
危険な世界で生きる者たちの選択が、銃声とともに迫るガンアクション漫画。
銃が登場する漫画の面白さは、派手な戦闘だけではありません。武器商人と兵士の関係、仕事として危険を引き受ける殺し屋、撃つことを拒むガンマンなど、誰が何のために銃を使うかでも物語が大きく変わります。
- 銃撃戦やアウトローの世界を描いた漫画が読みたい
- 傭兵や殺し屋が登場する緊迫した作品を探している
- 西部劇やSFのガンマン漫画も知りたい
こんな悩みを解決するために、この記事ではガンアクション漫画おすすめ15選を紹介します。傭兵・アウトロー、プロの殺し屋、ガンマン・SFという3つのジャンルに分けて、読みどころを紹介していきます。
【傭兵・アウトロー】ガンアクション漫画おすすめ5選
ここからは、傭兵やアウトローを描いたガンアクション漫画おすすめ5選をご紹介します。無法都市を舞台にした犯罪劇から、武器商人の旅、荒廃世界のサバイバルまで、危険な仕事をする人々の物語が中心です。
1. BLACK LAGOON
🥇おすすめ度:86
★★★★★
商社マンが海賊まがいの運び屋へ。無法都市ロアナプラの銃撃戦
あらすじ
日本の商社で働く岡島緑郎は、東南アジアを航行する船で傭兵まがいの運び屋「ラグーン商会」に拉致される。会社に切り捨てられたと知った彼は帰国せず、ロックと名乗って商会の一員になる道を選ぶ。
二挺の拳銃を使うレヴィや船長ダッチたちと行動するうち、ロックは犯罪者や武器商人が集うロアナプラの現実を知っていく。
おすすめポイント
『BLACK LAGOON』は、銃声と皮肉な会話が一体になったアウトロー漫画です。
二挺拳銃のレヴィは迷いなく戦う一方、元会社員のロックは暴力を前に何が正しいのか考えてしまいます。同じ事件を見ても二人の反応が違うので、銃撃戦だけでなく価値観の衝突にも引き込まれます。
広江礼威さんの画面には銃撃の動きや爆発の迫力があり、映画のようなスピード感を楽しめます。悪党ばかりの街で、誰が誰を信用するかという駆け引きも濃厚。
暴力や刺激の強い台詞が多いため、軽いコメディを求める方には重たいかもしれませんが、硬派な犯罪アクション好きにおすすめです。
レヴィが怒りをむき出しにする場面でも、ロックが別の言葉を探すため、二人の会話が物語を止めません。銃撃戦の前後で関係が変わるところにも注目したいです。
2. パイナップルARMY
🥈おすすめ度:81
★★★★
戦闘教官ジェド・豪士が依頼人を導く。危機を生き抜くための訓練劇
あらすじ
元軍人のジェド・豪士は、各地で戦闘インストラクターとして働き、さまざまな事情を持つ依頼人を指導している。依頼には危険な地域から身を守る必要がある人や、過去の争いに巻き込まれた人もいる。
ジェドは相手の力や置かれた状況を見極め、危機に対処する考え方を伝えていく。教官としての仕事を続ける中で、彼自身の過去や戦争の傷も浮かび上がってくる。
おすすめポイント
『パイナップルARMY』は、戦うことより生き延びることを考えるガンアクションです。
ジェドは銃の名手として敵を倒すだけではなく、依頼人がどんな状況で困っているかを理解しようとします。強い相手と正面から撃ち合うことだけが解決ではない、という姿勢が人物像に重みを与えています。
浦沢直樹さんの写実的な表情と、工藤かずやさんの国際的な題材が組み合わさり、一話ごとに異なる危機と人間ドラマを楽しめます。
派手な爆発を続けて見たい方より、職業人としての判断や依頼人との関係に惹かれる方におすすめです。
ときには依頼人が抱える過去を知り、訓練以上の助けが必要だと感じる話もあります。ジェドの無口な優しさを、周囲の人の反応から読み取れるのも魅力です。
3. ヨルムンガンド
🥉おすすめ度:80
★★★
武器商人ココと元少年兵ヨナ。世界各地をめぐる危険な商売の旅
あらすじ
