
受験の現実も、勉強の入口も、親子で楽しくつかめる中学受験漫画
中学受験を考え始めると、塾選びや志望校、親子の距離感だけでなく、社会・理科・算数をどう楽しく学ばせるかまで悩みが広がります。文章だけの参考書が続かない子でも、物語やキャラクターから入る漫画なら、知らない分野への興味が生まれることがあります。
「中学受験の生活や親子の葛藤を漫画でイメージしたい」「歴史・理科・算数を、勉強っぽさを抑えて学ばせたい」「子どもの学年や興味に合う学習漫画を選びたい」と考える方もいるでしょう。
こんな悩みを解決するために、この記事では中学受験におすすめの漫画15選を紹介します。受験そのものを描く作品と、社会・理科・算数の理解を助ける学習漫画を分けているので、目的に合う一冊から選んでみてください。

受験を描く漫画と教科の入口になる学習漫画を分けて紹介します。親子で読みたい一冊を探してみてください。
【受験のリアル】中学受験漫画おすすめ3選
ここからは、受験生活や親子の気持ちを知るための中学受験漫画おすすめ3選をご紹介します。
受験を始めるか迷っている家庭にも、すでに塾へ通っている家庭にも、親子で状況を整理するきっかけになる漫画を選びました。
1. 二月の勝者-絶対合格の教室-
🥈おすすめ度:82
★★★★
偏差値だけでは測れない親子の事情まで描く、中学受験漫画の代表作
概要・あらすじ
新米塾講師・佐倉麻衣が、中学受験塾「桜花ゼミナール」吉祥寺校へ赴任する。そこで出会うのが、全員を第一志望校へ合格させると豪語する校長・黒木蔵人だ。
黒木は受験を「課金ゲーム」など刺激的な言葉で語る一方、生徒ごとの学力や家庭事情を細かく見抜いていく。授業、模試、クラス分け、家庭面談を通して、中学受験に挑む子どもと親の一年が描かれる。
子どもごとに異なる目標や家庭の事情も、講師側の視点と交互に映し出される。
おすすめポイント
最大の魅力は、受験をきれいごとだけで描かないところです。成績が上がらない焦り、親の期待、塾代、友達との比較など、家庭で起こりやすい問題が具体的なので、保護者側も「子どもにはこう見えているのか」と考えやすくなります。
黒木の言葉は極端に見えることもありますが、その奥にある生徒観察が物語を動かします。受験テクニックを覚える本というより、中学受験で起こる感情と選択を疑似体験できる漫画として読むのがおすすめです。
受験を意識し始める小学4〜6年生と保護者に向いています。子どもだけに読ませるより、親も読んで「この場面ならどう感じる?」と話すと、成績の話だけになりにくいです。
模試や面談の回を読んだ後に、親子で誰の気持ちに近かったかを話すと、受験生活への理解も深めやすくなります。
2. 中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版
🥉おすすめ度:80
★★★
三つの家庭を追いながら、受験するかどうかから合格発表までを疑似体験
概要・あらすじ
中学受験を考え始めた家庭が、塾選びや日々の学習、学校選び、受験当日、合格発表まで進んでいく流れを漫画で描く入門書。
私立中や公立中高一貫校など、異なる進路を考える家庭が登場し、「受験するのか」「何から始めるのか」という段階から追える。『二月の勝者』の高瀬志帆が漫画を担当し、受験生活を家庭側から具体的に見せていく。
費用や家庭生活との両立など、受験前に考えたい現実的な論点にも触れている。
おすすめポイント
受験を始める前の家庭が知りたいことを、時系列で追いやすいのが魅力です。塾へ入ってからの忙しさだけでなく、受験するか迷う段階や、親がどこまで関わるかまで扱うので、いきなり専門用語だらけの受験本を読むより入りやすいです。
特に、受験当日や合格発表までを漫画でたどれるので、親子ともに先の生活を想像しやすくなります。中学受験の全体像を先に見ておきたい家庭におすすめしたい一冊です。
小学3〜5年生の保護者が最初に読む本として使いやすいです。子どもと一緒に読む場合は、細かな制度を覚えさせるより、「受験すると生活はどう変わりそう?」と話す材料にすると自然です。
入塾前なら、家族の予定や勉強時間を現実的に考えるきっかけとして、気になる場面から一緒に読むのもおすすめです。
3. 中学受験のリアル マンガでわかる 志望校への合格マップ
🥉おすすめ度:78
