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宇宙漫画おすすめ21選|宇宙開発・惑星冒険・SFの名作をタイプ別に厳選

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宇宙漫画おすすめ21選|宇宙開発・惑星冒険・SFの名作をタイプ別に厳選

宇宙漫画には、現実の宇宙飛行士や訓練を描く作品から、惑星遭難、巨大宇宙船、遠未来の文明、銀河を旅するスペースオペラまで幅広いタイプがあります。

同じ宇宙ものでも、科学や仕事を読みたいのか、未知の惑星を冒険したいのか、壮大なSF世界へ浸りたいのかで選ぶ作品は変わります。

この記事では、宇宙漫画おすすめ21選を「宇宙開発・人間ドラマ」「惑星冒険・サバイバル」「現代SF・独創世界」「スペースオペラ・歴代名作」の4タイプに分けて紹介します。

【宇宙開発・人間ドラマ】宇宙漫画おすすめ5選

まずは、宇宙開発の仕事や夢へ挑む人々を描いた宇宙漫画おすすめ5選をご紹介します。訓練や人間関係を通して、宇宙を身近に感じられる作品が中心です。

1. 宇宙兄弟

🥇おすすめ度:88
★★★★★

兄弟で宇宙を目指した夢を、大人になってもう一度追い直す現実派宇宙開発漫画

あらすじ

南波六太と日々人は、子どもの頃にUFOを目撃し、二人で宇宙飛行士になる約束をします。大人になった日々人は宇宙飛行士として夢をかなえる一方、六太は会社を辞めて失業中。
そんな六太のもとへ、宇宙飛行士選抜試験の知らせが届きます。かつて諦めた夢へ、六太はもう一度挑戦することになります。

おすすめポイント

宇宙へ行く瞬間だけでなく、選抜試験、訓練、チームづくり、失敗からの再挑戦まで「宇宙飛行士という仕事」を長く描くのが最大の魅力です。

六太は若い天才ではなく、経験や観察力を武器に進む大人の主人公なので、社会人でも感情移入しやすいです。

宇宙開発の技術だけでなく、兄弟、仲間、家族の人間ドラマも非常に厚いです。初めて宇宙漫画を読む方、現実寄りの宇宙開発と夢の再挑戦を両方楽しみたい方に最もおすすめです。

六太が年齢や遠回りを不利だけで終わらせず、社会人経験や観察力を宇宙飛行士選抜へ持ち込む点も大きな魅力です。兄弟で同じ夢を追っても歩く速度は違い、その差が競争ではなく支え合いへ変わっていきます。


2. プラネテス

🥇おすすめ度:86
★★★★★

宇宙ごみ回収の仕事から、宇宙開発の理想と生活者の現実を見つめる全4巻

あらすじ

近未来、人類は宇宙へ進出していますが、地球周辺には人工衛星やロケットの破片「デブリ」が大量に漂っています。ハチマキたちは、そのデブリを回収する仕事へ従事。
危険だが目立たない仕事を続けながら、宇宙へ行く夢、家族、貧富の差、テロなど現実的な問題へ直面していきます。

おすすめポイント

宇宙を「夢の場所」だけでなく、危険な労働現場として描くことで、宇宙開発の現実を生活者の目線へ引き寄せています。ハチマキ自身も「もっと遠くへ行きたい」という夢を持ちますが、その願いが周囲の人との関係へ影響します。

全4巻で完結し、短いながら宇宙労働、夢、戦争、家族まで密度が高いです。科学考証のあるSFと、人間ドラマを同じ比重で読みたい方におすすめです。

デブリ回収は地味でも、一つの破片が宇宙船へ衝突すれば命に関わるため、仕事の責任は非常に重いです。夢を追う若者だけでなく、宇宙で働く普通の人々の生活を描くことで、近未来社会に厚みを持たせています。


3. ふたつのスピカ

🥈おすすめ度:82
★★★★

宇宙学校で学ぶ少女と仲間たちの夢を、喪失と希望の両方から描く青春SF

あらすじ

宇宙ロケット事故の記憶を抱える少女・鴨川アスミは、それでも宇宙飛行士になる夢を諦めず、宇宙学校へ進学します。そこには同じ夢を持つ仲間が集まり、厳しい訓練や競争へ挑戦。
アスミは不思議な存在「ライオンさん」との記憶を胸に、仲間と支え合いながら宇宙を目指していきます。