武器商人のココ・ヘクマティアルは、世界各地で武器を売りながら私兵部隊と行動している。彼女の部隊へ加わった少年・ヨナは、戦争で家族を失い、武器を憎みながらも戦う力に頼ってきた元少年兵だった。
笑顔を絶やさないココのもとで、ヨナは護衛任務や危険な交渉へ同行し、武器が利益を生む一方で人の暮らしを壊す現実に直面していく。
おすすめポイント
『ヨルムンガンド』では、武器を売るココと武器を憎むヨナの矛盾した関係が物語を動かします。
ココは大胆な行動を取り、私兵たちはそれぞれの専門性で彼女を支えますが、何を目指しているのかは簡単に見通せません。ヨナが素朴な疑問を抱くことで、読者も武器取引の是非を考えたくなります。
高橋慶太郎さんの線には独特の勢いがあり、部隊の会話が続いた直後に戦闘へ切り替わる展開も鮮烈。各地の紛争や国際的な利害を背景にした作品なので、戦闘だけでなく政治的な駆け引きを楽しみたい方におすすめです。
部隊のメンバーには元軍人など異なる経歴があり、ココへの忠誠心の表し方にも違いがあります。騒々しい食事や移動の場面も、危険な商売との落差が印象的です。
4. ワイルダネス
🥉おすすめ度:79
★★★
メキシコ国境の犯罪世界で交差する逃亡者たち。乾いたガンアクション
あらすじ
アメリカとメキシコの国境地帯。強盗事件に巻き込まれた青年や、危険な仕事に関わる者たちが、金や情報をめぐって逃走と追跡を繰り返している。
偶然出会った人物たちは互いの素性を知らないまま行動を共にすることになり、犯罪組織や警察の思惑も絡み合う。いつ誰が裏切るかわからない土地を舞台に、複数の逃亡者の物語が交錯していく。
おすすめポイント
『ワイルダネス』の魅力は、乾いた国境の景色と、容赦のない追跡劇がよく似合うところです。
逃げる側にも追う側にもそれぞれ事情があり、最初は関係のなかった人物が同じ事件へ引き込まれていきます。会話の途中から急に銃撃が始まり、次のページでは立場が逆転しているような展開に緊張します。
伊藤明弘さんの精密な画面は、車や建物、銃器などの質感が印象的で、アメリカ映画のような雰囲気も楽しめます。
人物関係を追うほど面白くなる作品なので、群像犯罪劇や逃走サスペンスが好きな方へおすすめです。
追う者と追われる者が同じ道へ集まってくるため、人物の立場を整理するほど面白くなります。会話の短さも荒っぽい土地の空気によく合っています。
5. 砂ぼうず
🥉おすすめ度:76
★★★
荒廃した関東大砂漠で働く便利屋。小砂が生き抜く世紀末アクション
あらすじ
文明が衰えた未来の日本では、広大な砂漠となった関東に人々が暮らしている。砂漠で便利屋として働く水野灌太、通称「砂ぼうず」は、報酬のため危険な依頼も引き受ける腕利き。
しかし本人は欲深く、格好のよい正義の味方とは言い難い。
賞金稼ぎやならず者、共同体の争いに巻き込まれながら、砂ぼうずは道具と知恵を使って生き延びようとする。
おすすめポイント
『砂ぼうず』は、乾いた世界で何より生き残ることを優先する主人公のずる賢さが面白い作品です。
灌太は立派な理想を語るヒーローとは違い、金や自分の利益に目がない。それでも荒れた砂漠では彼の経験と判断が頼りになるので、読んでいる側も呆れながら応援したくなります。
うすね正俊さんの描く砂漠の装備や武器は存在感があり、荒廃した世界の厳しさを感じさせます。
泥臭い笑いと緊迫した戦闘が同居する作風なので、清潔なヒーロー像より癖の強いサバイバル漫画を読みたい方におすすめです。
依頼を引き受けるときの計算高さと、目の前の危機への対応の早さが同じ主人公に同居しています。泥や砂にまみれた戦闘には、綺麗な英雄譚と違う迫力があります。
【殺し屋・プロフェッショナル】ガンアクション漫画おすすめ5選
ここからは、殺し屋やプロを描いたガンアクション漫画おすすめ5選をご紹介します。普通に暮らすよう命じられた男、世界で仕事をする狙撃手、依頼人を守る始末屋など、職業として危険に関わる主人公たちの物語です。
