
投稿した数ページの漫画が一晩で広がり、そのまま書籍や連載へつながることもあるツイッター漫画
X(旧Twitter)には、作者が個人で投稿を始めた作品だけでなく、出版社が公開した第1話や短編が大きく拡散され、読者を増やした商業漫画もあります。タイムラインで偶然見かけた一話から作品を知れる手軽さは、SNS時代ならではの楽しみですよね。
- X(旧Twitter)発で書籍化された人気漫画を知りたい
- SNSでバズった作品の中から、今読んでも面白い漫画を探したい
- 投稿版と単行本版の違いも踏まえて作品を選びたい
こんな悩みを解決するために、この記事ではツイッター(X)で話題の漫画23選を紹介します。X発の作品と、商業連載の公開時に大きく話題になった作品を分けているので、気になる読み方から選んでみてください。
ツイッター(X)で話題の漫画の選び方
ツイッター(X)で話題の漫画の選び方では、まず「SNS投稿から始まった作品」なのか、「商業作品の一話や短編がXで拡散された作品」なのかを見ると整理しやすくなります。前者は短い投稿を積み重ねるテンポや、読者の反応と一緒に作品が育っていく感覚も魅力です。
一方、商業連載から話題になった漫画は、SNSで読める数ページだけではなく、単行本で続けて読むことで構成の面白さが見えてくる作品もあります。バズった一場面だけで作品全体の雰囲気を決めず、長編か短編かも確認してみましょう。
また、昔のTwitter投稿は削除されたり、書籍化の際に加筆・修正されたりすることがあります。現在どこまで読めるかは変わるので、気になる作品は作者や出版社の公式案内を確認するのがおすすめです。
【X発・書籍化】ツイッターで話題の漫画おすすめ13選
まずは、Xで話題になり書籍化された漫画を13作品紹介します。数ページの投稿から人気が広がり、書籍化や商業連載へ発展した作品を中心に、SNSならではの読みやすさと単行本で追う楽しさを比べてみました。
1. ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
🥈おすすめ度:84
★★★★
かわいい日常の隣に労働と怪異。短い話から世界が広がるSNS漫画
あらすじ
小さくてかわいい生き物・ちいかわは、友達のハチワレやうさぎと一緒に暮らしている。食べ物を楽しんだり、草むしりの仕事をしたり、資格試験へ挑んだりと、日々の出来事は一見のんびりしている。
しかし、ときには正体の分からない怪異や危険な仕事にも遭遇する。短いエピソードの積み重ねから、この世界独自のルールやキャラクター同士の関係が少しずつ見えてくる。
おすすめポイント
『ちいかわ』の魅力は、数コマのかわいさだけでは終わらない不穏な世界観です。ちいかわたちはおいしいものを食べて喜び、友達同士で助け合いますが、そのすぐ隣には労働や試験、突然現れる危険があります。
短いSNS漫画なので、一話だけならすぐ読めるのに、前の話で出た道具や出来事が後から意味を持つこともあります。表情や短い台詞だけで感情が伝わり、言葉の少ないキャラクターにも性格の違いがはっきりあります。
かわいい漫画で癒やされたい方はもちろん、断片的な情報から世界を考察するのが好きな方にもおすすめです。
2. おじさまと猫
🥈おすすめ度:82
★★★★
売れ残った成猫と孤独な男性。互いに居場所を見つける温かな物語
あらすじ
ペットショップで長く売れ残っていた成猫は、自分が誰かに選ばれることを諦めかけていた。そんなある日、妻を亡くして一人で暮らす男性・神田冬樹が店を訪れ、その猫を家族として迎える。
「ふくまる」と名付けられた猫は、初めて大切にされる暮らしへ戸惑いながらも神田に懐いていく。神田もまた、ふくまるとの生活を通して止まっていた日常を少しずつ取り戻していく。
おすすめポイント
『おじさまと猫』は、猫と飼い主の両方の心の声が読めるところが魅力です。ふくまるは神田の何気ない言葉を全力で喜び、神田はそんな猫の反応に救われます。同じ場面でも二人の受け取り方が少し違うので、笑いと切なさが自然に重なります。
