たくさん漫画を読んでいると、思わず涙を流さずにはいられないシーンに出会うこともしばしば。
漫画を読んで心が動くのは、悲しい別れの場面だけではありません。
言えなかった思いが届いたり、仲間との努力が一つのプレーにつながったり、何でもない食卓に居場所を感じたり。
泣ける漫画にも、作品ごとに違う温度があります。
- 恋愛や家族、友情を描いた感動する漫画を知りたい
- 短く読める作品と、じっくり楽しむ長編から選びたい
- 切ない物語だけでなく、温かな気持ちになれる漫画も読みたい
こんな方々のために、この記事では「泣ける漫画おすすめ30選」を紹介します。
今の気分に寄り添う一作を、ゆっくり選んでみてください。

切ない涙、熱い涙、温かな涙。今の気分に合う一冊を、ジャンル別に選んでみてください。
【恋愛・青春】泣ける漫画おすすめ6選
まずは、恋愛・青春をテーマにした泣ける漫画をご紹介します。
恋をする喜びだけでなく、後悔や再出発まで描く青春漫画です。誰かに思いを伝える難しさが、人物たちの選択から伝わってきます。
1. 聲の形
🥇おすすめ度:86
★★★★★
過去と向き合い、もう一度声を届ける再生の青春
あらすじ
小学生の石田将也は、耳が聞こえない転校生・西宮硝子を退屈しのぎにからかい、いじめへ加わっていく。問題が大きくなると、今度は将也が周囲から責任を押し付けられ、孤立してしまった。高校生になっても人の顔を見られずにいた彼は、過去に区切りをつけようと硝子を探す。
おすすめポイント
謝れば終わり、という話にしないところが心に残ります。人と向き合うことへの怖さが表情や視線に表れ、小さな会話にも勇気が要ると分かるんですよね。
いじめや自死に関わる描写は重いですが、そこから誰かへ手を伸ばす姿に、痛みと温かさの両方があります。
2. 四月は君の嘘
🥇おすすめ度:86
★★★★★
止まった時間を音楽が動かす、春色の青春譜
あらすじ
幼い頃からピアノの才能を発揮した有馬公生は、母を亡くした後、自分の弾く音が聞こえなくなり、演奏の舞台を離れていた。中学3年の春、幼なじみの椿に連れられて出会った宮園かをりは、自由な演奏をするヴァイオリニスト。彼女は公生に伴奏を求め、過去を恐れる彼を音楽の場へ連れ戻そうとする。
おすすめポイント
音のない紙面でも、演奏する身体とコマの流れから緊張が伝わります。もう一度弾く理由を見つける過程が、恋と重なるのが切ないですね。
病や別れの要素はありますが、悲しさだけでなく、人に出会ったことで世界の見え方が変わる喜びも味わえる作品です。
3. ハチミツとクローバー
🥈おすすめ度:84
★★★★
恋と才能のすれ違いを描く、美大生たちの青春群像
あらすじ
美術大学に通う竹本祐太は、先輩の真山巧や森田忍と、古いアパートで賑やかに暮らしている。教師に紹介された新入生・花本はぐみに恋をするが、彼女は優れた才能を持ち、同じように才能豊かな森田とも関わりを深めていく。真山には別の女性への思いがあり、その真山を山田あゆみが好きでいる。
おすすめポイント
失恋だけでなく、自分には何ができるのかという迷いが胸に響きます。一緒に笑っていても埋まらない孤独が、人物ごとに違う形で描かれるんですよね。
気楽なギャグがあるからこそ、静かな独白がよく効きます。進路に迷ったことがある方にも読んでほしいです。
4. ソラニン
🥈おすすめ度:83
★★★★
夢と生活の狭間で揺れる、若者たちの二年間
あらすじ
都内で会社員として働く井上芽衣子は、毎日の仕事に違和感を覚え、会社を辞めてしまう。同棲する恋人の種田成男は、アルバイトで生活を支えながら、大学時代の仲間とバンドを続けていた。自由になったはずの芽衣子には先の見通しがなく、種田も音楽を仕事にできるか踏み切れない。
おすすめポイント
何かが足りないのに、何を変えればいいか分からない。社会に出てからの宙ぶらりんな感覚が生々しいです。
