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90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング【懐かしい名作まとめ】

90年代のSFアニメ おすすめ25選ランキング アイキャッチ画像

懐かしい名作だらけの「90年代SFアニメ」。

90年代といえば、まだインターネットが登場したばかりの時代ですが、当時のSFアニメはそのはるか未来を見据えていました。

新世紀エヴァンゲリオン、攻殻機動隊、Zガンダムなどの傑作が次々と生まれた90年代。SFアニメファンの間でとくに愛されている時代ではないかと思います。

  • 90年代のSFアニメについて知りたい
  • 懐かしいSFアニメを振り返りたい
  • 『攻殻機動隊』とか『Zガンダム』みたいな名作に出会いたい

こうした方のために、この記事では「90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング」をまとめました。それぞれのSFアニメについて「あらすじ」「おすすめポイント」などを記載しているので、きっとお役に立つと思います。


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90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング

それでは、ここから「90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング」をご紹介します。

まず1位から紹介しようかと思ったんですが、それだと皆さんの知っているアニメばかりでつまらないと思うので、あえてマイナーな25位から紹介します。(上位のアニメから見たいという方は、目次からジャンプできます)

作品のチョイスについては異論もあると思いますが、あくまでも作品選びの参考にしていただければ幸いです。

25位 BLUE GENDER ブルージェンダー

🎖️おすすめ度:68
★★

アニメ BLUE GENDER
出典:dアニメストア, (c)1999 AIC/東芝EMI

あらすじ
西暦2031年、冷凍睡眠から目覚めた主人公・海堂祐司(かいどう ゆうじ)は、謎の生命体BLUEによって地球が支配されていることを知る。地獄のような近未来の地球で、彼の「生きるための戦い」が始まる。

巨大な虫のようなバケモノと戦うSFサバイバル。

かなりダークなアニメです。恐ろしい生命体BLUE。キャラクターがいつ亡くなってもおかしくない緊迫感。まるでアメリカのB級サバイバルホラー映画のような印象の作品です。

環境汚染などのテーマ性もあります。ダークなSFアニメを見たい方はぜひ。


24位 青の6号

🎖️おすすめ度:70
★★

アニメ 青の6号
出典:dアニメストア, (c)1998小澤さとる/バンダイビジュアル・EMI Music Japan

あらすじ
環境が悪化した近未来。海の安全を守る国際組織「青」が発足し、日本の潜水艦「青の6号」もそのメンバーとなった。しかし天才科学者「ユング・ゾーンダイク」は、ミュータントで構成された悪の組織で地球を滅ぼそうとしていた。こうして青の6号と悪の組織との壮絶な戦いが始まる。

悪の組織と戦う潜水艦を描いたSFアニメ。

当時としては珍しく「3DCG」でつくられたアニメなんですが、ハイクオリティな映像と音響がすごいです。90年代アニメとしては「最新鋭」と言ってもいいと思います。

アニメーション制作は「GONZO」。代表作としては『巌窟王』『last exile』『ぼくらの』などがあって、やや難解でダークな作品をつくる印象があります。この『青の6号』も全体として暗く、ある意味ではとっつきにくいかもしれません。

原作が60年代の漫画ということもあり、かなり古さを感じる作品。でもシリアスなSFアニメが好きなら、きっと楽しめるはずです。


23位 老人Z

🎖️おすすめ度:70
★★

アニメ 老人Z
出典:dアニメストア, (c)TOKYO THEATERS CO.,INC./KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO,.LTD./MOVIC CO.,LTD./TV Asahi/Aniplex Inc.