SNSでは一話ごとの感情がすぐ伝わりやすく、書籍では神田の過去や周囲の人間関係まで続けて追えます。動物を「かわいい存在」として見るだけじゃなく、人が誰かと暮らすことで変わる時間もしっかり描かれています。
猫漫画が好きな方や、孤独からゆっくり立ち直る物語を読みたい方におすすめです。
3. 先輩がうざい後輩の話
🥈おすすめ度:81
★★★★
小柄な後輩と豪快な先輩。仕事の掛け合いから恋がにじむ社会人ラブコメ
あらすじ
会社員・五十嵐双葉は、身体が大きく豪快な先輩・武田晴海と組んで仕事をしている。武田は面倒見がよい一方、五十嵐を子どものように扱うこともあり、彼女にとっては頼れるけれど少し「うざい」存在だ。
一緒に外回りをしたり、仕事で失敗したときに助けられたりするうち、五十嵐の気持ちは単なる先輩への感情ではなくなっていく。職場の仲間たちの恋模様も広がっていく。
おすすめポイント
『先輩がうざい後輩の話』は、仕事仲間として近いのに恋人ではない距離感が楽しい作品です。武田は五十嵐を自然に助けますが、本人は恋愛的な意味を強く意識していない。その鈍さに五十嵐が振り回される掛け合いが、短い話でもきれいにオチへつながります。
SNS発の作品らしく一話単位で読みやすい一方、同僚たちの関係が広がることで長く読む楽しさも増えていきます。会社の業務をリアルに追うお仕事漫画というより、職場を舞台にした明るい人間関係が中心です。
重い恋愛より、少しずつ距離が近づく社会人ラブコメを読みたい方におすすめです。
4. 作りたい女と食べたい女
🥈おすすめ度:81
★★★★
たくさん料理したい女性と、気持ちよく食べる女性。食卓から始まる関係
あらすじ
料理が好きな会社員・野本ユキは、本当は大きな料理をたくさん作りたいのに、一人暮らしでは食べ切れないことにもどかしさを感じている。ある日、同じマンションに住む春日十々子が気持ちよく食事をする姿を見かける。
野本は思い切って春日を食事へ誘い、自分が作りたかった料理を一緒に囲むようになる。食べることと作ることを通して、二人の生活や考え方も少しずつ見えてくる。
おすすめポイント
『作りたい女と食べたい女』は、料理を分け合う時間から二人の関係を丁寧に育てる作品です。豪快な料理を作る楽しさや、春日が本当においしそうに食べる表情がまず魅力ですが、その食卓の外には女性が日常で感じる息苦しさもあります。
「女性なら少食だろう」「料理は男性のためにするもの」といった周囲の決めつけに対し、二人が自分の好きな食べ方を選ぶところが気持ちいいです。
SNSで一場面から共感しやすく、続けて読むと友情だけでは言い切れない感情の変化も見えてきます。料理漫画と生活ドラマを一緒に楽しみたい方におすすめです。
5. 気になってる人が男じゃなかった
🥉おすすめ度:80
★★★
CDショップの“おにいさん”は同級生。音楽趣味から始まるすれ違い青春漫画
あらすじ
高校生・大沢あやは、通っているCDショップで働く黒ずくめの店員を「気になるおにいさん」だと思っている。しかし、その正体はクラスでは目立たない同級生の女子・古賀みつきだった。
学校と店で印象が違うため、あやは同一人物だと気づかない。洋楽という共通の趣味をきっかけに二人の距離は縮まり、みつきは正体を言い出せないまま関係を深めていく。
おすすめポイント
『気になってる人が男じゃなかった』は、緑と黒を基調にした画面と音楽の空気が一目で伝わる作品です。SNSで流れてきた一ページを見ただけでも、CDショップの格好よさや二人の距離感をつかみやすいデザインになっています。
面白いのは、性別を勘違いしたことだけを引っ張るラブコメではないところ。ロックや好きな曲を通じて、あやとみつきが「自分の好きなものを分かってくれる相手」として近づいていきます。
会話の間や目線にも気持ちが出るので、短い投稿を追う楽しさと、単行本で関係の変化を続けて読む面白さの両方があります。音楽好きの青春漫画を読みたい方におすすめです。
6. 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
🥉おすすめ度:80
★★★
同じ出来事でも反応は正反対。犬と猫との暮らしを描くコミックエッセイ
あらすじ