★★★
受験開始から志望校選びまで、60のポイントで整理する実践的な入門漫画
概要・あらすじ
中学受験指導を長く続ける矢野耕平が、中学受験を始める前から本番直前までに生じる疑問を60のポイントで整理した一冊。漫画はぴよととなつきが担当する。
受験する動機、塾に通い始めた後の生活、私立中高一貫校の見方、受験校の決め方、直前期の親の接し方などを、漫画と解説を行き来しながら確認できる。
各章では、家庭で迷いやすい場面を具体例とともに整理し、志望校選びまで段階的に進んでいく。
おすすめポイント
2025年刊行の比較的新しい本で、受験を過剰に持ち上げず、続けるかどうかを含めて考える視点が特徴です。
「とにかく合格するには」という一本線ではなく、家庭ごとに目的や向き不向きを確認していく構成なので、志望校選びで迷っている保護者にも使いやすいと思います。
漫画だけで完結させず解説が続くので、物語性より実際の判断材料を整理したい方におすすめです。受験を始めたばかりの時期に読むと、後から出てくる悩みを先回りできます。
小学3〜6年生の保護者向け。特に入塾前後や志望校を考え始める時期に、気になる章から読む使い方が合います。
最初から通読する必要はなく、塾選び、学校選び、直前期など、その時点で迷っているテーマを拾い読みすると実用性を感じやすいです。親だけで先に読み、家庭で話す論点を整理する使い方にも向いています。
【歴史・社会】中学受験に役立つ漫画おすすめ4選
ここからは、歴史・社会の流れをつかむのに役立つ中学受験漫画おすすめ4選をご紹介します。
歴史漫画は出版社ごとに絵柄や巻数、近現代史の厚みが異なります。子どもが実際に読み続けられるかを優先しつつ、資料ページも併用すると受験学習へつなげやすいです。
1. 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
🥉おすすめ度:80
★★★
時代の大きな流れを先につかみ、人物ドラマから日本史へ入れる定番シリーズ
概要・あらすじ
旧石器・縄文時代から現代までを、時代ごとの人物や事件を軸に描くKADOKAWAの学習漫画シリーズ。各巻の冒頭には、その時代の特徴や流れを見渡せるページがあり、本編では政治だけでなく暮らしや文化も物語として追える。
人気イラストレーターによるカバーも特徴で、本編16巻に別巻を組み合わせて知識を補える構成になっている。年表や資料も併用しながら、通史と個別テーマを行き来して読み進められる。
おすすめポイント
歴史の「前後関係」をつかみやすいのが大きな魅力です。中学受験の社会は、人名だけを覚えるより「何が原因で次の出来事が起きたか」を理解した方が整理しやすいので、物語として通史を読む意味があります。
各時代の最初に全体像を見てから漫画へ入れるため、歴史が初めての子でも迷子になりにくいです。まず日本史を一周して流れを作りたい子に特におすすめ。2025年には内容更新も行われており、長く使いやすいシリーズです。
小学3〜6年生向け。最初は好きな時代から読んでもよく、5年生以降は塾の単元に合わせて該当巻を読み返すと、用語が人物や場面と結びつきやすくなります。
読後に年表で前後の出来事を一度確認しておくと、漫画の印象を受験で使える時系列へ整理しやすいです。資料ページは復習時に見直すと役立ちます。
2. 歴史漫画タイムワープシリーズ
🥉おすすめ度:80
★★★
小学生が歴史の現場へ飛び込み、事件に巻き込まれながら時代を学ぶ冒険漫画
概要・あらすじ
現代の子どもたちが過去へタイムワープし、歴史上の出来事や人物に遭遇する朝日新聞出版の学習漫画。
通史編は旧シリーズを増補改訂し、学習コラムを加えた構成で、室町時代なら足利義満の時代、幕末なら新選組や長州藩の争いなど、具体的な事件の中へ主人公たちが入っていく。伝記編やテーマ別編もあり、興味のある人物から広げられる。
事件を追う冒険の途中に、その時代の暮らしや制度も自然に差し込まれる。
おすすめポイント
教科書の説明を読むより先に「その時代で何が起きているのか」を体感しやすいシリーズです。主人公が追われたり探したりする冒険が続くので、歴史漫画を勉強として渡すと読まない子でも入りやすいと思います。