おすすめポイント

宇宙飛行士を目指す青春だけでなく、ロケット事故によって傷ついた人々の感情まで描くため、夢が単純な希望だけではありません。アスミは小柄でも、自分にできる努力を積み、仲間の長所も認めながら進みます。

感動作としての比重が高く、科学技術の細部より人物の夢と喪失を重視します。静かで温かい宇宙青春漫画を読みたい方におすすめです。

宇宙学校の訓練では、体力や知識だけでなく仲間との協力や精神面も試されます。アスミの小柄さや過去の喪失が単純なハンデではなく、他人の痛みへ気づく感受性にもつながります。

泣ける宇宙青春ものを求める方に向いています。


4. MOONLIGHT MILE

🥈おすすめ度:81
★★★★

月資源開発をめぐる国家・企業・宇宙飛行士の競争を描く硬派な近未来SF

あらすじ

登山家として世界最高峰を制した吾郎とロストマンは、山頂から宇宙を見上げ、それぞれ別の道で月を目指します。宇宙開発が国家・企業の利権と結びつく時代、二人は宇宙飛行士や技術者として巨大プロジェクトへ参加。
月の資源開発を巡り、国際政治と個人の野望が絡み合っていきます。

おすすめポイント

「宇宙へ行きたい」という夢だけではなく、資源、軍事、国家間競争まで宇宙開発へ持ち込むことで、近未来の現実味を作っています。主人公たちも理想家ではなく、野心や欲望を持ちながら巨大な計画へ参加します。

人物の成人向け表現や政治・軍事の重い題材があり、爽やかな青春漫画ではありません。硬派な宇宙開発、国際競争、技術者ドラマを読みたい方におすすめです。

吾郎とロストマンは同じ月を目指しながら、選ぶ組織や立場が異なるため、宇宙開発を一つの正義だけで見せません。月面基地や資源開発の具体性と、人間の野心が同時に進む硬派さが魅力です。

政治や軍事まで含む宇宙SFを読みたい方におすすめです。

5. 君と宇宙を歩くために

🥉おすすめ度:80
★★★

「普通」が苦手な高校生二人が、互いの工夫を通して前へ進む現代青春漫画

あらすじ

勉強もアルバイトも長続きせず、自分を持て余している高校生・小林のクラスへ、独特の行動をする宇野が転校してきます。宇野もまた、日常の「普通」に苦手さを抱えながら、自分なりのメモや手順で生活を工夫していました。
小林は宇野との出会いをきっかけに、自分の苦手へも向き合い始めます。

おすすめポイント

タイトルに「宇宙」とありますが、物語の中心は宇宙飛行そのものではなく、二人が自分に合う方法で日常を歩く友情です。天文部や宇宙への憧れが、彼らにとって「自分の外にある広い世界」とつながる象徴になっています。

講談社公式では2026年10月22日に第7巻発売予定。マンガ大賞2024大賞、『このマンガがすごい!2025』オトコ編1位も獲得しています。

宇宙への夢と現代の生きづらさを同じ作品で読みたい方に向いています。

宇野の工夫を小林がそのまま真似するのではなく、自分に合う方法へ置き換えようとする点が丁寧です。友情が“助ける側/助けられる側”へ固定されず、互いの苦手から学び合う関係になっています。

現代青春ものとしても非常に強い作品です。


【惑星冒険・サバイバル】宇宙漫画おすすめ5選

ここからは、惑星冒険やサバイバルを楽しめる宇宙漫画おすすめ5選をご紹介します。未知の環境での選択と、仲間との協力が見どころです。

1. 彼方のアストラ

🥈おすすめ度:83
★★★★

宇宙へ放り出された高校生たちが、惑星を渡りながら故郷への帰還を目指す完結SF

あらすじ

宇宙旅行が一般化した未来。惑星キャンプへ参加した高校生たちは、謎の球体へ飲み込まれ、宇宙空間の遠く離れた場所へ飛ばされます。偶然近くにあった宇宙船「アストラ号」へ乗り込み、生き延びるため複数の惑星を経由しながら帰還を目指すことに。
食料、燃料、人間関係と多くの問題へ挑みます。