漫画家・松本ひで吉さんが暮らす家には、人懐っこく素直な犬と、気まぐれで存在感の強い猫がいる。飼い主が声をかけたとき、ご飯を出したとき、病院へ連れて行くときなど、二匹は同じ出来事にもまったく違う反応を見せる。
その差を左右や前後で見せながら、ペットとの日常を短い漫画にした作品。実際の暮らしをもとにしたエピソードが続いていく。
おすすめポイント
『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』は、犬と猫の性格差だけで毎回きれいに笑える構成が魅力です。犬は期待どおりに喜んでくれるのに、猫はまったく違う方向から反応する。その予想外のズレが、短いSNS漫画ととても相性がいいです。
ただし、猫を冷たい存在、犬を素直な存在と単純に決めつけているわけではありません。読み続けるとそれぞれなりの愛情表現が分かり、飼い主との信頼も伝わります。
一話を短時間で読みたい方や、動物との生活で起こる小さな笑いに癒やされたい方におすすめです。二匹の違いを知るほど、どちらにも愛着が湧いてきます。
7. 氷属性男子とクールな同僚女子
🥉おすすめ度:79
★★★
緊張すると吹雪、うれしいと雪だるま。氷の末裔と同僚女性の職場恋愛
あらすじ
雪女の末裔である会社員・氷室くんは、感情が高ぶると周囲に雪や氷を発生させてしまう体質を持つ。入社した会社で、落ち着いた同僚・冬月さんと出会い、彼女のさりげない優しさに惹かれていく。
見た目はクールな氷室くんだが、内心では冬月さんの言葉に一喜一憂している。二人は仕事や社内イベントを通じて、ゆっくり距離を縮めていく。
おすすめポイント
『氷属性男子とクールな同僚女子』は、感情が雪や氷として目に見えるラブコメという発想がかわいいです。本人は平静を装っていても、うれしさで小さな雪だるまが生まれるなど、恋心が周囲へ漏れてしまいます。
一方の冬月さんは表情こそ落ち着いていますが、氷室くんの体質を特別扱いせず、自然に気遣うキャラクター。その温度差が穏やかな笑いになります。
激しいすれ違いより、職場の日常の中で少しずつ近づく関係を楽しむ作品です。ファンタジー要素のある社会人ラブコメを読みたい方におすすめです。雪や氷が二人の心情を代わりに語る場面も楽しいです。
8. クールドジ男子
🥉おすすめ度:79
★★★
格好いいのにどこか抜けている。ドジへの反応まで違う男子たちの日常漫画
あらすじ
一見するとクールで近寄りがたい男性たちは、実は日常で小さなドジを繰り返している。飲み物を間違えたり、忘れ物をしたりと失敗の内容は身近だが、本人たちの反応はそれぞれ違う。
恥ずかしがる人、ドジをしたこと自体に気づかない人、冷静にごまかそうとする人。別々に暮らしていた彼らの日常は、やがて少しずつ交わっていく。
おすすめポイント
『クールドジ男子』は、失敗そのものより「失敗した後の反応」で性格を見せるのが面白いです。同じようなうっかりでも、すぐ赤くなるキャラクターと平然としているキャラクターでは笑いの質が変わります。
SNSで数ページだけ読んでもオチが伝わりやすく、格好いい見た目とのギャップも一瞬で分かります。一方、書籍で続けて読むと男性たちが知り合い、互いのドジへ反応する楽しさも増えていきます。
大きな事件のない癒やし系の日常漫画や、キャラクター同士のゆるいつながりを楽しみたい方におすすめです。男性たちが知り合ってからの掛け合いも見逃せません。
9. 世界の終わりに柴犬と
🥉おすすめ度:78
★★★
文明が終わった世界を女子高生と柴犬が歩く。哲学と脱力感の終末漫画
あらすじ
人間の姿がほとんど消えた終末世界を、女子高生の「ご主人」と柴犬のハルさんが旅している。廃墟となった町を歩き、食べ物を探し、ときには不思議な存在と出会いながら、二人は淡々と道を進む。
重い状況とは裏腹に、ハルさんは人間のように言葉を話し、妙に理屈っぽい。世界の終わりを背景に、犬と飼い主の会話が一話ごとに展開する。
おすすめポイント
『世界の終わりに柴犬と』の魅力は、終末の寂しさと柴犬のマイペースな会話の落差です。誰もいない風景だけを見ると切ないのに、ハルさんが食べ物や犬の習性について妙に達観した話を始めるので、空気がふっと軽くなります。