一方で、受験知識を一覧で覚える本ではありません。物語で興味を作り、巻末のコラムや塾テキストで用語を整理する使い方が相性良好です。歴史に苦手意識がある子の入口として特におすすめです。
小学2〜5年生から楽しみやすいシリーズ。低学年は好きな巻を自由に、高学年は習っている時代と対応させて読むと復習にも使えます。まず冒険部分を楽しみ、読み終えた後にコラムで人物名や制度を確認する二段階の読み方がおすすめです。
歴史嫌いの子には、好きな人物や事件の巻だけ渡して興味が広がるかを見る方法もあります。
3. 集英社版 学習まんが 日本の歴史
🥈おすすめ度:82
★★★★
近現代史まで厚く追い、ドラマ性と受験向けの情報量を両立した歴史漫画
概要・あらすじ
全20巻で日本の歴史を追う集英社の学習漫画シリーズ。旧石器・縄文から現代までを時代別に分け、歴史研究者の監修と漫画家によるドラマ性のある本編を組み合わせている。
とくに近現代史へ複数巻を割いているのが特徴で、明治維新以後の政治・戦争・社会変化を、出来事の連続として読み進めやすい。別巻では重要テーマや人物も整理できる。政治史だけでなく、社会や暮らしの変化も場面の中で確認できる。
おすすめポイント
中学受験で差がつきやすい近現代史まで、駆け足になりにくいのが魅力です。日清・日露戦争から昭和、戦後までの流れは出来事が多く、用語だけだと混同しがちですが、人物と場面が続く漫画なら因果関係をつかみやすくなります。
巻数が多い分、最初から完読を課題にすると重く感じる子もいます。社会が好きで、受験まで長く使える通史漫画を探している子に向いたシリーズだと思います。
小学4〜6年生におすすめ。塾で歴史が始まったら、その週の時代を該当巻で補う読み方が使いやすいです。
特に明治以降は出来事が短期間に続くので、同じ巻を何度か読み返し、人物・戦争・制度のつながりを確認すると整理しやすくなります。テキストの年表と並べて読む方法もおすすめです。
4. 学研まんが NEW日本の歴史
🥉おすすめ度:80
★★★
オールカラーの漫画と資料、映像を組み合わせて歴史を視覚的に学べるシリーズ
概要・あらすじ
日本史を全12巻でたどる学研の学習漫画シリーズ。各時代の専門研究者と漫画家が制作し、オールカラーの本編に資料ページを組み合わせている。
DVD付きセットでは、実写・CG・アニメーションによる歴史映像も収録され、本だけでは想像しにくい建物や合戦、時代背景へ視覚的に入りやすい。別巻の人物事典や文化遺産資料でも補える。
漫画・図版・映像を行き来しながら、同じ時代を異なる角度から確認できる。
おすすめポイント
絵と映像の両方から入れるので、長い文章を読むよりビジュアルで覚える方が得意な子に合いやすいです。歴史上の建物や道具は、名称だけで覚えるより形とセットで見た方が記憶に残りやすく、資料問題への抵抗感を減らす助けにもなります。
全12巻と比較的まとまりがよいため、通史を一度走り切りたい家庭にも使いやすいです。動画やカラー図版から興味が広がる子には特に相性がよいと思います。
小学3〜6年生向け。漫画を読んだ後に同じ時代の映像や資料を見ると、場面と知識を結び付けやすくなります。カラーの資料で建物や服装を確認してから問題集へ移ると、資料問題で見たものを思い出しやすいです。
文章中心の教材が続きにくい子は、先に漫画や映像から入る使い方が合います。
【理科・科学】中学受験に役立つ漫画おすすめ4選
ここからは、理科・科学への興味が広がる中学受験漫画おすすめ4選をご紹介します。
理科は「なぜそうなるのか」に興味を持てると強い教科です。入試問題を直接解く漫画だけでなく、科学への好奇心を育てる作品も含めて選んでいます。
1. 科学漫画サバイバルシリーズ
🥉おすすめ度:80
★★★
極限の冒険を切り抜ける中で、科学の仕組みが自然に入ってくるロングセラー
概要・あらすじ
子どもたちが昆虫世界、人体、深海、異常気象など多彩な環境でピンチに直面し、知識と工夫を使って生き残る科学漫画。主人公・ジオたちは、観察や実験、道具の使い方を手がかりに危機を突破していく。
テーマごとに独立して読める巻が多く、漫画の途中や記事ページで科学知識を補える。世界累計部数も大きく、テレビアニメ化もされた人気シリーズだ。危機を解決する過程そのものが、科学の仕組みを知る導線になっている。
おすすめポイント