あらすじ
高齢社会となった近未来の東京。厚生省は全自動介護ベッド「Z-001号」を開発する。しかしある日、87歳の老人の願いがZ-001号に伝わり、介護コンピュータは暴走を始める。

暴走する介護ベッドを描いたドタバタSFコメディ。

「少子高齢化社会」や「老人介護」という深刻なテーマを扱っていますが、映画の内容は明るくコミカルです。こんなに明るいノリのおじいちゃん、現実にはなかなかいないですよ(笑)。コアなSFファンが見るとツッコミどころだらけですが、とにかく爽快で楽しい映画だと思います。

あと製作スタッフがものすごく豪華です。原作は『AKIRA』の大友克洋さん、メカニックデザインは『電脳コイル』の礒光雄さん、そして美術設定には『パプリカ』などで知られる今敏さんが参加しています。SFアニメ界の巨人たちが集まっているような状態ですね(笑)。

ハイクオリティ、ハイテンポで楽しめるSFコメディです。80分で綺麗にまとまっているので、気軽にチェックしてみましょう。


22位 The ビッグオー

🎖️おすすめ度:73
★★

アニメ ビッグオー
出典:dアニメストア, (c) SUNRISE INC.

あらすじ
40年以上前のメモリー(記憶)が失われた街・パラダイムシティ。そんな街で「交渉屋」をしているロジャー・スミスは、巨大ロボット「ビッグオー」を使い、数々の事件を解決していく。

謎に包まれた町で事件を解決していく巨大ロボットSF。

レトロな雰囲気がカッコいいです。ハードボイルドというのか、スタイリッシュと言ったらいいのか、ある種の男性を痺れさせるような魅力がありますね。ちょっと粋なセリフ回しが出てきたりするのも良かったです。

事件を解決するという意味では「探偵もの」としても楽しめます。ちょっと違いますが、『カウボーイビバップ』や『ルパン3世』にも通じる面白さがあります。

スタイリッシュなロボットSFが好きな人、古臭くてカッコいい探偵ものが見たい人におすすめです。


21位 電脳都市OEDO808

🎖️おすすめ度:73
★★

アニメ 電脳都市OEDO
出典:dアニメストア, (c)マッドハウス

あらすじ
西暦2808年、無人のサイバーシティとなった日本の首都「OEDO」では、サイバー犯罪の増加が問題になっていた。そこで警視庁は、元凶悪犯の3人を「機動刑事」に任命し、恐ろしい難事件を解決するように命じる。

元凶悪犯3人が難事件に挑むサイバーパンクSF。

まず監督が「川尻義昭かわじり よしあき」さんなので、作画クオリティが高いです。川尻さんといえば『バンパイアハンターD』や『妖獣都市』などのダークな傑作を世に放ってきた実力者。本作でも強烈なインパクトのある映像をたくさん楽しめます。

見どころも多いです。ざっと書き出してみると以下のとおり。

・スタイリッシュな電脳バトル
・クールなデザインのマシンやアンドロイド
・渋いセリフ回し
・ハードボイルドな世界観

ストーリーは難事件をめぐるミステリーとして始まりますが、だんだん奇妙にねじれて、やがて吸血鬼や不死のナゾにも迫っていきます。サイバーパンクやSFホラーが好きな方に見てほしいアニメです。


20位 機動戦艦ナデシコ

🎖️おすすめ度:74
★★

アニメ 機動戦艦ナデシコ
出典:dアニメストア, (c)Production I.G/ナデシコ製作委員会・テレビ東京

あらすじ
22世紀末、木星蜥蜴もくせいとかげと呼ばれる敵が地球を襲ってきたため、民間企業のネルガル重工は「機動戦艦ナデシコ」をつくる。やがて搭乗パイロットも選出され、彼らは宇宙の敵と激しい戦いを繰り広げる。

地球を襲った「木星蜥蜴もくせいとかげ」と呼ばれる敵と戦うロボットSF。

とにかく「シリアス」と「コミカル」のバランスが絶妙。変なノリのキャラクター達は、まさに「愛すべきバカやろう」ですが、悲劇的なシーンもあるのでなかなか気が抜けません。

「ロボットSF」をやりたいのか「ラブコメディ」をやりたいのかどっちなんだ!と言いたくなりますが、どっちもやってますね(笑)。残酷な世界でもコミカルな明るさを忘れないところがポイントです。

あと、オープニング主題歌『YOU GET TO BURNING』が名曲。テンション上がります。アニメ本編を見るかどうか迷っている人は、まずオープニングだけでも聴いてあげてください。