1. ザ・ファブル
🥇おすすめ度:87
★★★★★
凄腕の殺し屋に課された一年間の普通の生活。笑いと緊張が交差する物語
あらすじ
どんな標的も仕留めると噂される殺し屋・ファブルは、組織の命令で一年間の休業を言い渡される。
新たに「佐藤明」という名前を与えられ、相棒の女性と兄妹という設定で大阪へ移った彼には、絶対に人を殺さず普通の生活を送るという課題があった。
日常生活の常識に疎い明は、働き始めた職場や近所の人々と関わるうち、犯罪の世界とは違う問題に直面していく。
おすすめポイント
『ザ・ファブル』は、殺しの技術を持つ男が普通に暮らそうとする落差が抜群に面白い漫画です。
明は危険な状況では冷静なのに、一般人の会話や日常のマナーには戸惑うことがあります。そのズレが笑いを生み、同時に彼の能力を知る読者には小さな出来事でも緊張感が生まれます。
南勝久さんのリアルな絵柄は人物が黙った場面にも迫力があり、アクションと生活の空気を自然につなげています。仲間を守りたいと願う人々との交流を通して、明の考え方も少しずつ見えてきます。
強い主人公が力を振るうだけではない、犯罪ドラマと日常コメディの両方が好きな方におすすめです。
相棒と兄妹として暮らす設定も、慣れない日常を生み出します。明が普通の人を演じようとするほど変わった反応が出てしまうところが、独特の笑いにつながります。
2. CITY HUNTER
🥈おすすめ度:84
★★★★
新宿の始末屋・冴羽獠。依頼人を守る凄腕ガンマンの都会派アクション
あらすじ
新宿で「シティーハンター」と呼ばれる始末屋・冴羽獠は、危険な依頼を引き受けながら暮らしている。腕前は一流だが美しい女性に弱く、普段はふざけた言動で周囲を困らせることも多い。
相棒の槇村香とともに依頼人を守るうち、組織の陰謀や人々の過去に関わる事件へ巻き込まれていく。新宿の街を舞台に、笑いとハードボイルドな戦いが交わる物語。
おすすめポイント
『CITY HUNTER』の面白さは、ふざけた獠が依頼人を守る瞬間だけ別人のように頼もしいことです。
普段は香に叱られてばかりでも、危険が迫ると誰より冷静に行動する。その切り替えが主人公の格好よさを強く感じさせます。
北条司さんの繊細な人物描写は都会の夜景にもよく似合い、銃撃戦と恋愛の気配が同じ物語の中に収まっています。香との掛け合いには長年一緒に仕事をしてきた二人の親しさもあります。
下品な冗談など時代性のある表現も含まれますが、コメディとハードボイルドが好きな方へおすすめです。
仕事を通じて依頼人の悲しい事情に触れることもあり、笑いの後の静かな場面が胸に残ります。香が獠の弱さを知っているような距離感も、物語を支えています。
3. ゴルゴ13
🥉おすすめ度:80
★★★
世界を舞台に仕事を遂行する狙撃手。謎の男デューク東郷の長寿劇画
あらすじ
「ゴルゴ13」と呼ばれる狙撃手デューク東郷は、世界各地から極秘の仕事を引き受ける。政治家や情報機関、犯罪組織など、依頼人の立場はさまざま。
彼は自分の感情をほとんど表に出さず、契約の内容と条件を見極めて行動する。
依頼の背景には国際情勢や企業間の利害、長年隠されていた事情があり、一話ごとに異なる世界の問題が浮かび上がる。
おすすめポイント
『ゴルゴ13』は、寡黙な主人公を通して世界の複雑な事情を眺めるところが魅力です。
デューク東郷は長い説明をせず、読者は依頼人や周囲の人々の会話から状況を理解することになります。
政治や経済、歴史的な事件を思わせる題材が多いので、一つのエピソードを読むだけでも知らなかった問題へ興味が湧きます。
さいとう・たかをさんが築いた劇画の画面には、主人公の動きの少なさと周囲の緊迫が対照的に描かれます。非常に長いシリーズですが、一話完結に近い話から入ることも可能。
大人向けの国際サスペンスを読みたい方におすすめです。