理科の知識が「危機を抜け出すために必要なもの」として出てくるので、用語の丸暗記になりにくいのが魅力です。昆虫なら体の特徴、異常気象なら自然現象というように、好きなテーマから読むだけでも関連知識を増やせます。
ただし、入試問題の解法を順番に学ぶ教材ではありません。理科を好きになる入口として使い、気になったテーマを参考書で確認する流れがおすすめです。
小学2〜6年生まで幅広く使えます。低学年は興味優先、高学年は塾で習った単元に近い巻を選ぶと復習につながります。
昆虫、人体、天気など好きなテーマから始め、読み終わったら「なぜ助かったのか」を説明してもらうと理解度も見えやすいです。知らない言葉だけ図鑑やテキストで補うと、遊びと勉強を分けすぎずに続けられます。
2. Dr.STONE
🥈おすすめ度:82
★★★★
ゼロになった文明を、実験と発明を積み重ねて作り直す科学サバイバル漫画
概要・あらすじ
謎の光によって全人類が石化し、数千年後に目覚めた科学好きの高校生・石神千空が、文明をゼロから再建しようとする物語。
火や道具から始まり、薬、電気、通信などへ段階的に進み、「必要なものを作るには何が要るか」を分解して考えていく。原作・稲垣理一郎さん、作画・Boichiさんによる少年漫画らしい勢いと、科学工程の細かさを両立した作品だ。
仲間の得意分野を組み合わせ、難しい製作を一段ずつ進めていく過程も見どころになる。
おすすめポイント
科学用語を覚えるより、「この材料から何を作れるのか」という因果で考えられるのが面白いです。千空が目的から逆算して必要な材料や工程を組み立てるので、理科だけでなく論理的に手順を考える感覚にもつながります。
実際の中学受験範囲を順番に学ぶ漫画ではなく、内容には高校以降の科学も多く登場します。それでも、科学を「暗記科目」ではなく発明の道具として見せてくれる点は大きな魅力です。
小学5〜6年生から特におすすめ。実験や工作が好きな子なら、作中で気になった現象を図鑑や参考書で調べる読み方が向いています。
作中の製作工程をそのまま試すのではなく、「何の性質を利用しているのか」を調べると学習につながります。塾で化学や物理の単元を習った後に関連場面を思い出す使い方も面白いです。
3. どっちが強い!?シリーズ
🥈おすすめ度:81
★★★★
ライオン対トラなどの対決から、生き物の能力と生態を比べて学べる科学漫画
概要・あらすじ
「ライオンとトラならどちらが強い?」といった子どもの疑問を入口に、科学的データをもとに動物の能力や生態を比べる角川まんが科学シリーズ。
Xベンチャー調査隊のメンバーが世界各地で調査や事件に巻き込まれ、対決の行方を追う中で、体の構造、暮らす環境、得意な攻撃などを知っていく。動物以外にも人体や恐竜、宇宙へテーマが広がっている。
勝敗だけでなく、両者の特徴を比較する読み方が自然に身につく構成だ。
おすすめポイント
比較する仕組みがそのまま学びになっているのが魅力です。「強い・弱い」で終わらず、なぜその体形なのか、どんな環境に適応したのかへ話が進むので、生物分野の見方を増やせます。
オールカラーで対決場面が多く、図鑑を最初から読むのが苦手な子にも入りやすいです。動物好きの興味を理科の知識へつなげたい家庭におすすめです。
小学2〜5年生の導入に使いやすいです。読んだ後に「どの特徴が勝敗に影響した?」と聞くだけでも、比較して説明する練習になります。
好きな動物の巻から始め、体のつくり・生息地・食べ物を三つほど挙げてもらうと、知識を自分の言葉にしやすいです。高学年では図鑑や理科資料集と見比べて、漫画の内容を整理すると役立ちます。
4. はたらく細胞
🥉おすすめ度:80
★★★
赤血球や白血球をキャラクター化し、体内の働きをバトルと日常で見せる漫画
概要・あらすじ
人間の体内を巨大な都市のように描き、赤血球、白血球、血小板、B細胞、T細胞などを働くキャラクターとして登場させる清水茜の漫画。主人公格の赤血球は酸素などを運び、白血球は体内へ侵入した細菌と戦う。
肺炎球菌、インフルエンザ、花粉症、すり傷など身近なトラブルを題材に、細胞同士の連携をアクションとコメディで描く。体内で同時に多くの細胞が役割を分担していることも、物語の流れから見えてくる。
おすすめポイント
細胞名と役割をキャラクターで覚えやすいのが魅力です。「赤血球は運ぶ」「白血球は異物と戦う」という働きが行動として描かれるので、人体分野に初めて触れる子でも役割をイメージしやすくなります。
