機甲生物「鎧虫(ガイチュウ)」がはびこっている。そんな危険な世界で、主人公ラグ・シーイングは、戦う郵便配達員「テガミバチ」として働くことを目指す。
おすすめポイント
危険な郵便配達員「テガミバチ」を描いたスチームパンク漫画。
まず幻想的な世界観がすごいです。無限の夜。人工太陽。危険な郵便配達の旅。作画タッチも白昼夢のように不思議で、すごく引き込まれました。
スチームパンク漫画としての読みどころは、昆虫のようなバケモノ「鎧虫(ガイチュウ)」との戦い。とても硬い機甲生物なので、人類は機械化アイテムを使って対抗します。
精霊、鉄の昆虫、人工太陽に照らされる夜の街…。ビジュアルだけでも楽しめるので、表紙のイラストが気になった方はぜひ。
◆「テガミバチ」の感想・評価
3位 エリオと電気人形
🥉おすすめ度:77
★★★
人類とAIが争ったあとの世界。女性型アンドロイドと人間少女の旅
あらすじ
人類とAIの大きな争いが起きたあとの世界。女性型アンドロイド(電気人形)のアンジェと、彼女に育てられた少女・エリオは、外の世界を体験するために2人で旅に出る。
おすすめポイント
少女とアンドロイドの旅を描いたスチームパンク漫画。
とにかく心温まる作品です。優しいヒューマンドラマが素敵すぎる。女性型アンドロイド・アンジェと、彼女に育てられた少女・エリオの、のんびりした旅を味わえる作品です。
スチームパンクとしては「人類とAIが戦ったあと」という世界観がポイント。壊された街並みを旅するので、暗く危険な場所もあります。全体としてはハートフルな作品なんですけどね。
旅漫画や、日常系漫画が好きな人にもおすすめできます。ユニークな世界観はもちろん、魅力的なキャラクターのかけ合いを楽しんでほしい作品です。
◆「エリオと電気人形」の感想・評価
4位 甲鉄城のカバネリ
🎖️おすすめ度:74
★★
蒸気機関でゾンビと戦え! 残酷な世界で生き延びるスチームパンク漫画
あらすじ
ゾンビのような怪物・カバネに支配された世界。人々は鉄道などのインフラを整備し、蒸気機関のテクノロジーを使って生き延びていた。そんな残酷な世界で、主人公・生駒(いこま)と、謎の少女・無名(むめい)が出会い、協力して絶望に立ち向かっていく。
おすすめポイント
蒸気機関でゾンビのような怪物に対抗するスチームパンク漫画。
まず強烈な世界観に圧倒されます。過去と未来が融合したような世界観なので、さまざまなジャンルを楽しめます。
・スチームパンク
・時代劇
・ゾンビ
・終末ファンタジー
全体としては『進撃の巨人』に近い雰囲気だと思います。恐ろしいバケモノたちに立ち向かっていくストーリーが熱い。
あとは「蒸気機関のテクノロジー」が登場するところもポイントです。代表的なのは装甲機関車「はやじろ」で、マクラキー機関と呼ばれる蒸気機関を動力源にしています。それ以外にも、ツラヌキ筒などの独特なアイテムが出てきますよ。
蒸気を噴射しながらゾンビと戦う世界観は壮絶。スチームパンクが好きな人はもちろん、ダークファンタジー好きにもおすすめしたい漫画です。
◆「甲鉄城のカバネリ」の感想・評価
5位 空挺ドラゴンズ
🎖️おすすめ度:73
★★
ドラゴンを狩る飛行船。危険だけど楽しい幻想ファンタジー
あらすじ
ドラゴンを狩る飛行船「クィン・ザザ号」では、さまざまな龍捕りたちが生活している。龍を食べることが大好きな主人公・ミカをはじめとして、彼らはドラゴンを狩り、船の上で料理し、危険ながらも楽しい旅を送っている。
おすすめポイント
飛行船乗りたちがドラゴンを狩りながら旅するスチームパンク漫画。
まずジブリを思わせるような幻想的な画力がすごいです。さすがに「ナウシカと同じレベル」と言えるほどじゃないですが、雰囲気は近いところがありますね。
飛行船や狩りのシーンはスチームパンク的ですが、全体としてはグルメ漫画に近いかもしれません。ドラゴンの調理方法やレシピが出てくるので、そのあたりにも注目して読んでみてください。
◆「空挺ドラゴンズ」の感想・評価
6位 琥珀色の空想汽譚
🎖️おすすめ度:72
★★
ゆったりと漂う「空飛ぶ飛行船」。古書とコーヒーに癒される空想汽譚
あらすじ
過去とも未来とも分からないスチームパンクな世界。雲の間をゆっくりと漂う「空飛ぶ古本屋」には、心に傷を負ったお客さんが訪れ、古書とコーヒーに癒されていく。
おすすめポイント
空飛ぶ古本屋さんを描いたスチームパンク漫画。
とにかくイラストが素敵です。「黒イ森」さんの独特なタッチが良い…。『エリオと電気人形』もそうですが、この優しさに溢れた作画を見ているだけで心が和んできます(^^)
世界観はスチームパンクに近いです。飛行艇が出てますし、懐かしさと未来感を同時に味わえるような設定がユニーク。古本屋のアンティークな雰囲気も最高です。