おすすめポイント

一つの惑星を探索するたび、生態系や環境条件が変わり、「この星でどう食料を確保するか」という具体的なサバイバルが楽しめます。同時に、なぜ彼らが遠くへ飛ばされたのかという大きな謎も進み、冒険とミステリーが両立します。

全5巻で完結し、伏線回収までまとまりがいいです。長すぎない宇宙冒険、チーム成長、謎解きを一気読みしたい方におすすめです。

メンバーごとに得意分野があり、誰か一人だけでは帰還できないため、チームとしての成長がサバイバルへ直結します。各惑星の環境も単なる背景ではなく、食料や進路を左右します。

短い巻数で冒険・謎・友情をまとめて味わいたい方に向いています。


2. シドニアの騎士

🥈おすすめ度:82
★★★★

巨大宇宙船で生きる人類が、異形の敵と戦いながら存続を目指すメカSF

あらすじ

太陽系を離れ、巨大播種船「シドニア」で宇宙を旅する人類。地下で育った少年・谷風長道は、地上へ出たことをきっかけに人型兵器「衛人」の操縦士となります。
人類を襲う異生物ガウナとの戦いへ参加し、シドニアの社会や自分の出生に関わる秘密も知っていきます。

おすすめポイント

宇宙船そのものが一つの都市・国家として成立しており、重力、食料、人口、階層まで世界設定が細かいです。戦闘も宇宙空間の距離感や機体運用を使い、独特の緊張があります。

弐瓶勉さんらしい建築・メカのスケール感が強く、設定を読み込むほど面白くなります。人類存亡SF、巨大構造物、メカ戦を重視する方におすすめです。

人類が長期間宇宙で暮らした結果、身体や社会制度まで変化している点も見どころです。巨大船の内部で生活する日常と、外へ出れば即死の戦闘が隣り合うため、閉鎖社会の緊張も強く感じられます。

設定密度の高いSFが好きな方におすすめです。


3. 星を継ぐもの

🥈おすすめ度:82
★★★★

月面で発見された5万年前の遺体から、人類史と宇宙の謎を解く科学ミステリー

あらすじ

月面で宇宙服を着た人間の遺体が発見されます。調査の結果、その遺体は現代人ではなく、約5万年前に死亡していたことが判明。しかし、その時代に人類が月へ行けたはずはありません。
科学者たちは身体、装備、月の地質など限られた証拠から仮説を立て、人類の起源に関わる巨大な謎へ迫っていきます。

おすすめポイント

戦闘や冒険より、「一つの矛盾へ科学的な仮説を出し、証拠で修正していく」知的な推理が中心です。新しいデータが出るたび、それまで正しそうだった説明が崩れ、より大きな宇宙史へつながります。

原作小説を星野之宣さんが漫画化した作品で、科学ミステリーとして非常に読み応えがあります。宇宙SFでも論理と仮説を楽しみたい方におすすめです。

一つの仮説が否定されるたび、別の科学分野から新しい説明を組み立てるため、研究者の議論そのものがサスペンスになります。派手な戦闘なしで“次の証拠が何を意味するか”を楽しめる作品です。

理詰めのSFミステリーを求める方に向いています。


4. テラフォーマーズ

🥉おすすめ度:79
★★★

火星開拓で生まれた脅威へ、生物の能力を取り込んだ人間たちが挑む極限SF

あらすじ

人類は火星を地球化するため、ある生物を送り込み長い年月をかけて環境改造を進めていました。しかし未来の火星で、その生物は予想外の進化を遂げ、人類にとって巨大な脅威となります。
火星へ向かう隊員たちは、それぞれ別の生物の能力を利用した特殊な処置を受け、過酷な任務へ挑みます。

おすすめポイント

昆虫や動物の特徴を人間の戦闘能力へ置き換える発想が独特で、「この生物の性質をどう使うか」がバトルの面白さになります。火星という逃げ場のない環境も、極限戦の緊張を高めます。

刺激の強い暴力表現が多く、穏やかな宇宙漫画ではありません。生物学モチーフ、サバイバル、ダークな火星SFを読みたい方に向いています。

隊員ごとにベースとなる生物が違い、その能力をどう使うかで戦闘の個性が生まれます。火星という極限環境だけでなく、任務を巡る国家や組織の思惑も絡みます。

刺激の強い描写を許容でき、能力バトル型SFを読みたい方におすすめです。


5. 度胸星

🥉おすすめ度:78
★★★

宇宙飛行士候補の訓練と、火星で起きた異常を並行して描く未完の名作SF

あらすじ

火星有人探査に関わる計画の中で異常な出来事が起きる一方、地球では宇宙飛行士候補たちが厳しい選抜と訓練へ挑んでいます。主人公は身体能力だけでなく、判断力、協調性、恐怖への対処を試されながら宇宙へ近づいていきます。
火星側の謎と訓練が並行して進みます。