散らかった部屋や何でもない会話が積み重なるから、後の感情が強く響くんですよね。全2巻の短い物語ですが、読み終えたあとにも生活の手触りが残ります。
5. orange
🥈おすすめ度:82
★★★★
未来の後悔を今の一言で変える、友情と恋の物語
あらすじ
高校2年生の高宮菜穂に、10年後の自分から手紙が届く。そこには、転校生の成瀬翔と過ごす日々に起きる出来事と、将来の後悔が書かれていた。菜穂は戸惑うが、記された出来事が現実になるにつれて、手紙を無視できなくなる。翔と親しくなり恋心を抱く一方、彼が母の死に深い責任を感じていることも知る。
おすすめポイント
何をすべきか知っていても、行動する勇気は別に必要。そのためらいを越えて差し出す手に気持ちが動かされます。
恋人一人に救いを任せず、友達の存在が大きいのもいいですね。自死や喪失を扱う重さはありますが、今そばにいる人への言葉を考えたくなります。
6. 最終兵器彼女
🥉おすすめ度:79
★★★
戦争に奪われていく、少年と少女の小さな恋
あらすじ
北海道で暮らす高校生のシュウジとちせは、ぎこちなく交際を始めたばかり。交換日記をしながら少しずつ相手を知ろうとするが、ある日、札幌が空襲を受ける。そこでシュウジが見たのは、身体から兵器を出し、空を飛ぶちせの姿だった。彼女は最終兵器として戦場へ呼び出される存在になっていたのだ。
おすすめポイント
二人の小さな喧嘩や照れが、戦争の大きさと並べて描かれるのが苦しいです。普通の恋を続けたいだけの願いが、手の届かないものになっていく。
過酷な展開もあり、読後はかなり重め。温かな涙より、胸が締め付けられる悲恋を求める方向けです。
【家族・日常・命】泣ける漫画おすすめ5選
次に、家族・日常・命などをテーマにした泣ける漫画をご紹介します。
家族の暮らしや、命を迎える現場を描く漫画を紹介します。温かい食卓から厳しい医療の場まで、人を支えることの重さに触れられます。
1. 3月のライオン
🥇おすすめ度:88
★★★★★
孤独な棋士を包む、勝負と食卓の温もり
あらすじ
幼くして家族を失った桐山零は、将棋の才能を見込まれ、棋士の家で育った。中学生でプロとなったものの、義理の家族との関係に苦しみ、高校生の今は一人で暮らしている。そんな零が出会ったのは、下町で暮らす川本家のあかり、ひなた、モモの三姉妹。食事へ招かれ、何気ない会話を重ねるうち、勝ち負けだけではない居場所を知っていく。
おすすめポイント
対局の張り詰めた空気の後に、食卓の温かさがしみます。助けられた人が誰かを助けようとする変化が、この作品の大きな魅力ですね。
いじめなど苦しい話題も描かれます。将棋の知識がなくても、逆境に立ち向かう登場人物の姿に引き込まれます。
2. コウノドリ
🥈おすすめ度:83
★★★★
命が生まれる現場で交差する、家族それぞれの選択
あらすじ
産科医の鴻鳥サクラは、病院で妊婦や赤ん坊の命に向き合いながら、別の顔としてピアニストの活動も続けている。診察室には、出産を楽しみにする人だけでなく、経済的な不安、病気、家族の問題を抱える人々も訪れる。医師や助産師たちは、その場でできる最善を探すが、本人の希望と医療上の判断が簡単に一致するとは限らない。
おすすめポイント
生まれた瞬間の喜びを、そこまでの不安や選択と切り離さないのがいいです。命の周りにある生活まで描く視点が、感動に厚みを与えています。
厳しい結果や葛藤も扱うため、軽くは読めません。それでも医療者の言葉と行動に、人を支える温かさを感じる作品です。
3. 透明なゆりかご
🥈おすすめ度:83
★★★★
産婦人科医院で出会う、小さな命と静かな別れ
あらすじ
看護学科に通う高校3年生の×華は、母の勧めで産婦人科医院の看護師見習いとして働き始める。初めての現場で出会うのは、元気に生まれる赤ん坊だけではない。中絶や死産、家族の事情を抱えた妊婦にも接し、学校では実感できなかった命の重さに戸惑う。辞めたいと思うことがありながら、出産に立ち会った経験や周囲の言葉を通じ、仕事を続けていく。