一方で、擬人化された設定そのものを科学的事実と混同しないように、参考書の図と見比べる使い方がおすすめです。人体の仕組みへ興味を持つきっかけとして優秀な一冊です。
小学4〜6年生向け。人体や血液を習う時期に読むと、用語をキャラクターの行動と結び付けて復習できます。読み終えたら、赤血球や白血球の役割を教科書の図で確認すると、擬人化と実際の仕組みを分けて理解しやすいです。
感染症や免疫の話題が出た巻は、関連する理科用語をノートへ一つだけ書き足す使い方も続けやすいです。
【算数・思考力】中学受験に役立つ漫画おすすめ4選
ここからは、算数・思考力の学習につながる中学受験漫画おすすめ4選をご紹介します。
算数漫画は読むだけで得点が上がるものではありませんが、「なぜこの式になるのか」「別の見方はないか」を考える入口として使うと効果的です。
1. 中学入試まんが攻略BON! 算数
🥉おすすめ度:80
★★★
割合・速さ・図形など、中学入試の頻出単元を漫画と問題で直接攻略するシリーズ
概要・あらすじ
Gakkenの「中学入試まんが攻略BON!」シリーズの算数編。和と差、速さ、割合、図形など、中学入試でつまずきやすい単元をテーマ別に扱い、漫画で考え方をつかんだ後に、要点整理や問題演習へ進める構成になっている。
改訂新版では近年の学習内容に合わせて各分野が整理され、図形や文章題など必要な単元を選んで使える。漫画の後に要点と問題を確認できるので、理解と演習を一冊の中で往復しやすい。
おすすめポイント
今回の15選の中でも、もっとも直接的に受験算数へつながるシリーズです。物語だけで終わらず、入試で使う考え方や問題へ橋を架けているので、「参考書は重いけれど漫画なら読める」という子の補助教材に向いています。
特に割合・速さ・図形は、公式だけ覚えると応用で止まりやすい単元です。漫画で状況をイメージしてから問題へ進める流れを作れるのが強みです。
小学4〜6年生向け。苦手単元の巻だけ選び、漫画→例題→塾教材の順で復習すると使いやすいです。一度読んで終わりにせず、漫画で扱った考え方を実際の入試問題で使えるか確かめるのがポイント。
間違えたときは解説へ戻る前に、どの条件を見落としたかを漫画の場面と照らすと、式だけを暗記しにくくなります。
2. めざせ!あしたの算数王
🥈おすすめ度:82
★★★★
算数キャンプの対決を通して、答えよりも考え方の面白さを味わう全10巻
概要・あらすじ
算数キャンプでのチーム対決を軸に、主人公たちが問題へ挑む学習漫画シリーズ。全10巻で、確率、比と比率、数、演算、図形、単位、規則性、表とグラフ、立体図形などを扱う。
単元の説明だけでなく、「どう考えれば解けるのか」を競技や会話へ組み込み、正解へたどり着くまでの発想をストーリーとして見せていく。答えが出るまでの試行錯誤や、別の考え方へ切り替える場面も物語の面白さになっている。
おすすめポイント
算数を「速く計算する教科」ではなく、考え方を競う遊びとして見せてくれるのが魅力です。チーム同士の対決があるので、解説ページだけを読むより「次はどう解く?」という気持ちで進みやすいです。
扱うテーマには中学受験で重要な比、規則性、図形も含まれています。算数が得意な子には思考遊びとして、苦手な子には興味を作る入口として使えるシリーズです。
小学3〜6年生向け。塾の単元と一致する巻を読むほか、休日に好きな巻を読んで「どの解き方が面白かった?」と話す使い方も合います。
答えを当てることより、主人公たちがどこで発想を切り替えたかを追うと、このシリーズらしさを味わえます。受験学年では、比・規則性・図形など苦手なテーマの巻を選び、問題集へ移る前のウォームアップにするのもおすすめです。
3. ドラえもんの算数おもしろ攻略
🥉おすすめ度:80
★★★
ドラえもんたちの身近な騒動から、算数の「なぜ?」を図と漫画でほどく定番
概要・あらすじ
ドラえもん、のび太たちの漫画を通して、算数の単元を学べる小学館の学習シリーズ。面積・体積、分数、小数、文章題などテーマ別に巻が分かれ、物語の中で困りごとが起きた後、図や式を使って考え方を説明していく。
「なぜそうなるのか」を理解させる構成を重視し、発展学習まで扱う巻もある。日常の場面から式へつなぐため、数字だけではイメージしにくい単元も状況と結び付けて読める。