おすすめポイント

現実的な宇宙飛行士選抜の緊張と、説明のつかない火星の異変を同じ作品へ置くことで、リアルと未知の境界を揺らします。候補生同士の競争も、単純な体力勝負にはなりません。

連載は未完のまま終了しているため、すべての謎が解決する作品ではありません。それでも独創的な宇宙SFと訓練描写を味わいたい方には読む価値があります

候補生の訓練では、密閉空間、判断力、恐怖への耐性など“宇宙へ行く人間”に必要な資質が具体的に試されます。火星側の未知との落差も強烈です。

未完を受け入れられるなら、今なお他にない宇宙SFとして読む価値があります。

【現代SF・独創世界】宇宙漫画おすすめ5選

続いて、独創的な未来社会や宇宙観を描く宇宙漫画おすすめ5選をご紹介します。科学的な想像力と個性的な世界設定に注目してください。

1. ありす、宇宙までも

🥉おすすめ度:80
★★★

学び直しから宇宙飛行士を目指す少女と、才能を見抜く同級生の挑戦を描く現代青春SF

あらすじ

ありすは複数の言語環境で育った経験から、学校の勉強へうまく適応できず、自分の能力を正しく評価されないまま過ごしています。そんな彼女の中にある可能性へ気づいた同級生との出会いをきっかけに、ありすは「宇宙飛行士になる」という大きな目標へ近づくため、基礎から学び直すことになります。

おすすめポイント

生まれつきの天才が一直線に宇宙へ行くのではなく、「学び方が合わなかった人の才能をどう見つけ直すか」を丁寧に描くのが魅力です。勉強の遅れを努力不足で片づけず、教え方や環境によって伸び方が変わることを物語へ入れています。

宇宙は遠い夢として置かれていますが、目の前の勉強、友人関係、生活を一つずつ整えることから始まります。現代的な教育テーマと宇宙への憧れを一緒に読みたい方におすすめです。

ありすの学習を支える側も、ただ答えを教えるのではなく、何が理解を妨げているかを一緒に探ります。才能の発見と宇宙への夢を結びつけるため、教育漫画と青春SFの両方として読めます。

努力の仕方そのものを考えたい方に向いています。


2. 2001夜物語

🥉おすすめ度:80
★★★

人類の宇宙進出を何世代にもわたる連作で描く、壮大なハードSF漫画

あらすじ

人類が地球を離れ、月、惑星、さらに遠い宇宙へ進出していく未来を、複数の時代と人物から描く連作SFです。一つの家族や主人公だけを追うのではなく、探査、移民、未知の天体との遭遇など、宇宙開発の節目ごとに別の物語が描かれます。
それぞれの話が長い人類史の一部としてつながっていきます。

おすすめポイント

「宇宙へ出たら何が起きるか」を、数十年ではなく何世代もの時間軸で考えるスケールが圧倒的です。科学技術の進歩だけでなく、人間が遠い宇宙へ住む時に家族、宗教、死生観がどう変わるかまで扱います。

古典SFらしい説明や時代を感じる部分はありますが、宇宙開発を文明史として読みたい方には今も強い魅力があります。壮大な宇宙SFへ浸りたい方におすすめです。

話ごとに主人公が変わっても、人類が宇宙へ進む流れは連続しているため、一話一話が文明史の一断面になります。技術の進歩が必ずしも幸福だけをもたらさない視点もあり、古典SFの思索性をじっくり味わえます。


3. 大ダーク

🥉おすすめ度:80
★★★

骨を狙われる少年が宇宙をさまよう、ブラックユーモアと異形の世界が混ざる独創SF

あらすじ

宇宙を旅する少年ザハ=サンコには、「その骨を手に入れればどんな願いもかなう」という噂があり、行く先々で命を狙われます。彼は相棒のアバキアンとともに宇宙を移動し、奇妙な星や異形の存在と遭遇。
危険な状況でも食事や会話は妙にのんびりしており、死と日常が同じテンションで描かれます。