おすすめポイント
素朴な絵だからこそ、状況や言葉がまっすぐに入ってきます。大きな声にならない悲しみを見落とさないところに、作者の視線を感じますね。
妊娠や出産を幸福の一色に塗らず、複雑な事情も残す。つらい内容を含みますが、静かに向き合いたくなる漫画です。
4. 海街diary
🥈おすすめ度:83
★★★★
鎌倉の四季と食卓が育てる、新しい家族のかたち
あらすじ
鎌倉の古い家で暮らす香田家の幸、佳乃、千佳の三姉妹に、長く離れていた父の訃報が届く。葬儀へ出向いた彼女たちは、父と別の女性の間に生まれた中学生のすずと出会う。両親を失い、居場所が曖昧になったすずを見た幸は、一緒に暮らそうと声をかけた。鎌倉へ移ったすずは、学校やサッカーチームになじもうとし、姉たちも仕事や恋愛、親への思いを抱えて生活を続ける。
おすすめポイント
劇的な和解より、同じ食卓に座る回数が関係を変えていきます。複雑な思いを残したまま暮らす家族なので、優しさにも現実味があるんですよね。
鎌倉の風景や季節の食べ物も、その時間を豊かにしています。全9巻で、人の生活をゆっくり味わえる作品です。
5. 赤ちゃんと僕
🥈おすすめ度:82
★★★★
幼い弟を抱きしめる、小学生兄ちゃんの成長記
あらすじ
小学5年生の榎木拓也は、交通事故で母を亡くし、父と幼い弟の実と暮らしている。父が働いている間、保育園への迎えや実の世話を担うことが増え、友達と遊びたい気持ちを我慢する場面も少なくない。弟を大切に思っていても、泣きやまない声や勝手な行動に苛立ってしまう。学校の友人や近所の人々もそれぞれ家庭の事情を抱え、拓也はその姿から人の気持ちを知っていく。
おすすめポイント
拓也を、何でも耐えられる立派なお兄ちゃんにしないのがいいです。大切だからこそ腹が立つ気持ちが描かれるので、実を抱き締める場面にも重みがあります。
笑える日常のすぐ隣に寂しさがある。子どもにも支えが必要だと、自然に思わせてくれる漫画です。
【短編・喪失】泣ける漫画おすすめ3選
ここでは、喪失などをテーマにした泣ける短編漫画をご紹介します。
一冊から数巻で読める、完結した物語を集めました。分量は短めでも、失った相手や戻れない時間への思いが長く残る作品です。
1. ルックバック
🥈おすすめ度:85
★★★★
描くことが結んだ二人の時間と、消えない余韻
あらすじ
小学4年生の藤野は、学年新聞に4コマ漫画を描き、クラスメートから褒められることに自信を持っていた。ところが同じ新聞に載った、不登校の同級生・京本の絵を見て、その画力に打ちのめされる。追い付こうと練習を重ねた藤野は、卒業の日に京本の家へ届け物をし、初めて本人と顔を合わせる。互いの作品を知っていた二人は、一緒に漫画を描くようになる。
おすすめポイント
背中や手元を見せるだけで、積み重ねた時間が伝わってきます。一緒に作ったものが残る意味を、説明しすぎない構成が鮮やかですね。
喪失を扱う展開は重いですが、結末を先に調べず読んでほしい一冊。短い物語なのに、描き続ける姿の余韻が長く残ります。
2. かくかくしかじか
🥈おすすめ度:85
★★★★
大人になって気づく、厳しい恩師がくれた時間
あらすじ
宮崎で暮らす高校生の林明子は、自分には絵の才能があり、将来は少女漫画家になれると信じていた。美術大学への進学を目指して通い始めた絵画教室には、竹刀を持って指導する日高先生がいる。厳しい練習に不満を抱えながら、明子は受験、大学生活、その後の仕事へ進んでいく。自由に暮らしたい気持ちと、描くことを求め続ける先生の存在は、簡単には折り合わない。
おすすめポイント
笑えるほど自信満々だった自分を、作者が遠慮なく描くからこそ、後の後悔が響きます。当時は受け取れなかった思いやりに気付く痛さがあるんですよね。