依頼を引き受けるかどうかの判断や、報酬より守るべき契約条件から、主人公の職業観が見えてきます。無表情だからこそ、わずかな行動の違いが気になる作品です。
4. ジーザス
🥉おすすめ度:78
★★★
教師に身を隠した伝説の殺し屋。学校へ忍び寄る追っ手との戦い
あらすじ
裏社会で「ジーザス」と恐れられた凄腕の殺し屋は、ある事情から過去の仕事を捨て、教師として生きることになる。学校では生徒たちと接しながら普通の生活を装うが、かつて関わった人々との因縁は消えない。
平穏な教室へ危険が迫ると、彼は教師として子どもたちを守ろうとする一方、過去に培った戦闘能力を使わざるを得なくなる。
おすすめポイント
『ジーザス』の魅力は、危険な過去を持つ男が教師として生徒を守る二重生活です。
学校では真面目に振る舞おうとしても、裏社会の因縁が追いかけてくるため、教室の平和がいつ崩れるかわかりません。その緊張感の中で、ジーザスが生徒へ向ける姿勢に変化が表れるのも面白いところです。
七月鏡一さんの原作と藤原芳秀さんの漫画は、派手なアクションだけではなく、守るべき相手を持った人物の葛藤を描きます。
学校ものと殺し屋ものを組み合わせた設定に惹かれる方や、危険な過去から逃れようとする主人公が好きな方におすすめです。
学校で生徒と過ごす時間を大切にしたいと思うほど、昔の仕事へ戻らざるを得ない状況が苦しく感じられます。正体を隠す緊張感も読みどころです。
5. CANDY & CIGARETTES
🎖️おすすめ度:75
★★
十一歳の殺し屋少女と元警察官。目的を共有する二人の危険な旅
あらすじ
元警察官の平賀雷蔵は、孫の治療に必要な高額な費用を得るため、新しい仕事を探していた。そこで紹介されたのは、とある組織が抱える特殊な任務。雷蔵が組む相手は、十一歳ながら銃を扱う少女・涼風美晴だった。
二人は年齢も経験も違うが、互いに事情を抱えており、危険な仕事を続けるうちに信頼関係を築き始める。
おすすめポイント
『CANDY & CIGARETTES』は、老人と幼い少女という意外な相棒関係が物語の中心です。
美晴は年齢から想像できないような仕事をこなしますが、どこか子どもらしい表情も見せます。雷蔵は彼女の能力に驚きながら、孫を思う大人として守りたい気持ちも抱く。
その複雑な距離感が銃撃戦の合間に伝わります。
井上智徳さんの画面には重厚なアクションがあり、二人の身長差や年齢差が場面に独特の緊張を作っています。
子どもを戦いへ巻き込む重たい設定なので、気軽なコメディではありませんが、異色のバディものを読みたい方におすすめです。
二人は互いに事情を抱えているので、どちらか一方が相手を導くだけの関係ではありません。任務を重ねる中で生まれる信頼に惹かれます。
【ガンマン・SF】ガンアクション漫画おすすめ5選
ここからは、ガンマンやSFのガンアクション漫画おすすめ5選をご紹介します。吸血鬼のダークファンタジーから、撃たずに解決しようとするガンマン、西部劇の決闘まで、銃を取り巻く世界観の違いを楽しめます。
1. HELLSING
🥈おすすめ度:85
★★★★
不死身の吸血鬼アーカード。英国の秘密組織と異形の敵が衝突する
あらすじ
英国には吸血鬼などの怪異を排除する秘密組織「ヘルシング機関」が存在する。その切り札となるアーカードは、本人も圧倒的な力を持つ吸血鬼だった。
組織を率いるインテグラの命令で出動する彼は、怪物や武装勢力と対峙し、警察官だったセラスも騒動の中で新たな生き方を迫られる。宗教や戦争が絡む大きな事件が、英国を舞台に広がっていく。
おすすめポイント
『HELLSING』には、怪物を怪物で倒すという矛盾した迫力があります。
アーカードは銃を操りながら常識を超える強さを見せ、敵も普通の人間ではないため、戦闘の規模がどんどん大きくなります。
平野耕太さんの太い線と大きな黒い画面、極端な表情は、登場人物の狂気や執念を強く感じさせます。