おすすめポイント

宇宙SFなのに荘厳さへ寄らず、骸骨、肉、食事、ブラックジョークを混ぜた林田球さん独自の世界観が最大の魅力です。何が常識なのか分からない世界でも、サンコたちの掛け合いがあるため読み進めやすいです。

設定を全部説明してから物語を始めるタイプではなく、読者が世界を少しずつ理解していきます。王道の宇宙冒険より、異形・ギャグ・ダークSFを求める方におすすめです。

サンコたちは命を狙われ続けるのに、食事や雑談を楽しむため、死が身近な宇宙でも妙に生活感があります。グロテスクな造形とかわいらしい会話の落差が独特です。

普通のスペースオペラへ飽きた方、世界観の癖を楽しみたい方におすすめです。


4. 土星マンション

🥉おすすめ度:80
★★★

地球上空の巨大リングで窓拭きをする青年の日常から、階層社会と家族の記憶を描く静かなSF

あらすじ

地上が自然保護区域となった未来、人類は地球を囲む巨大なリング状居住区で暮らしています。少年ミツは、亡き父と同じ窓拭きの仕事へ就き、高層住宅の外側から住民の窓を清掃することに。
仕事でさまざまな家庭を訪ねる中、上層と下層で暮らしが違う社会や、父が見ていた世界を知っていきます。

おすすめポイント

宇宙空間の巨大建造物を舞台にしながら、描くのは窓拭きという地味な仕事と住民の日常というギャップが魅力です。窓の向こうに見える家庭の事情から、リング社会の階層差まで自然に伝わります。

派手な戦争や未知生物は出なくても、「この環境で人はどう暮らすか」を丁寧に考えたSFです。生活感のある宇宙漫画、静かな仕事漫画を読みたい方におすすめです。

ミツが窓越しに見る住人の暮らしは、上層と下層で大きく違い、建造物の構造がそのまま社会格差へつながっています。父の記憶をたどる物語も仕事へ重なります。

静かなSF、職業もの、家族ドラマを同時に読みたい方に向いています。


5. 宇宙戦艦ティラミス

🥉おすすめ度:77
★★★

宇宙戦争の最前線なのに、エースパイロットはコックピットへ引きこもる異色ギャグ

あらすじ

宇宙戦争が続く未来。青年スバル・イチノセは、人型機動兵器を操るエースパイロットとして宇宙戦艦ティラミスへ所属しています。ところが彼は集団生活が苦手で、食事や私物を持ち込んでコックピットを自分だけの空間にすることへ執着。
大規模な戦争の裏で、非常に小さな悩みへ全力で向き合います。

おすすめポイント

壮大なスペースオペラの画面で「串カツのソースをこぼした」ような私的トラブルを本気で描く落差が最大の笑いです。ロボットや宇宙戦艦の見た目は本格的なのに、主人公の関心はコックピット内の快適さへ向きます。

硬派な宇宙SFが続くと疲れる方や、パロディではなく“宇宙生活のどうでもいい部分”を笑いたい方におすすめです。

スバルの悩みは“戦争に勝てるか”より、コックピットで落ち着いて食事できるかといった小さなものばかりです。そのくだらなさを本格メカ作画で描くからこそ笑えます。

宇宙SFの定番を知っているほどギャップを楽しめます。

【スペースオペラ・歴代名作】宇宙漫画おすすめ6選

最後は、スペースオペラと歴代の名作から宇宙漫画おすすめ6選をご紹介します。銀河を舞台にした冒険と、時代を越えて残る問いに触れられます。

1. 銀河鉄道999

🥈おすすめ度:84
★★★★

機械の身体を求める少年とメーテルが星々を旅し、人間らしさを問い続けるSF寓話

あらすじ

機械の身体を手に入れれば永遠に生きられる時代。母を失った少年・星野鉄郎は、謎の美女メーテルと出会い、機械の身体を無料でくれる星を目指して銀河鉄道999へ乗り込みます。
列車はさまざまな惑星へ停車し、鉄郎は人間、機械人、異なる価値観を持つ人々と出会っていきます。

おすすめポイント

一つの惑星を一つの社会モデルとして使い、「永遠の命」「貧富」「孤独」など別々のテーマを毎回描ける構造が魅力です。鉄郎は旅をするほど、機械の身体さえ得れば幸せになれるという考えを揺さぶられます。