全5巻で、師弟の時間を振り返る切実さを味わえます。
3. マイ・ブロークン・マリコ
🥈おすすめ度:82
★★★★
亡き親友への怒りと愛を抱えた、ひと夏の旅
あらすじ
会社員のシイノトモヨは、食事中に流れていたニュースで、親友のイカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から付き合いのあったマリコは、家庭での虐待や恋人との関係に苦しんできた。突然の死を受け止められないシイノは、マリコの実家へ向かい、遺骨を持ち出してしまう。向かうのは、かつて二人で行こうと話していた海。
おすすめポイント
悲しみを静かな涙だけにせず、怒りや乱暴な行動として描くのが強烈です。親友を救いたかったという悔しさが、ページから迫ってきます。
つらい描写も多い作品ですが、すっきり解決しない喪失に向き合う重みのある一冊です。
【スポーツ・夢・仲間】泣ける漫画おすすめ5選
ここからは、スポーツ・夢・仲間などをテーマにした泣ける漫画をご紹介します。
夢に挑む人と、それを支える仲間の姿に胸が熱くなる作品です。勝利の瞬間だけでなく、報われない努力や立ち直るまでの時間にも目を向けています。
1. SLAM DUNK
🥇おすすめ度:90
★★★★★
初心者の情熱が仲間を動かす、青春バスケの金字塔
あらすじ
中学時代に何度も失恋した桜木花道は、進学先の湘北高校で赤木晴子に一目惚れする。彼女に勧められたバスケットボールを始めるが、ルールも知らない初心者のため、最初は基礎練習ばかり。主将の赤木剛憲に叱られ、同級生の流川楓に対抗心を燃やしながら、少しずつ試合に関わるようになる。宮城リョータや三井寿らも加わり、湘北は全国を目指して強敵と戦う。
おすすめポイント
地味な練習が一つのプレーにつながる瞬間に、胸が熱くなります。
花道だけでなく、遠回りしてきた仲間にも背負う時間があるんですよね。試合の流れと人物の成長が重なるので、言葉を重ねなくても感情が伝わる。悲劇以外で泣ける漫画を探す方にも読んでほしいです。
2. リアル
🥇おすすめ度:87
★★★★★
喪失を抱えた三人が踏み出す、再生への一歩
あらすじ
高校を辞めた野宮朋美は、自分の運転したバイクの事故で少女を傷つけた責任を抱えている。病院で出会った戸川清春は、病気で脚を失い、車いすバスケットボールに打ち込む青年だった。一方、野宮と同じ学校でバスケをしていた高橋久信も、事故によって身体が不自由になり、以前の自信を失っていく。境遇の違う三人は、後悔や怒り、変わった生活に向き合わなければならない。
おすすめポイント
前向きになるまでの、見たくない感情まで描くのがすごいです。受け入れられない自分を抱えたまま進む姿に、簡単な励ましとは違う力があります。
車いすバスケの迫力も十分。読むのが苦しい場面はありますが、小さな行動の変化が大きく響く作品です。
3. ハイキュー!!
🥇おすすめ度:87
★★★★★
一人では届かない高さへ挑む、つなぐ青春
あらすじ
小柄な中学生の日向翔陽は、テレビで見た選手に憧れ、バレーボールを始める。しかし中学最後の大会で、天才セッターの影山飛雄がいるチームに敗れてしまった。憧れの烏野高校へ入学し、再戦を誓った相手と同じ部になった日向は反発するが、二人の能力を組み合わせた攻撃が生まれる。先輩や同級生と練習を重ね、かつての強豪を目指す烏野はさまざまな相手と対戦する。
おすすめポイント
得点した人だけでなく、そこまでボールをつないだ人にも目を向けます。目立たない努力がチームを支える描写があるから、一点の重さが違うんですよね。
相手校にも積み重ねた時間があり、勝つ側と負ける側の両方が胸に残る。爽快さと切なさを味わえるスポーツ漫画です。
4. 宇宙兄弟
🥇おすすめ度:87
★★★★★
遠回りした兄弟が追い直す、月への約束
あらすじ