19位 銃夢

🎖️おすすめ度:74
★★

アニメ 銃夢
出典:IMDb, 木城ゆきと(原作者), アニメイトフィルム(制作), ケイエスエス(製作), ムービック(製作)

あらすじ
空中都市ザレムが支配する終末世界。地上ではゴミを再利用する「クズ鉄町」の人々が暮らしていた。そんなある日、クズ鉄町のゴミ山のなかから、少女型サイボーグが掘り出される。やがて機甲術を身につけたサイボーグ少女ガリィは、様々な敵とたたかっていく

廃棄場のような「クズ鉄町」を舞台にした終末SFアニメ。

とにかく格闘サイボーグがかっこいいです。90代のアニメですが作画がクオリティが高く、立体的なアクションシーンは見ごたえバツグン。バトルものが好きな人は楽しめると思います。

あと、サイバーパンクな世界観も見どころですね。クズ鉄町からただよう終末感もさることながら、ナノマシンや脳チップなど、怪しげなガジェットの数々に痺れます。

国内よりも海外での人気が高く、ハリウッド映画化もされています。「サイバーパンクSFの古典」だと思うので、SFの教養としても要チェックです。


18位 星方武侠アウトロースター

🥉おすすめ度:77
★★★

アニメ「星方武侠アウトロースター」の画像
出典:dアニメストア, (c)モーニングスター・サンライズ

あらすじ
宇宙の冒険者「アウトロー」が生まれた未来。ある日、あらゆるトラブルを解決する何でも屋、若者ジーンのところに、女アウトロー「ヒルダ」から依頼が入る。しかしそれがきっかけで、ジーンは謎と危険に満ちた宇宙の冒険に飛び立つこととなる。

まず主人公の青年「ジーン」に惹かれます。一見するとバカっぽいんですが、ただのバカじゃない。

プライドが高い一方で、どこか冷めたようなところもある主人公。実力はあるけど、最強からは程遠く、ハッタリでどうにかしようとすることもしばしば。そんな複雑なキャラクター性があるので、目が離せません。

ロマン溢れるSFの世界観や、壮大なストーリーも見どころ。「銀河の竜脈」という秘宝や「メルフィナの出自」の謎をめぐって物語がテンポ良く動き出します。一度見始めたらどんどん引き込まれるはず。

カッコいいOPや寂しげなEDも楽しめるアニメ。ロボットSFアニメが好きなら、ぜひ観てほしい一作です。


17位 無責任艦長タイラー

🥉おすすめ度:77
★★★

アニメ 無責任艦長タイラー
出典:dアニメストア, (c)吉岡平/角川書店・タイラープロジェクト

あらすじ
地球と惑星ラアルゴンとの争いがつづいている未来。主人公の青年・タイラーは「楽な仕事がしたい」という理由で地球部隊に入り、少しずつ難事件を乗り切っていく。

まず主人公・タイラーのキャラクターが素晴らしい。「人生はただ楽しいければいい」とでも言わんばかりの自由な生きざまが清々しいです。

集団のルールのなかでは無責任なんですが、ラッキーマンみたいに「運が良い」のでどうにかなってしまうんですよね(笑)。まるで『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウみたいな自由人です。

題材としてはシリアスですが、コメディ要素があるので気軽に楽しめます。あなたも無責任艦長タイラーと同じ船に乗ってみませんか?


16位 星界の紋章

🥉おすすめ度:78
★★★

アニメ 星界の紋章
出典:dアニメストア, (c)森岡浩之・早川書房 (c)サンライズ

あらすじ
はるか未来の宇宙。遺伝学テクノロジーによって宇宙に適応した種族「アーヴ」は、巨大な国家を築いていた。そんなある日、主人公・ジントの住む惑星マーティンは、圧倒的なパワーを誇るアーヴの攻撃を受ける。そこでジントの父・ロックは全面降伏してアーヴの貴族となり、ジントは侵略者貴族の息子として生きていくことになる。