短話形式なのでSNSで一つの会話だけ読んでも楽しめますが、続けて読むと「なぜ世界はこうなったのか」「ご主人は何を考えて旅しているのか」という背景も気になってきます。
終末ものは好きだけれど重すぎる作品は避けたい方や、動物漫画に少し哲学的な会話を求める方におすすめです。廃墟の風景を眺める静かな時間にも独特の味があります。
10. あたしゃ川尻こだまだよ
🥉おすすめ度:78
★★★
酒と食事とだらしない生活。失敗まで笑いに変える日常コミックエッセイ
あらすじ
作者の分身である川尻こだまは、おいしいものと酒を楽しみながら、かなり自由な生活を送っている。健康的に暮らそうと思っても誘惑に負けたり、簡単な料理で満足したりと、日々の小さな出来事が一話完結で描かれる。
立派な生活を見せるのではなく、怠惰さや失敗もそのままネタにしていく。短い文章と漫画で、日常の「まあいいか」を笑える作品だ。
おすすめポイント
『あたしゃ川尻こだまだよ』は、だらしなさを深刻に反省しすぎず、観察して笑いへ変えるテンポが魅力です。夜中に食べたくなるものや、簡単なのに妙に満足する料理など、身近な欲望がそのまま漫画になります。
作者自身をモデルにしたキャラクターですが、現実の人物像をそのまま説明する伝記ではありません。漫画として誇張された言動を含め、分身キャラクターの日常として読むのが自然です。
長いストーリーを追う気分ではないときに、一話ずつ気軽に笑えるコミックエッセイを探している方におすすめです。食べ物の描写を見ていると、同じものを試したくなることもあります。
11. うちの会社の小さい先輩の話
🥉おすすめ度:77
★★★
小柄で優しい先輩と新人後輩。距離の近さに振り回される職場ラブコメ
あらすじ
入社したばかりの会社員・篠崎拓馬には、仕事を丁寧に教えてくれる小柄な先輩・片瀬詩織里がいる。片瀬は後輩を気遣うことが多く、篠崎が疲れていれば声をかけ、失敗すればフォローしてくれる。
篠崎は先輩として尊敬しながらも、近い距離や無邪気な言動を意識せずにはいられない。二人の職場でのやり取りを中心に、甘めのラブコメが進んでいく。
おすすめポイント
『うちの会社の小さい先輩の話』は、後輩思いの先輩という関係をそのまま甘い距離感へつなげる作品です。片瀬先輩は恋愛の駆け引きをしているつもりがなくても、篠崎から見ると意識してしまう言動が多く、その受け取り方の差が笑いになります。
仕事の厳しさを深く描くお仕事漫画というより、職場を舞台にした癒やし寄りのラブコメです。SNSで一話を読むと二人のやり取りだけでも完結し、続けて読むと周囲の同僚も含めた関係が広がります。
強いドラマより、甘いやり取りを気軽に楽しみたい方におすすめです。同僚たちが二人を見守る空気も、作品の楽しさを広げています。
12. オフ会したらとんでもないやつが来た話
🥉おすすめ度:77
★★★
オタクのオフ会に現れたのは強面の男。見た目と丁寧な推し活のギャップコメディ
あらすじ
好きな作品について語るため、女性オタクがSNSで知り合った相手とのオフ会へ向かう。待ち合わせ場所に現れたのは、どう見ても一般的なオタク仲間には見えない強面の男性だった。
ところが話してみると、彼は作品や推しへの愛情が深く、マナーも丁寧。最初は怖がっていた主人公も、共通の趣味について語るうちに外見とのギャップへ慣れていく。
おすすめポイント
『オフ会したらとんでもないやつが来た話』は、怖そうな見た目と繊細なオタク言動の落差が分かりやすく笑える作品です。待ち合わせの時点では事件が起きそうなのに、会話が始まると推しやグッズへの気遣いが細かく、その印象が一気に反転します。
SNSのオフ会という設定も、Xで作品を見つける読者には身近です。趣味が同じなら年齢や見た目が違っても会話が成立するところに、単なるギャップネタ以上の温かさがあります。
推し活を題材にした漫画や、短い掛け合いでテンポよく笑えるコメディが好きな方におすすめです。推しへの向き合い方に人柄が出るところも楽しいです。
13. 最近雇ったメイドが怪しい
🎖️おすすめ度:75
★★
怪しいメイドを疑う少年。でも疑いの言葉がそのまま口説き文句になる主従ラブコメ
あらすじ