幼い頃に一緒に宇宙飛行士になると誓った南波六太と日々人。大人になった日々人が宇宙飛行士として進む一方、兄の六太は自動車会社を解雇され、実家へ戻ることになる。自分と弟を比べて落ち込む六太だったが、宇宙飛行士の選抜試験へ挑む機会が訪れる。知識や体力だけでなく、仲間と協力する力や判断を問われる試験を通じ、彼は置き去りにしていた夢と向き合い直す。
おすすめポイント
大人が夢を追うときの、格好悪い迷いを笑いにしてくれるのがいいです。誰かの挑戦を別の誰かが支える連鎖が、選抜や訓練の場面に厚みを与えます。
六太の遠回りにも意味が生まれるんですよね。人生の再出発を描く漫画として、じっくり読みたい作品です。
5. BLUE GIANT
🥇おすすめ度:86
★★★★★
世界一を信じる音が突き進む、灼熱のジャズ青春
あらすじ
仙台の高校生・宮本大は、ジャズを聴いて心を動かされ、世界一のジャズプレーヤーを目指すようになる。サックスを手に入れてからは、河原で雨の日も寒い日も練習を続けた。理論や楽譜の知識は乏しく、初めて人前で吹いた演奏が簡単に受け入れられるわけでもない。それでも指導者や演奏者との出会いを通じ、音を磨いていく。
おすすめポイント
演奏の絵に勢いがあるだけでなく、その前にある練習の量が伝わります。一人の本気が仲間の覚悟を変える場面が熱いですね。
才能をきれいな言葉で語るより、毎日吹く姿を見せてくれる。ジャズに詳しくなくても、夢中になるキャラクターの力に引き込まれると思います。
【ファンタジー・SF】泣ける漫画おすすめ4選
ここでは、ファンタジー・SFジャンルの泣ける漫画をご紹介します。
人とは違う存在や不思議な力を通じて、絆や別れを描く漫画です。寿命や記憶の違いがあるからこそ、誰かと過ごす時間が特別に感じられます。
1. 葬送のフリーレン
🥇おすすめ度:87
★★★★★
長い旅のあとに知る、短い命と記憶の重み
あらすじ
勇者ヒンメルたちと魔王を倒したエルフの魔法使い・フリーレンは、仲間と別れ、自分の旅へ戻る。長命な彼女にとって数十年は短い時間だが、再会した人間の仲間たちは大きく年を取っていた。ヒンメルの死を経験し、彼について十分に知ろうとしなかったことに気付いたフリーレンは、人を理解するための旅を始める。
おすすめポイント
その場では何でもなかった言葉が、何年も後に効いてくる。遅れて分かる相手の優しさの描き方が、とてもいいです。
大げさに泣かせようとせず、短い回想で胸に残すんですよね。戦いや笑いもある旅の中で、誰かと過ごす時間を見直したくなる漫画です。
2. フルーツバスケット
🥇おすすめ度:86
★★★★★
傷ついた心をほどく、優しさと家族の再生譜
あらすじ
母を亡くした高校生の本田透は、しばらく山でテント暮らしをしていたが、同級生の草摩由希たちに事情を知られる。家事を手伝う代わりに同居することになった彼女は、草摩家の人々が異性に抱きつかれると十二支の動物に変わる秘密を知ってしまう。明るく接する透の周囲には、由希や夾をはじめ、家族との関係に傷ついた人々が集まる。
おすすめポイント
優しい言葉を受け取ることさえ怖い人物たちに、時間をかけて寄り添います。愛されたい願いと家族の束縛が絡むので、恋愛の選択も切実なんですよね。
序盤の明るさから想像する以上に重い話もありますが、そこを越えて変わろうとする姿が心に残ります。
3. 夏目友人帳
🥈おすすめ度:85
★★★★
人と妖の別れに宿る、懐かしく静かな温もり
あらすじ
幼い頃から妖怪が見える夏目貴志は、その力のために周囲となじめず、親戚の家を転々としてきた。引き取られた藤原家で暮らすようになった彼は、祖母レイコの遺品から友人帳を見つける。そこには、レイコが妖怪たちから奪った名前が記されていた。帳面を狙う者や名前を返してほしい者が訪れる中、夏目は用心棒のニャンコ先生と、妖怪たちの事情に関わっていく。
おすすめポイント
人には短い時間でも、妖怪はずっと約束を覚えている。その寿命の違いが生む待ち時間が切ないです。