支配種族「アーヴ」を描いた壮大なスペースオペラ。

まず原作小説でよく練りこまれた「ユニークな世界観」に引き込まれます。

・遺伝子操作によって生まれた種族「アーヴ」
・独特なアーヴ語
・超光速航法
・人類統合体
・巨大な国家とレジスタンス

しかもこういった世界観を「壮大なBGM」とともに楽しめるのがすごい。知的な政治ドラマの裏でこの音楽が流れると、まるで宇宙オーケストラの演奏を聴いているかのような気持ちになります。

派手なバトルアクションは出てきませんが、緻密な世界観、政治ドラマ、音楽にグッとくるはず。スペースオペラが好きならぜひ見てほしいです。


15位 ジャイアントロボ the animation

🥉おすすめ度:78
★★★

アニメ ジャイアントロボ
出典:dアニメストア, (c)光プロ/ショウゲート/フェニックス・エンタテインメント

あらすじ
近未来。人類は完全にリサイクルできるエネルギーシステム「シズマドライブ」を発明した。しかし一方では、「シズマドライブ」を停止させようとする秘密結社BF団と、国際警察との激しい戦いが続いていた。主人公・草間大作(くさま だいさく)は、史上最強のジャイアント・ロボットに乗り、謎めいたBF団との戦いを繰り広げる。

まず原作が横山光輝さんのSF漫画なので、とにかく完成度が高い。特徴的なキャラクターデザイン。よく練られたストーリー。手塚治虫先生のライバルとまで言われた横山さんの実力を感じます。

愛、友情、復讐、怒りなど、ほとんどあらゆるテーマを備えている作品。原作は1967年に発表されていますが、今見ても古さを感じさせません。

あと音楽がすごいです。2年連続で日本アカデミー賞音楽賞に輝いた天野正道さんが作曲しており、その実力はこのアニメでも存分に活かされています。壮大でオペラな響き。軽快なメロディー。とにかく素晴らしいです。

壮大なストーリー、壮大なテーマ、壮大なスケールを味わえるSFアニメ。古典的な品格さえ感じられる作品です。


14位 今、そこにいる僕

🥉おすすめ度:78
★★★

アニメ 今、そこにいる僕
出典:dアニメストア, (c)1999 丙tarty・AIC/NBCUniversal Entertainment.

あらすじ
主人公の中学生・シュウは、ある日、ふしぎな色の瞳をもつ少女「ララ・ルゥ」に出会う。しかし2人はナゾの機械におそわれ、何億年も未来の地球へ飛ばされてしまう。しかもそこは戦いが日常となった終末世界であり、2人は過酷なストーリーに巻き込まれていく。

「何億年も未来の地球へ飛ばされてしまう」という終末SFファンタジー。

この作品は「鬱アニメ」と呼ばれるほど恐ろしいです。とにかく残酷なストーリーが続きます。

そもそも大地が荒廃しているという世界観が恐ろしい。まともに水もなくて、タクラマカン砂漠のような荒野が広がり、そこでは生き残りをかけた戦いが絶えません。テクノロジーだけが進み、人々の生活は貧しくなるという状況つらい。

そんな終末世界に放り込まれた主人公の運命は過酷ですが、それでも希望を捨てない主人公の姿に胸打たれます。覚悟を決めて、最後まで見てほしいSFファンタジーです。


13位 無限のリヴァイアス

🥉おすすめ度:79
★★★

アニメ 無限のリヴァイアス
出典:dアニメストア, (c)サンライズ

あらすじ
遠い未来。「航宙士養成所」が何者かによる攻撃を受けたため、訓練中の487名は、宇宙船「リヴァイアス号」に避難する。しかし彼らは救助されるどころか、逆に攻撃を受け、極限環境のなかに閉じ込められてしまう。