両親を亡くして屋敷で暮らす少年・悠利のもとへ、ある日メイドのリリスが現れる。突然働き始めたうえ、料理も掃除もそつなくこなすため、悠利は「何か企んでいるに違いない」と彼女を警戒する。
ところが悠利が疑問をそのまま口にすると、「目がきれいだから怪しい」など好意のような言葉になってしまう。からかうつもりのリリスが逆に照れさせられる日々が続く。
おすすめポイント
『最近雇ったメイドが怪しい』は、疑う少年と、疑われるほど照れてしまうメイドの反転が楽しいラブコメです。毎回「怪しい」と始まるのに、悠利があまりに素直なので、結果的にリリスを褒める会話へ変わります。
一話ごとの型がはっきりしているのでSNSで読みやすく、二人の表情だけでもオチが伝わりやすい作品です。一方で、同じ掛け合いを繰り返すタイプなので、大きな事件や急速な関係変化を求める方は好みが分かれるかもしれません。
軽い主従ラブコメや、照れる側が毎回入れ替わるような会話を楽しみたい方におすすめです。
【Xでバズった】ツイッターで話題の漫画おすすめ10選
続いて、Xで広く共有された話題の漫画を10作品紹介します。もともとの掲載先が商業媒体であっても、公開された一話や印象的な場面がXで大きく共有され、作品を知る入口になった漫画を中心にまとめました。
1. ルックバック
🥈おすすめ度:84
★★★★
漫画を描く二人の少女。創作する喜びと時間を一冊に凝縮した青春物語
あらすじ
小学生の藤野は、学級新聞へ4コマ漫画を描き、自分の絵に自信を持っていた。ところが、学校へ来ていない同級生・京本の4コマが掲載され、その圧倒的な画力を見て衝撃を受ける。
負けたくない藤野はひたすら絵を描き続けるが、卒業を機に二人は直接出会う。漫画を通じてつながった藤野と京本は、やがて一緒に作品を作るようになる。
おすすめポイント
『ルックバック』は、漫画を描く時間そのものを、台詞より絵で見せるところが印象的です。机に向かう姿、季節が変わる背景、積み上がる原稿などを続けて見せることで、上達までに費やした時間が伝わってきます。
藤野と京本は同じ「漫画が好き」でも性格や得意なことが違い、その違いが共同制作の楽しさにつながります。物語には重い転換もありますが、先の展開を知らずに読む方が感情の動きを受け取りやすいでしょう。
一冊で完結する濃い創作漫画を読みたい方や、何かを作り続けた経験がある方におすすめです。ページを閉じたあとも二人が描いた時間を振り返りたくなります。
2. 裏バイト:逃亡禁止
🥈おすすめ度:82
★★★★
高額報酬の仕事には理由がある。二人の女性が怪異へ踏み込むオムニバスホラー
あらすじ
黒嶺ユメと白浜和美は、事情があって高額報酬の「裏バイト」を繰り返している。仕事内容は警備や見守りなど一見普通に見えるものもあるが、現場には説明できない怪異や奇妙なルールが待っている。
危険を察知するユメの感覚と、行動力のある和美が支え合いながら仕事へ挑む。案件ごとに舞台と恐怖の種類が変わるオムニバス形式のホラー漫画だ。
おすすめポイント
『裏バイト:逃亡禁止』は、怪異の正体を全部説明しないまま仕事だけが進む怖さが魅力です。「この条件では絶対に外へ出ないでください」といったルールが提示されても、なぜ危険なのか分からない。その分、少しルールから外れた瞬間の緊張が強くなります。
一方で、ユメと和美の友情はかなり頼もしく、怖い話が続いても二人の掛け合いが読みやすさを作っています。案件ごとに区切りがあるので、SNSで一つのエピソードが話題になったところから入っても追いやすいでしょう。
説明の少ない怪異や、後から意味に気づくホラーが好きな方におすすめです。
3. 海が走るエンドロール
🥉おすすめ度:80
★★★
夫を亡くした女性が映画づくりへ。年齢を越えて始まる創作の青春漫画
あらすじ
夫を亡くした六十五歳の女性・茅野うみ子は、一人で映画館を訪れたことをきっかけに、映像を学ぶ大学生・濱内海と出会う。映画を見るのが好きだと思っていたうみ子だが、海から「映画を作りたい側ではないか」と指摘される。
戸惑いながらも映像制作へ興味を持ち、大学で映画を学ぶ道を選ぶ。年齢の離れた若者たちと関わりながら、自分が本当に撮りたいものを探していく。