優しい話ばかりではなく、分かり合えない存在も描くから、通じ合う瞬間が嬉しいんですよね。短いエピソードごとに、静かな余韻を味わえます。
4. 不滅のあなたへ
🥈おすすめ度:83
★★★★
出会いと別れを刻み続ける、不死者の長い旅
あらすじ
何者かによって地上へ投げ込まれた球は、刺激を受けたものの姿を写し取る性質を持っていた。石となり、苔となり、やがて狼の姿で雪原を歩く中、ひとりで暮らす少年に出会う。その後、人間の姿を得た存在は、フシと呼ばれ、言葉も感情も知らないまま旅を続ける。出会う人々から食べることや暮らすことを学ぶ一方、死や争いも避けられない。
おすすめポイント
別れた相手が自分の一部になる設定そのものが、記憶の重さを感じさせます。
フシが言葉や表情を覚えるほど、失うことの意味も変わっていくんですよね。
死を描く場面が多く、気持ちが沈むこともありますが、命の受け継がれ方を幻想的な視点で考えたい方におすすめです。
【冒険・戦い・別れ】泣ける漫画おすすめ5選
ここからは、冒険・戦い・別れを描いた泣ける漫画のご紹介です。
冒険や戦いの中で育つ信頼、仲間との別れを描く長編です。人物に長く付き合うほど、何気ない約束や一言も重く響いてきます。
1. ONE PIECE
🥇おすすめ度:90
★★★★★
仲間の涙と約束を背負う、大海原の冒険譚
あらすじ
海賊に憧れるモンキー・D・ルフィは、悪魔の実を食べたことで身体がゴムのように伸びる力を得る。海賊王になる夢を掲げて海へ出た彼は、剣士のゾロや航海士のナミらと出会い、仲間を集めていく。島ごとに違う文化や争いがあり、出会う人々は自由を奪われたり、過去の約束を抱えたりしている。ルフィは自分の夢を追いながらも、目の前の仲間の願いを放っておけない。
おすすめポイント
少年ジャンプの言わずと知れた金字塔。
いつもふざけている仲間が、本音を口にする場面はやっぱり強いです。助けてほしいと言える関係を、長いエピソードで作っているから響くんですよね。
笑いも戦いも大きく振れる作品で、短く泣ける話ではありませんが、仲間に愛着を持つほど別れや再会の重さも増すところに胸がグッときます。
2. 鋼の錬金術師
🥇おすすめ度:88
★★★★★
兄弟の絆が禁忌と代償を越える、鋼の旅路
あらすじ
錬金術を学ぶエドワードとアルフォンスの兄弟は、亡くした母をよみがえらせようと禁じられた人体錬成を行う。しかし失敗し、エドは左脚を、アルは身体のすべてを失った。さらに右腕を代償に弟の魂を鎧へつなぎとめたエドは、機械鎧を着け、国家錬金術師として身体を取り戻す方法を探し始める。賢者の石を追う旅で、軍人や研究者、戦争に傷ついた人々と出会う二人。
おすすめポイント
兄弟の絆だけでなく、旅先で出会う大人たちの選択も胸に残ります。取り戻したい願いと越えてはいけない線が、最後まで物語の芯にあるんですよね。
厳しい犠牲を描きつつ、笑いや前へ進む力も失わない。完結までの構成を含めて味わいたい冒険漫画です。
3. BANANA FISH
🥇おすすめ度:87
★★★★★
過酷な運命の中で光る、無条件の信頼
あらすじ
ニューヨークでストリートギャングを率いるアッシュ・リンクスは、ある男の死に際に、バナナフィッシュという言葉を聞く。それは戦争から戻って心を壊した兄が口にする言葉でもあった。背後の秘密を調べる中で、取材の助手として日本から来た奥村英二と出会う。犯罪組織に狙われるアッシュにとって、英二の率直な信頼は、それまでの人間関係とは違うものだった。
おすすめポイント
アッシュが強いほど、英二の前で見せるわずかな安らぎが響きます。条件を付けずに信じてもらえることが、どれほど大きいかを感じるんですよね。
残酷な展開を含む重い作品ではありますが、そのなかに生まれる信頼を、甘い言葉だけに頼らず描いているところが大きな魅力です。
4. 金色のガッシュ!!