とにかく「閉じ込められた子どもたち」の人間ドラマが恐ろしい。不穏なムードなので、見ていて気が滅入ります。

・どんどん追い詰められていく緊張感
・どろどろした人間関係
・不安、恐怖、狂気
・意見のぶつかり合い

極限環境に置かれた人間の心理をよく描いていると思います。『十五少年漂流記』や『蝿の王』などの影響を感じさせる漂流モノとして完成度が高いです。

しばしば鬱アニメに分類されるほどの恐ろしさ。心理的なドラマ、密室劇、漂流ものなどが好きな方におすすめです。


12位 ふしぎの海のナディア

🥉おすすめ度:79
★★★

アニメ「ふしぎの海のナディア」の画像
出典:dアニメストア, (c)NHK・NEP

あらすじ
発明好きの少年・ジャンは、パリの万国博覧会でナゾの美少女・ナディアに出会い、一目惚れする。しかしそんな時、ナディアのもつ宝石「ブルーウォーター」を狙うグランディス一味が襲いかかってきた。その事件をきっかけに、ジャンとナディアは行動をともにするようになり、2人で冒険へと旅立つことになる。

ジュール・ヴェルヌの『海底二万マイル』からの影響を感じさせるSF作品。少年少女の冒険活劇という王道ストーリーで、『天空の城ラピュタ』にも通じる面白さがあります。

個性的なキャラクターたちもポイント。素直じゃないけどツンデレとも少し違うナディア。頼りないけど応援したくなるジャン。ちなみに敵キャラは「タイムボカン」に出てくる悪役トリオにそっくりです。

そして何よりも、オープニング主題歌「ブルーウォーター」が名曲。このアニメ史に残る名曲を39回聴くためにも、ぜひ全話視聴しましょう。


11位 トライガン

🥉おすすめ度:80
★★★

アニメ トライガン
出典:dアニメストア, (c)2003 内藤泰弘/少年画報社・フライングドッグ

あらすじ
遥か未来、生き残った人類は砂の惑星で暮らしていた。その過酷な砂漠を旅する伝説のガンマン・スタンピード。彼は迫りくる無法者たちと戦いながら、人類の宿敵・ナイブズへと迫っていく。

砂の惑星で旅するガンマンを描いたSFアニメ。

なんといっても主人公がかっこいいです。600億$$の男。通称「ヒューマノイド・タイフーン」。しかも平和主義者⁈ こんなに視聴者をひきつける主人公が他にいるでしょうか。

アニメーション制作は「MADHOUSE(マッドハウス)」なので、作画クオリティも申し分ないです。90年代のノスタルジックなセル画 × 実力派集団MADHOUSEという組み合わせがヤバい。とにかく質が高いです。

あと、西部劇とSFが合体したユニークな世界観も最高。

・舞いあがる砂ぼこり
・じりじりと照りつける直射日光
・ボロい酒屋
・無法者
・木がきしむ音
etc.

SFと西部劇がこんなに合うなんて知りませんでした。砂の惑星にわくわくする人、西部劇のアクションを楽しみたい人におすすめです。


10位 ∀ガンダム

🥉おすすめ度:80
★★★

アニメ ∀ガンダム
出典:バンダイチャンネル, (c)創通・サンライズ

あらすじ
月の民「ムーンレィス」は、長年交流していなかった地球へと帰還するため、少年少女3人を地球に送りこんだ。ところが、やがてムーンレィスの軍隊「ディアナ・カウンター」による侵攻が始まると、月の少年ロランは地球の自警団として戦うことになる。

ただの派手なアクションじゃありません。政治的な話し合いや交渉のシーンも丁寧に描かれています。そこがちょっとしたポイントですね。

一部のメカアニメでは戦闘バトルばかりやりたがりますが、そもそも戦闘というのは政治の手段であってその目的ではありません。その意味では『∀ガンダム』に出てくる政治ドラマにはリアリティがあると思います。

あと、ラストシーンが素晴らしいです。50話という長さですが、そのすべてが圧巻のラストシーンにつながっていると言っても過言じゃありません。

菅野よう子さんの音楽や、独特のセリフ回しなども楽しめます。月と地球をめぐる壮大な政治ドラマに引き込まれるSFアニメです。


9位 On Your Mark

🥈おすすめ度:81
★★★★

アニメ On Your Mark
出典:スタジオジブリ, (c)1995 Studio Ghibli

あらすじ
環境汚染が進み、地表に人が住めなくなった終末世界。悪の組織を滅ぼすためにそのアジトへと乗り込んだ警官隊は、そこで鎖につながれて意識を失っている「翼の生えた少女」を発見する。