おすすめポイント
『海が走るエンドロール』は、「見るのが好き」と「自分で作りたい」の境目を越える瞬間が魅力です。うみ子は若いころから映像制作を目指していたわけではありません。それでも、心の奥にあった衝動へ気づき、今から始める選択をします。
海との関係も、単純な先生と生徒ではなく、互いの創作観を刺激し合う距離感です。年齢差を「遅すぎる」という結論へ使わず、むしろ違う人生経験が作品へどう出るかを見せるところに惹かれます。
創作を始めたい方や、大人の青春を描く漫画を読みたい方におすすめです。映画を撮る視点を知ることで、見る側の感覚まで変わっていきます。
4. タコピーの原罪
🥉おすすめ度:79
★★★
少女を笑顔にしたい宇宙人。善意が事態を悪化させる短期集中ドラマ
あらすじ
ハッピー星から地球へやってきた宇宙人・タコピーは、小学生の少女・しずかと出会う。タコピーは不思議な道具を使って彼女を笑顔にしようとするが、しずかは学校や家庭で重い問題を抱えている。
人間社会の事情を理解できないタコピーは、善意で行動するほど状況を思わぬ方向へ動かしてしまう。無邪気な存在と子どもたちの現実がぶつかる短期連載作品だ。
おすすめポイント
『タコピーの原罪』は、かわいいキャラクターの「善意」が救いにならないところに強い衝撃があります。タコピーは悪意なくしずかを助けようとしますが、人間関係の複雑さを知らないため、便利な道具だけでは問題を解決できません。
明るい絵柄と重い家庭・学校の問題が並ぶので、見た目以上に読む側の負担が大きい作品です。一方、短い巻数の中で出来事が密につながり、前に出た言葉や道具の意味も変わっていきます。
いじめや家庭問題を扱う重いドラマが苦手な方は注意が必要ですが、短期間で一気に読める話題作を探している方におすすめです。
5. 生徒会にも穴はある!
🥉おすすめ度:78
★★★
癖の強い生徒会メンバーが集結。下ネタと青春が同居する学園コメディ
あらすじ
高校生・水之江梅は、文章力を買われて生徒会へ入ることになる。そこで出会うのは、見た目も性格もかなり癖の強いメンバーたち。真面目な仕事をするはずの生徒会だが、会話はすぐ脱線し、日常の小さな出来事が騒動へ変わっていく。
短いギャグ回だけでなく、キャラクター同士の関係が見えるストーリー回も挟まれる。学校生活の賑やかさを詰め込んだコメディだ。
おすすめポイント
『生徒会にも穴はある!』は、勢いのある下ネタと、ふとした青春の表情が同じ作品にあるのが特徴です。普段はくだらない会話で騒いでいるキャラクターが、別の回では友達を気遣ったり、恋を意識したりするので印象が変わります。
4コマを軸にしたテンポのよさも、SNSで一部分を見かけたときに内容が伝わりやすい理由の一つです。絵の密度が高く、表情の崩し方も大きいので、台詞だけではない笑いがあります。
下ネタが多い作風は好みが分かれますが、キャラクター中心の学園コメディをテンポよく読みたい方におすすめです。
6. 悪役令嬢転生おじさん
🥉おすすめ度:78
★★★
五十代会社員が悪役令嬢へ転生。親目線の言動でなぜか好感度が上がる
あらすじ
五十代の会社員・屯田林憲三郎は、事故をきっかけに乙女ゲームの悪役令嬢・グレイスとして目覚める。本来ならヒロインへ嫌がらせをし、攻略対象との関係を邪魔する役だが、憲三郎には悪役らしく振る舞うことが難しい。
長年の社会人経験と親としての感覚から、相手を気遣い、丁寧に褒めてしまう。その結果、悪役令嬢なのに周囲からの好感度が次々と上がっていく。
おすすめポイント
『悪役令嬢転生おじさん』は、悪役令嬢ものの約束事を「感じのいいおじさん」が崩していく発想が面白いです。憲三郎はゲーム知識で完璧に攻略しようとするのではなく、会社員として身につけた礼儀や、若者を見守る親の感覚で行動します。
本人は悪役らしい台詞を言ったつもりでも、自然にフォローを入れてしまうため、周囲にはむしろ上品で優しい令嬢に見えます。世代の違いを馬鹿にするのではなく、経験が思わぬ強みになるところも楽しいです。
異世界転生の定番を知っている方はもちろん、設定を知らなくても笑えるコメディを探している方におすすめです。