🥇おすすめ度:86
★★★★★
笑いと別れが胸を打つ、魔物と人間の相棒物語
あらすじ
頭がよいことから同級生となじめず、学校へ行かなくなった高嶺清麿のもとへ、魔物の子・ガッシュがやってくる。記憶を失ったガッシュが持つ赤い本には不思議な呪文があり、清麿が読むことで力を発揮する。やがて二人は、魔界の王を決めるため、魔物と人間の組が戦っていると知る。本を燃やされれば魔物は元の世界へ戻され、相棒との別れが訪れる。
おすすめポイント
ギャグの勢いが強いからこそ、真剣に相棒へ語りかける場面が効きます。一緒に戦う時間に終わりがある関係が、勝負をただの勝ち負けにしません。
仲間だけでなく敵にも思いがあるんですよね。友情の熱さと別れの切なさを両方味わえる作品です。
5. からくりサーカス
🥈おすすめ度:85
★★★★
笑顔を守る意志が連鎖する、壮大な人間ドラマ
あらすじ
父の死で莫大な遺産を相続した才賀勝は、財産を狙う親族から命を狙われる。逃げる彼を助けたのは、人を笑わせなければ発作を起こす病を抱えた加藤鳴海と、人形を操る女性しろがねだった。三人は刺客との戦いへ巻き込まれ、勝の家や人形に隠された事情に触れていく。一方、世界には人を襲う自動人形と、それに対抗する者たちの長い戦いがあった。
おすすめポイント
最初は奇妙に見えた設定が、後から人の願いと結び付く構成が見事です。笑顔を残そうとする人々の生き方が、激しい戦いの中で胸を打ちます。
残酷な展開も多く、長編を読み通す力は要ります。それだけに、散らばった感情がつながる場面の大きさは格別だと思います。
【動物との絆】泣ける漫画おすすめ2選
ここでは、泣ける動物漫画を2つご紹介します。
犬や猫と暮らす時間を、人間だけではない目線で描く作品です。悲しみの強い物語と、日常の温かさを味わう物語を一作ずつ紹介します。
1. 星守る犬
🥈おすすめ度:83
★★★★
最後まで寄り添う犬の瞳が映す、無償の愛
あらすじ
ある山中で、男性と犬の遺体が残された車が見つかる。物語は時間をさかのぼり、家族に拾われた犬のハッピーと、おとうさんの暮らしを描き始める。仕事や家庭の状況が変わり、おとうさんは家を出て、ハッピーと車で南へ向かうことになる。先の見通しが立たない旅でも、犬にとっては大好きな人と一緒にいられる日々だった。
おすすめポイント
人間には厳しい現実が見えても、犬はそばにいられることを喜んでいる。その同じ時間の受け止め方の違いが、たまらなく切ないです。
犬の死をストレートに扱うので、気軽な癒やしを求める日には重い作品。短い一冊の中に、応えきれない愛情の痛みが残ります。
2. おじさまと猫
🥈おすすめ度:82
★★★★
孤独な二人を家族に変える、穏やかな日常
あらすじ
ペットショップで長く買い手がつかずにいた成猫は、自分は誰にも求められていないと思っていた。そんな猫の前に、穏やかな一人の男性が現れ、家へ迎えることを決める。ふくまると名付けられた猫は、初めての家や玩具に戸惑いながら、おじさまと暮らし始めた。男性にも大切な人を失った悲しみがあり、二人の生活には少しずつ変化が生まれる。
おすすめポイント
ごはんをもらう、名前を呼ばれる。そんな日常が、ふくまるには特別なんですよね。必要とされる喜びを分かち合う二人に、温かな涙が似合う作品だと思います。
猫の仕草に笑える場面も多く、悲しみ一色ではありません。優しい読後感を求める方におすすめです。
【まとめ】泣ける漫画を好みに合わせて選ぼう
以上、泣ける漫画おすすめ30選のご紹介でした。
泣ける漫画には、切ない別れを描く作品だけでなく、仲間の努力や家族の温かさに胸を打たれる作品もあります。
今回紹介した30作品をおすすめ度別にまとめました。
🥇おすすめ度:86〜90
SLAM DUNK
ONE PIECE
3月のライオン
鋼の錬金術師
リアル
ハイキュー!!
宇宙兄弟
葬送のフリーレン
BANANA FISH
聲の形
四月は君の嘘
BLUE GIANT
フルーツバスケット
金色のガッシュ!!
🥈おすすめ度:81〜85
ルックバック
かくかくしかじか
夏目友人帳
からくりサーカス
ハチミツとクローバー
ソラニン
コウノドリ
透明なゆりかご
海街diary
不滅のあなたへ
星守る犬
orange
赤ちゃんと僕
マイ・ブロークン・マリコ
おじさまと猫
🥉おすすめ度:76〜80
最終兵器彼女
人との関係を見つめたいなら『聲の形』、温かな居場所に触れたいなら『3月のライオン』、仲間の努力に胸を熱くしたいなら『SLAM DUNK』がおすすめです。
短い物語の余韻を味わうなら『ルックバック』、優しい気持ちで読みたいなら『おじさまと猫』もぴったり。
今の自分が求める涙の温度に合わせて、心に残る一冊を選んでみてください。