宮崎駿監督によるCHAGE&ASKAのミュージックビデオ。

たった7分という短編でありながら、汚染、宗教、ナゾの少女など、とにかく見どころが多すぎる作品。終末ディストピアの世界観に一気に引きずり込まれ、観終わったあとはなんともいえない感銘に見舞われます。

新興宗教や科学事故など、現実世界で問題になっているテーマも出てきます。宮崎駿監督がどのように社会を見ているか、何を考えて生きているかが伝わってくるような気がしました。できれば長編アニメ映画として見たかったですね。

広く愛されるジブリ映画とは、一味異なるSFアニメ。宮崎ファンタジーが好きな方には、ぜひ見てほしいです。


8位 機動戦士Zガンダム

🥈おすすめ度:81
★★★★

アニメ 機動戦士Zガンダム
出典:バンダイチャンネル, (c)創通・サンライズ

あらすじ
宇宙世紀0087年、「クワトロ」と名前を変えて敵地に潜りこんだシャアは、そこで「黒いガンダム」を発見する。さらに調べを進め、敵が開発中の「ガンダムMk-Ⅱ」を知ったシャア。彼は母艦に連絡を取り、Mk-Ⅱ奪取作戦を実行しようとしていた。

まずストーリーが上質です。たくさんの同盟、秘密、政治ドラマなどが絡みあいます。その意味では初代ガンダムよりも成熟しているといえるかもしれません。

ロボットSFとしてはもちろんですが、人間ドラマとしても楽しめます。どろどろした人間関係。キャラクターの成長。コメディや恋愛要素もありますし、見どころが盛りだくさんです。

前作よりも複雑になり、深みが増したガンダム。人間の醜さ、紛争の愚かさについて考えさせられるSFアニメです。


7位 ヨコハマ買い出し紀行

🥈おすすめ度:82
★★★★

アニメ ヨコハマ買い出し紀行
出典:Amazon.co.jp, (c)2002 芦奈野ひとし・講談社/SMEビジュアルワークス

あらすじ
水没しつつある近未来の日本。海沿いのカフェを営むロボット「アルファ」は、オーナーの帰りを待ちながら、一人で平穏な日常を送っている。ゆるやかに破滅へと向かう終末世界で、アルファと残された人々が平和な時間を過ごす物語。

静かでほのぼのした終末SFファンタジー。穏やかでまったりしたムードに心洗われます。

とにかく雰囲気が最高のアニメです。ムダなBGMがないので、ゆったりとした時間の流れを感じることができて心地いい。美しい情景に胸打たれるし、アルファさんは素敵だし、ほとんど非の打ち所がありません。

作画が安定しているのはもちろんですが、ワンカットワンカットの構図が綺麗なんですよね。たぶんこれは原作漫画のコマ割りがすばらしいからだと思いますが、カメラワークのリズムが心に響きます。

世界が終わろうとしていても「人生って楽しい」と思わせてくれる最高の作品。心を癒してくれる終末SFアニメです。


6位 serial experiment lain

🥈おすすめ度:82
★★★★

アニメ serial experiments lain
出典:dアニメストア, (c) NBCUniversal Entertainment Japan

あらすじ
ある日、主人公・岩倉玲音(れいん)のもとに、亡くなったはずの友人からメールが届く。その友人は、ふしぎな仮想世界「ワイヤード」にいるのだという。その話に興味をもった玲音は、やがて「ワイヤード」と「現実世界」を行き来できるようになるが、しばらくすると身のまわりで不可解な事件が起きはじめる。

恐ろしいネットワーク社会を描いたSFアニメ。「現実」と「仮想世界」の区別があいまいになっていきます。

かんたんに言うと「インターネットが発達しすぎたらどうなる?」というコンセプトの作品です。不可解な事件が起きるので、サイコホラーとしても楽しめます。

あと忘れてほしくないのがオープニング曲。boaの『DUVET』は名曲だと思います。よくあるポップなアニソンではなくて、イギリスのロックバンドが誇る「マジもんの音楽」を味わえます。