ストーリー性は弱いですが、イラストを眺めているだけで幸せになれます。「目で楽しむタイプ」の漫画が好きな人におすすめです。
◆「琥珀色の空想汽譚」の感想・評価
7位 スチームボーイ
🎖️おすすめ度:70
★★
偉大な発明一家に生まれた少年レイ。蒸気機関をめぐる壮大なストーリーの予感
あらすじ
19世紀のイギリス。蒸気機関が発達した産業革命の時代。偉大な発明一家に生まれた少年レイは、ある日、蒸気機関を使った機械「一輪自走車」のレースに出場することになる。
おすすめポイント
大友克洋さんのSF映画『スチームボーイ』の前日談を描いた作品。
「スチームパンクの王道」ともいえるような街並みに引き込まれます。とくに蒸気機関をそのまま自転車に融合させたような「一輪自走車」が魅力的。細かいディテールまで緻密な絵で描かれているので、作品世界にたっぷり浸れます。
ロンドンの街並み、蒸気機関車、怪しげな集団など、わくわくするような世界観がとても良い。テクノロジーの功罪をめぐるテーマ性もありますし、いろいろな意味で味わい深い漫画でした。
◆「スチームボーイ」の感想・評価
8位 トーランドットの錬金術師
🎖️おすすめ度:68
★★
廃墟庭園、人形の館、金属樹…。ふしぎな機械に囲まれた錬金術師の少女
あらすじ
不思議な街に住む錬金術師の少女。彼女は荒廃したふしぎな終末世界で、奇妙な機械に囲まれながら淡々とした日常を送っている。
おすすめポイント
ふしぎな街に生きる錬金術師の少女を描いたスチームパンク漫画。
とにかく独創的なビジュアルに圧倒されます。寂れた終末世界。奇妙な機械類。異様にデフォルメされた建物。あまりセリフが出てこないので、いろいろと想像をかき立てられます。
廃墟庭園、人形師の館、金属樹など、イマジネーションがすごいです。おびただしいほどの異質なメカを楽しめるので、ビジュアル重視の方はぜひ。
◆「トーランドットの錬金術師」の感想・評価
9位 スモーキン’パレヱド
🎖️おすすめ度:67
★★
移植テクノロジーが生み出した怪物「スパイダー」。恐ろしい狂気を感じるスチームパンク漫画
あらすじ
移植テクノロジーが発達した世界。妹と暮らしている少年・陽光は、15歳の誕生日、スパイダーと呼ばれる怪物の襲撃にあう。やがて、その裏にいる邪悪な組織の存在を知った彼は、スパイダーたちと戦うことを決意する。
おすすめポイント
「スパイダー」と呼ばれるバケモノとの戦いを描いたスチームパンク漫画。
とにかく闇が深いです。移植テクノロジーが発達した世界観なんですが、その副作用として怪物が生まれてしまう設定。凄絶なシーンが多く、ゾッとする場面も多いです。
スチームパンクの要素としては、「機械を移植する人たち(ジャッカロープ)」が出てきます。怪物「スパイダー」と戦うために、SFチックな機械の力で対抗するグループですね。緊張感のある戦闘シーンはとにかく恐ろしいです。
狂気を感じる世界観が衝撃でした。過激なシーンが多くでも大丈夫な人は、ぜひチェックしてみてください。
◆「スモーキン’パレヱド」の感想・評価
10位 快傑蒸気探偵団
🎖️おすすめ度:66
★★
悪の科学者がはびこるスチーム・シティ。難事件に挑む少年探偵の戦い
あらすじ
蒸気都市・スチームシティ。それは卑劣な怪盗や悪の科学者がはびこる場所。そんな街で、少年探偵である鳴滝は、巨大ロボット・強力、看護師・鈴々とともに難事件の数々に挑んでいく。
おすすめポイント
蒸気都市で活躍する少年探偵を描いたスチームパンク漫画。
とにかくレトロな世界観が素晴らしいです。英国のロンドンを思わせる街並みとか、蒸気機関で動くロボット「オートマトン」とか、どこか懐かしいムードを感じる作品でした。
個性的なキャラクターたちが難事件に挑んでいくストーリーも面白い。『THE ビッグオー』とか『鉄人28号』のようなロボット・ミステリー系が好きなら楽しめると思います。
◆「快傑蒸気探偵団」の感想・評価
【一覧まとめ】スチームパンク漫画おすすめ10選
この記事で紹介してきた「スチームパンク漫画おすすめ10選」の一覧まとめです。
🥉良作(おすすめ度:76〜80)
levius レビウス
テガミバチ
エリオと電気人形
🎖️入選(おすすめ度:〜75)
甲鉄城のカバネリ
空挺ドラゴンズ
琥珀色の空想汽譚
スチームボーイ
トーランドットの錬金術師
スモーキンパレエド
快傑蒸気探偵団
特におすすめなのは「テガミバチ」「levius レビウス」「エリオと電気人形」の3作品ですね。この3作品は、絵を眺めるだけでもスチームパンクの世界観に浸れます。
どれも蒸気機関のテクノロジーを味わえる漫画なので、ぜひ手に取ってみてください。