7. 透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~
🥉おすすめ度:78
★★★
姿の見えない探偵と盲目の女性。視覚に頼らない気遣いから始まる大人の恋
あらすじ
探偵事務所で働く透明人間・透乃眼あきらは、同僚の人間女性・夜香しずかへ好意を寄せている。透乃眼は姿が見えないことを生かして調査を行う一方、夜香は盲目のため、そもそも相手が透明であることに大きく左右されない。
二人は仕事や日常の会話を重ねながら、相手の声や行動から気持ちを受け取っていく。人間以外の種族も暮らす世界で描かれる穏やかな恋愛漫画だ。
おすすめポイント
『透明男と人間女』は、「見える・見えない」という設定を優しさと恋愛へつなげるところが魅力です。透明人間という題材なら姿が見えないこと自体をギャグにしがちですが、夜香との関係ではむしろ相手をどう認識するかが丁寧に描かれます。
透乃眼がさりげなく手を貸そうとし、夜香も必要以上に守られるだけの存在ではない。この対等なやり取りが心地よいです。SNS投稿で一場面から二人の関係を知り、そのまま続きが気になるタイプの作品です。
穏やかな大人のラブコメや、人外キャラクターが自然に暮らす日常ものが好きな方におすすめです。
8. ぷにるはかわいいスライム
🥉おすすめ度:77
★★★
手作りスライムが自由自在に変身。少年を振り回すハイテンションコメディ
あらすじ
少年・河合井コタローは、幼いころに作ったスライムへ命が宿り、「ぷにる」と名付けて一緒に暮らしている。ぷにるは自分がかわいいことに強い自信を持ち、さまざまな姿へ変身してはコタローを振り回す。
成長したコタローは彼女を子どものころのようには扱えず、二人の距離にも変化が生まれる。学校の仲間を巻き込みながら、賑やかな日常が続いていく。
おすすめポイント
『ぷにるはかわいいスライム』は、スライムだから何にでも変身できる設定をギャグへ全力で使う作品です。ぷにるは衣装を変えるだけじゃなく、体そのものを自由に変えられるので、一話ごとに見た目のインパクトがあります。
かわいいキャラクターを前面に出しつつ、コタローが成長して幼なじみのような相手をどう見るかという関係の変化もあります。勢いのある顔芸や台詞回しも印象的です。
子ども向けの明るさと、ネットで共有したくなる強いビジュアルの両方を楽しみたい方におすすめです。変身のたびに絵の見せ方が変わるところも見どころです。
9. 事情を知らない転校生がグイグイくる。
🥉おすすめ度:76
★★★
「死神」とからかわれる少女へ無邪気に接近。悪口を好意に変える学園漫画
あらすじ
小学生の西村茜は、暗い見た目を理由にクラスメイトから「死神」と呼ばれ、からかわれている。そこへ転校してきた高田太陽は、その事情を知らず「死神なんてかっこいい」と目を輝かせる。
周囲が皮肉を言っても、高田は悪意に気づかないまま肯定的に受け取り、茜へまっすぐ話しかける。彼との交流によって、茜の学校生活は少しずつ変わっていく。
おすすめポイント
『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は、悪意のある言葉を無邪気な解釈でひっくり返すところが気持ちいい作品です。「死神」と呼ぶ嫌がらせも、高田にとっては格好いい称号。そのズレによって、茜を傷つけるはずの空気がうまく成立しなくなります。
高田は正義感を振りかざしてクラスを説教するのではなく、ただ茜を面白い友達として好きになります。そのまっすぐさが周囲にも影響していきます。
いじめを題材にしつつ、暗さだけではなく優しい笑いがある学園漫画を読みたい方におすすめです。茜の表情が少しずつ柔らかくなる変化にも注目です。
10. 100日後に死ぬワニ
🎖️おすすめ度:70
★★
何気ない一日の上に「死まであと○日」。リアルタイム共有で広がったSNS漫画
あらすじ
主人公のワニは、友達と遊び、仕事をし、好きな相手を気にしながら普通の日常を過ごしている。しかし読者には、各話の最後で「死まであと○日」と残りの日数だけが示される。