カルト的な人気のあるSFアニメ。「隠れた名作」だと思うので、ぜひチェックしてみてください。


5位 彼女の想いで (MEMORIES)

🥈おすすめ度:85
★★★★

アニメ 彼女の想いで MEMORIES
出典:IMDb, (c)1995マッシュルーム/メモリーズ製作委員会

あらすじ
2029年、宇宙ゴミの回収をしている4人は、「宇宙の墓場」と言われるエリアからSOS信号をキャッチする。さっそく救助に向かう4人だが、奇妙な形をした難破船にたどり着き、そこで信じられないような光景を目にする。

謎のSOS信号を受けて難破船に潜入するSFアニメ映画。

ホラー映画のように不気味なムードがすごいです。「なにかが起ころうとしている」という緊張感が持続しますし、45分の高密度なストーリーなので没入感も高いです。1本の映画として傑作ですね。

あと、スタッフが豪華です。『老人Z』のおすすめ文でも紹介した、SFアニメ界の巨匠3人がそろっています。原作は大友克洋さん、設定・脚本は今敏さん、小道具設定は礒光雄さん。恐ろしいメンバーですね(笑)。

しかもそこに菅野よう子さんの音楽が加わります。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と、プラハ・フィルハーモニー合唱団のメンバーによる圧巻の演奏。悲劇的なオペラのような曲調に心が震えました。

あらゆる点でハイクオリティなSF映画。まだ観てない人を羨ましく感じるほどの傑作です。


4位 銀河英雄伝説

🥇おすすめ度:87
★★★★★

アニメ 銀河英雄伝説
出典:dアニメストア, (c)田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっふ・サントリー (c)加藤直之

あらすじ
はるか遠い未来、宇宙に進出した人類は、2つの大きな勢力に分かれて戦っていた。貴族が支配する「銀河帝国」と、共和主義の人々がつくった「自由惑星同盟」。この「専制政治vs民主主義」という対立が150年以上続いているなか、両陣営にそれぞれ「ラインハルト」と「ヤン」という2人の天才が出現し、歴史は大きく動き始める。

壮大なスペースオペラ。「理想的な独裁vs腐敗した民主主義」という壮大なイデオロギーのぶつかり合いを描いています。

とにかく政治ドラマとして一級品。これほど政治を見事に描き切ったアニメが他にあるでしょうか。さまざまな陰謀。政治家のだまし合い。複雑にもつれあっていくストーリーは「上質」の一言です。

名言や名シーンがこれでもかと詰まっています。私にとっては、アニメ史上最高のスペースオペラです。


3位 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

🥇おすすめ度:87
★★★★★

アニメ 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
出典:dアニメストア, (c)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

あらすじ
マイクロマシンが普及した西暦2029年の日本。サイバー犯罪が広がるなか、公安警察組織「公安9課」はサイバー社会の治安維持をおこなっていく。

押井守監督によるサイバーパンクSF。圧倒的な完成度を誇るアニメ映画です。

まずオープニングからすごい。信じられないほど美しい作画で細かいディテールまで描き切っています。サイボーグの部品の1つ1つ、電気チューブの1本1本、不気味な光の照り返し、液体の質感、人体の柔らかさといったところまでが伝わってくる作画クオリティ。

しかもそんなオープニングの裏では、荘厳なBGMが流れており、サイバーパンク世界の空気感が伝わってきます。コンピュータノイズなどの細かい音響効果がすばらしいだけでなく、仄暗いスクリーンからあふれ出す邪悪なトーンにも鳥肌が立ちました。

私にとってはアニメ映画のオールタイムベスト10に入る大傑作です。これを見ずしてSFアニメを語ることはできないと思います。


2位 新世紀エヴァンゲリオン (TV版)

🥇おすすめ度:87
★★★★★

アニメ 新世紀エヴァンゲリオン
出典:dアニメストア, (c)カラー/Project Eva.