おすすめポイント
最大の強みは、すでに知っているキャラクターがいる安心感です。算数に苦手意識がある子でも、ドラえもんとのび太のやり取りから読み始められるので、参考書を開く前の心理的なハードルを下げやすいです。
中学入試の難問をそのまま攻略する本ではありませんが、面積や体積、分数など基礎が曖昧なままだと応用問題で苦しくなります。つまずいた単元を基礎から戻って確認したい子におすすめです。
小学2〜5年生の基礎固めに使いやすいです。受験学年でも、苦手単元だけ該当巻へ戻る使い方なら十分役立ちます。低学年では物語を楽しむことを優先し、高学年では図や式の説明部分まで一緒に読むと段階的に深められます。
塾の問題でつまずいた単元名を確認してから該当巻を選ぶと、目的がぼやけにくいです。
4. 名探偵コナン 推理ファイルシリーズ
🥉おすすめ度:78
★★★
コナンの事件を追いながら、数と図形から理科・社会まで知識を広げる学習漫画
概要・あらすじ
『名探偵コナン』の世界観を使い、オリジナル事件の漫画と解説記事を組み合わせた小学館の学習漫画シリーズ。
「数と図形の謎」では算数、「地球の謎」では地学、「九州地方の謎」では地理というように、テーマごとに事件と教科知識が結び付く。コナンが手がかりを集めて推理する流れを追いながら、関連する図解や読み物へ進める構成だ。
事件編と解説編を行き来することで、教科をまたいだ知識にも触れられる。
おすすめポイント
算数教材に限定されたシリーズではありませんが、「情報を集めて、比べて、筋道を立てて答えを出す」という推理の流れが思考力と相性のよい作品です。数と図形だけでなく地理や理科にも広げられるため、コナン好きなら教科の入口を一つのシリーズで作れます。
漫画と解説の切り替えがはっきりしているので、事件を楽しんだ後に関連知識を確認する読み方がおすすめです。
小学3〜6年生向け。好きな事件や地域から入り、塾で習っている単元に近い巻を後から足すと無理なく続けられます。推理部分を読んだ後に、どの情報が結論につながったかを説明してもらうと、根拠を言葉にする練習にもなります。
算数だけに絞らず、理科や地理の巻も混ぜると、コナンへの興味を教科横断の学びへ広げやすいです。
【まとめ】中学受験漫画は親子の目的に合わせて選ぼう

中学受験におすすめの漫画15選を、受験のリアル、歴史・社会、理科・科学、算数・思考力の四つの視点から紹介しました。受験生活を具体的に知りたいなら『二月の勝者』、歴史の流れを楽しくつかみたいなら「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」から入ると選びやすいでしょう。
🥇86〜90
🥈81〜85
二月の勝者-絶対合格の教室-
集英社版 学習まんが 日本の歴史
Dr.STONE
めざせ!あしたの算数王
どっちが強い!?シリーズ
🥉76〜80
中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版
学研まんが NEW日本の歴史
はたらく細胞
ドラえもんの算数おもしろ攻略
中学受験のリアル マンガでわかる 志望校への合格マップ
名探偵コナン 推理ファイルシリーズ
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
歴史漫画タイムワープシリーズ
科学漫画サバイバルシリーズ
中学入試まんが攻略BON! 算数
理科への興味を広げたい子には「科学漫画サバイバルシリーズ」、算数の文章題を受験問題へつなげたい子には「中学入試まんが攻略BON! 算数」が候補です。まず苦手意識を軽くしたいなら、身近なキャラクターと学べる「ドラえもんの算数おもしろ攻略」もあります。子どもが自分から読みたくなるテーマを選ぶことが、続けるきっかけになります。
学習漫画は塾の教材や問題集を置き換えるものではありません。ただ、知らない単元に出会ったとき「漫画で見たことがある」と思えれば、学び始めるハードルは下がります。読んで終わりにせず、気になった人物や現象を教科書や資料で確かめると、知識を結び付けやすくなります。親子で感想を話しながら、今の学年と興味に合う一冊から取り入れてみてください。