列車で宇宙を旅するロマンと、少し寂しい寓話が同居します。歴代宇宙漫画の定番を読みたい方、短編的な星の物語を積み重ねたい方におすすめです。

各星で出会う人々の選択を通して、鉄郎自身の価値観が少しずつ変わる成長物語でもあります。メーテルの謎めいた存在感も旅を引っぱります。

長編でも一話単位で区切りやすく、古典宇宙漫画を少しずつ読みたい方に向いています。


2. 地球へ…

🥈おすすめ度:82
★★★★

管理社会で排除される新人類ミュウと人類の対立を、世代を越えて描く壮大なSF

あらすじ

未来、人類は徹底した管理社会のもとで育てられています。その中で、特殊な能力を持つ新人類「ミュウ」は危険な存在として排除されていました。
少年ジョミーは成人検査を迎える中で自分自身の秘密へ直面し、ミュウたちの社会と人類側の制度の間へ巻き込まれていきます。

おすすめポイント

異能力者と普通の人間の対立を、単純な善悪ではなく「社会は異質な存在をどう扱うか」という問題として描くのが強みです。一人の主人公だけでなく、時間と世代を越えて物語が進むため、個人の感情と文明の行方が重なります。

古典少女SFの中でもスケールが大きく、管理社会、差別、進化といったテーマを読みたい方におすすめです。

ミュウ側にも人類側にも世代ごとの事情があり、単純な被害者と加害者では整理できません。管理社会の中で個人が何を選べるかという問いが、長い時間軸で繰り返されます。

社会派SFや世代交代ものを読みたい方におすすめです。


3. 宇宙海賊キャプテンハーロック

🥈おすすめ度:81
★★★★

自由を失った地球を離れ、アルカディア号で信念を貫く宇宙海賊の伝説

あらすじ

未来の地球では、人々が豊かさの中で危機感を失っています。宇宙海賊ハーロックは地球政府へ従わず、宇宙戦艦アルカディア号で仲間と航海を続けます。
やがて地球へ迫る脅威に対し、政府が真剣に動かない中でも、ハーロックは自分の信念に基づいて戦うことになります。

おすすめポイント

国家から見ればアウトローでも、自分が守ると決めたもののため戦う「自由と責任」の姿勢がハーロックの魅力です。宇宙船アルカディア号や髑髏旗も含め、後世の宇宙海賊像へ大きな影響を残しました。

関連作や派生版が多いため、作品ごとの設定差には注意が必要です。松本零士さんの作品の宇宙ロマン、孤高の主人公像を味わいたい方におすすめです。

ハーロックは地球政府に従わない一方、仲間や自分の信念へは非常に強い責任を持ちます。その“自由とは勝手に生きることではない”という姿勢が作品の格好よさです。

孤高の主人公と宇宙船ロマンを求める方に向いています。


4. 宇宙戦艦ヤマト

🥈おすすめ度:81
★★★★

滅亡寸前の地球を救うため、宇宙戦艦ヤマトが遥かな星へ向かうスペースオペラの原点級

あらすじ

異星文明の攻撃によって地球は放射能に汚染され、人類は滅亡の危機へ追い込まれています。遠い星から届いた技術をもとに、沈没した戦艦大和を宇宙戦艦ヤマトとして再建。
乗組員たちは地球を救う装置を受け取るため、遥かなイスカンダルを目指して長い宇宙航海へ出発します。

おすすめポイント

「地球へ帰る期限」があることで、宇宙航海の一話一話へ常に時間的な緊張があり、乗組員同士の群像劇も生まれます。巨大戦艦で宇宙を旅するビジュアルは、日本のスペースオペラへ大きな影響を与えました。

漫画版はアニメと成立事情や描写が異なるため、同一内容として扱わないのが重要です。歴史的な宇宙SFの原点へ触れたい方におすすめです。

長い航海では戦闘だけでなく、乗組員の疲労、仲間の死、地球へ残した家族なども描かれます。目的地へ着けば終わりではなく、帰還まで含めて使命です。

日本の宇宙SF史を知るうえで外せない歴代作品としておすすめです。

5. 11人いる!