あらすじ
西暦2015年。「セカンド・インパクト」という災害によって世界は崩壊していた。そんな終末世界で、ある日、主人公の碇シンジはいきなり父親に呼び出され、巨大な人型ロボット「エヴァンゲリオン」のパイロットになるよう命じられる。

90年代を代表する名作SFアニメ。「少年少女のパイロットに世界の運命がかかっている」という作品です。

ロボットバトルの恐怖や、思春期の苦しみなどが伝わってきて、かなりダークな作風になっています。鬱アニメとは少し違うんですが、どろどろした心理的なトーンのせいで暗澹とした気分になりますね。

あと、忘れてほしくないのが熟練されたカメラワーク。庵野秀明監督の演出力がすさまじいです。

アクションシーンの撮り方や、構図の決め方、カメラの切り替えなどがあまりにも上手い。サクッと画面が切り替わるので見ていて気持ちいいし、スピード感や迫力を感じます。

映画シリーズを観ている人は多いと思いますが、TVアニメを観ている人はやや少ないんじゃないでしょうか。伝説的なラストシーンまで含めて、絶対にチェックしてほしいSFアニメです。


1位 カウボーイビバップ

🥇おすすめ度:88
★★★★★

アニメ カウボーイビバップ
出典:TV Tropes, (c)サンライズ

あらすじ
2071年の火星を中心とした太陽系。賞金稼ぎのスパイクやジェットたちは、宇宙船「ビバップ号」に乗り、刺激的な毎日を送っている。

宇宙を旅する賞金稼ぎたちを描いたSFアニメ。

全てがスタイリッシュでカッコいいです。西洋風のキャラクターデザイン。菅野よう子さんのジャズ。的確なカメラワーク。もはや「アニメ」という枠を超えたクオリティだと思います。

一つ一つのエピソードが1本の映画のような完成度。とくに第5話「堕天使たちのバラッド」は圧巻。少しずつキャラクターの過去が明かされていくところも秀逸です。

海外にも多くのファンがいる本作。90年代のSFアニメとして最高峰というだけじゃなく、アニメ史に残る傑作だと思います。

【おまけ】その他の90年代SFアニメおすすめ10選

ここまで紹介してきた25選では「物足りない」「納得できない」という方もいると思います。そこで、ここでは番外編として10選を追加します。

この10選は「SFアニメに含めていいか迷った作品」「おすすめすべきか迷ったアニメ」「私がまだ見ていないのでおすすめできなかったアニメ」などです。

タイトルだけのご紹介になってしまいますが、気になるものがあれば見てみてください。

【おまけ】その他の90年代SFアニメおすすめ10選
1. 天空のエスカフローネ
2. 機動新世紀ガンダムX
3. 機動戦士Vガンダム
4. 天地無用!
5. マクロス7
6. 鉄腕バーディー
7. はいぱーぽりす
8. レッドバロン
9. I・R・I・A ZEIRAM THE ANIMATION
10. 宇宙の騎士テッカマンブレード

【まとめ】90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング

この記事では「90年代のSFアニメおすすめ25選ランキング」を紹介しました。「おすすめ度」ごとにまとめると、以下のとおりです。

🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
カウボーイビバップ
新世紀エヴァンゲリオン
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
銀河英雄伝説

🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
彼女の想いで (MEMORIES)
serial experiment lain
ヨコハマ買い出し紀行
機動戦士Zガンダム
On Your Mark

🥉良作(おすすめ度:76〜80)
∀ガンダム
トライガン
ナディア
無限のリヴァイアス
今、そこにいる僕
ジャイアントロボ the animation
星界の紋章
無責任艦長タイラー
星方武侠アウトロースター

🎖️入選(おすすめ度:〜75)
銃夢
機動戦艦ナデシコ
電脳都市OEDO
ビッグオー
老人Z
青の6号
ブルージェンダー

どれも懐かしい名作です。今の時代に見ても楽しめるようなタイトルばかりだと思います。

マイナーな作品も紹介したので、気になるSFアニメがあれば、ぜひチェックしてみてください。