ワニ自身は未来を知らないまま毎日を過ごし、短い一話が一日ずつ積み重なっていく。100日間の連載と読者のリアルタイムな共有そのものが大きな話題になった作品だ。
おすすめポイント
『100日後に死ぬワニ』は、読者だけが終わりの日を知っている連載形式に大きな特徴があります。ワニが友達と笑う何気ない場面でも、残りの日数が表示されることで「この時間は有限なんだ」と別の意味が生まれます。
単行本で一気に読むこともできますが、毎日一話ずつ公開され、その日の感想を多くの人が共有した体験はSNS漫画ならではでした。作品そのものへの評価と、完結後の商業展開への評価は分けて考えた方がよいでしょう。
X(旧Twitter)で漫画が社会的な話題になる現象を知りたい方には、外せない代表例です。
ツイッター漫画を読むときの注意点

ツイッター漫画を読むときの注意点は、SNSで見た投稿が作品のすべてとは限らないことです。投稿時と書籍化後で内容が変わったり、昔の投稿が現在は読めなかったりするので、今どこで読めるかを公式情報で確認しましょう。
投稿版と単行本で加筆・並び順が異なる場合がある
SNSでは一話ずつ公開されていた漫画でも、単行本では読みやすい順に並べ替えられたり、描き下ろしが加わったりする場合があります。投稿版を知っていても、書籍では人物関係がより分かりやすくなることもあるので、気に入った作品は単行本も確認してみるのがおすすめです。
同じ話を読み比べると、加筆された場面や見せ方の違いにも気づけます。
削除済み投稿や作者名義変更は公式書誌で確認する
昔のTwitterで公開された投稿は、アカウント整理やサービス上の変更によって見つからなくなることがあります。検索結果や転載だけを根拠にせず、作者の現行アカウントや出版社の作品ページ、単行本の書誌情報を確認すると作品を追いやすいでしょう。
正式な作品名や発売状況を確かめたい時も、出版社の案内が役立ちます。
バズの規模と作品の完成度は分けて考える
いいねやリポストの数が多い漫画ほど、自分にも合うとは限りません。SNSでは一枚で伝わるギャグや強い設定が広がりやすい一方、長く読むことで魅力が増す作品もあります。バズった理由を入口にしつつ、好きなジャンルや読後感から選ぶのがおすすめです。
【まとめ】ツイッター(X)で話題の漫画から自分に合う作品を選ぼう

今回のツイッター(X)で話題の漫画23選には、短い投稿から世界観を広げたSNS発作品と、公開された一話や場面が大きく拡散された商業漫画が揃っています。数ページで人物の魅力や笑いを伝える作品が多い一方、単行本で読むと伏線や人間関係がつながり、投稿時とは違う印象を受ける作品も少なくありません。
おすすめ度81〜85には『ちいかわ』『気になってる人が男じゃなかった』『おじさまと猫』など、SNSで読みやすい表現と長く追いたくなる物語を両立した作品が入りました。76〜80は職場ラブコメ、動物エッセイ、終末もの、心理劇まで幅が広く、いまの気分に合わせて選びやすい層です。75以下にも、一時代のネット文化を映した話題作があります。
🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
おじさまと猫
先輩がうざい後輩の話
作りたい女と食べたい女
ルックバック
裏バイト:逃亡禁止
🥉 良作(おすすめ度:76〜80)
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
氷属性男子とクールな同僚女子
クールドジ男子
世界の終わりに柴犬と
あたしゃ川尻こだまだよ
うちの会社の小さい先輩の話
オフ会したらとんでもないやつが来た話
海が走るエンドロール
タコピーの原罪
生徒会にも穴はある!
悪役令嬢転生おじさん
透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~
ぷにるはかわいいスライム
事情を知らない転校生がグイグイくる。
気になってる人が男じゃなかった
🎖️ 入選(おすすめ度:75以下)
最近雇ったメイドが怪しい
100日後に死ぬワニ
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