🥉おすすめ度:80
★★★

10人のはずの宇宙大学最終試験に11人。閉鎖宇宙船で疑心暗鬼が広がるSF古典

あらすじ

宇宙大学の最終試験では、受験生10人が宇宙船へ入り、一定期間を共同生活して課題を達成することになります。ところが、船内へ集まった人数を数えると11人。
誰が本来いない一人なのか分からないまま、受験生たちは故障や環境トラブルへ対処しなければなりません。

おすすめポイント

宇宙船という逃げ場のない場所で、人数が一人合わないという非常にシンプルな謎だけで強い緊張を作る作品です。正体探しに夢中になればチームの安全が損なわれるため、疑うことと協力することを同時に求められます。

短い巻数で完結し、古典SFでも読みやすいです。密室ミステリー、心理戦、宇宙試験という設定を一気に味わいたい方におすすめです。

疑い合えば試験を乗り切れず、協力すれば正体不明の一人を信用する必要があるというジレンマが巧みです。人物の出身星や文化も違うため、小さな宇宙船の中で社会そのものが縮小して見えます。

短編SFの完成度を味わいたい方におすすめです。


6. コブラ

🥉おすすめ度:80
★★★

左腕にサイコガンを持つ宇宙海賊が、美女と危険を求めて銀河を駆けるハードボイルドSF

あらすじ

平凡な会社員として暮らしていた男は、ある出来事をきっかけに自分が伝説の宇宙海賊コブラだった記憶を取り戻します。左腕に仕込まれたサイコガンを武器に、相棒レディとともに宇宙を旅し、海賊、犯罪組織、財宝を巡る事件へ関わっていきます。
惑星ごとに異なる危険や依頼が彼を待ち受けます。

おすすめポイント

コブラ本人が危険な状況でも冗談を忘れず、絶体絶命を軽口と機転で切り抜けるため、スペースオペラへハードボイルドな格好よさがあります。惑星ごとに美女、怪物、財宝が現れ、短編冒険としても読みやすいです。

表現には刊行時代らしい部分がありますが、宇宙海賊ものの歴史的アイコンとして今も存在感があります。重い科学考証より、銀河冒険のロマンを楽しみたい方におすすめです。

コブラは圧倒的に強いだけでなく、危険な状況で相手を笑わせる余裕があるため、冒険の空気が重くなりすぎません。宇宙海賊、賞金、美女、未知の惑星という王道要素を軽快に楽しめます。

ハードボイルドなスペースオペラ入門に向いています。


【まとめ】宇宙漫画おすすめ21選をタイプ別に振り返り

宇宙船の発射台と惑星群を望む宇宙飛行士のヘルメット

最後に、宇宙漫画おすすめ21選をおすすめ度別に振り返ります。

🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
宇宙兄弟
プラネテス

🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
ふたつのスピカ
MOONLIGHT MILE
彼方のアストラ
シドニアの騎士
星を継ぐもの
銀河鉄道999
地球へ…
宇宙海賊キャプテンハーロック
宇宙戦艦ヤマト

🥉良作(おすすめ度:76〜80)
君と宇宙を歩くために
テラフォーマーズ
度胸星
ありす、宇宙までも
2001夜物語
大ダーク
土星マンション
宇宙戦艦ティラミス
11人いる!
コブラ

最後に、宇宙漫画おすすめ21選を読み味ごとに振り返ります。現実の宇宙開発へ近づきたいなら、宇宙飛行士選抜や仲間との協力を描く『宇宙兄弟』が入口です。

軌道上で働く人々の暮らしと仕事の責任を知りたいなら『プラネテス』も続けて読むと、同じ宇宙でも異なる視点が得られます。

青春と成長を読みたい日は『ふたつのスピカ』や『ありす、宇宙までも』、惑星を渡る冒険を味わいたい日は『彼方のアストラ』が候補です。科学的な謎解きなら『星を継ぐもの』、異質な世界へ浸りたいなら『大ダーク』や『土星マンション』へ進むと、作品ごとの想像力の幅を楽しめます。

長い宇宙漫画の歴史に触れるなら『銀河鉄道999』『11人いる!』『コブラ』から選んでみてください。旅、閉鎖空間の緊張感、宇宙海賊のロマンと、同じ宇宙を舞台にしても物語の形はさまざまです。

まずは読みたい宇宙の姿を一つ選び、気に入った作品から別のタイプへ広げていくと、次の一冊を見つけやすくなります。

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