インテグラの厳格な命令と、セラスの迷いが加わることで、ただの怪物同士の戦いには終わりません。
残酷な描写や宗教的な題材が多いので読む人を選びますが、圧倒的な世界観を持つダークアクションが好きな方におすすめです。
組織を率いるインテグラの強い意志と、セラスの揺れる感情があるため、力の大きさだけでは決まらない物語になっています。大きな影を使った構図も印象的です。
2. トライガン・マキシマム
🥈おすすめ度:84
★★★★
賞金首ヴァッシュが銃を持ちながら不殺を貫く。荒野のSF西部劇
あらすじ
乾いた惑星の荒野を旅する男・ヴァッシュ・ザ・スタンピードは、災厄を呼ぶ大賞金首として恐れられていた。しかし本人は人を傷つけることを嫌い、危険な相手へも簡単に銃を向けようとしない。
行く先々で追跡者や武装集団と関わり、旅の仲間とともに大きな争いへ巻き込まれていく。前作『トライガン』から続く彼の旅は、さらに過酷な選択を迫られる。
おすすめポイント
『トライガン・マキシマム』は、銃撃戦の中心にいる主人公が人を殺すことを拒む葛藤が魅力です。
ヴァッシュは陽気にふるまい、冗談も言いますが、危機に陥ると自分の信念と現実の間で苦しみます。
内藤泰弘さんの勢いあるコマ割りでは、銃弾が飛ぶ速さと登場人物の迷いが同居し、同じ場面でも息苦しいほどの緊張が生まれます。
SFの技術と西部劇の乾いた風景を組み合わせた舞台も独特です。シリーズを初めて読む方は前作『トライガン』から順番に入ると、ヴァッシュの事情が理解しやすいと思います。
敵を倒す力があるのに使わないという選択は、周囲に理解されないこともあります。ヴァッシュが笑顔で気持ちを隠す場面を見ると、信念を守る難しさが伝わります。
3. GUNSLINGER GIRL
🥈おすすめ度:82
★★★★
義体となった少女たちと担当官。任務と信頼が交差するイタリアの銃撃劇
あらすじ
イタリアの社会福祉公社には、重い傷を負った少女たちの身体を義体へ置き換え、特殊な任務に従事させる部署があった。少女たちは担当官と「フラテッロ」と呼ばれる組を作り、銃を持って危険な仕事へ向かう。
ヘンリエッタは担当官のジョゼと行動するが、命令に従うだけでは説明できない思いを抱えていた。少女たちの生活と任務が重なり、組織の秘密や人間関係が見えてくる。
おすすめポイント
『GUNSLINGER GIRL』の魅力は、戦う少女たちの静かな日常と、背負わされた役割の重さです。
ヘンリエッタたちは特殊な身体を持っていても、好きなものや小さな喜びがあり、任務の合間に穏やかな表情を見せます。担当官との関係も単純な命令と服従だけではなく、それぞれ違う感情が生まれます。
相田裕さんの細かい背景と、銃撃戦の冷たい空気が印象的です。イタリアの街並みの美しさが、少女たちの置かれた状況をかえって切なく感じさせます。
刺激の強い場面もあるため、人物の心情をじっくり追いたい方におすすめです。
同じ組織で暮らす少女でも、担当官との距離の取り方や望むものはそれぞれ違います。任務を終えたあとの短い会話にも切なさが残るのが、この作品らしいと思います。
4. PEACE MAKER
🥉おすすめ度:78
★★★
伝説の銃士を父に持つホープ。早撃ち決闘が続く西部劇アクション
あらすじ
銃士の血を引く青年・ホープ・エマーソンは、荒野を旅しながら、父の過去に関わる人物や事件へ近づいていく。西部劇のような町では、ガンマン同士が早撃ちの決闘で名誉や命運を懸けることもある。
ホープは自分の信じる道を探すうち、卓越した射撃能力を持つ相手と向き合い、銃を持つことの責任も問われていく。旅を通して仲間やライバルが増えていく物語。
おすすめポイント
『PEACE MAKER』は、撃つまでの一瞬の沈黙が勝負を左右する西部劇らしい緊張感が魅力です。
ホープはただ相手を倒すことだけを考えるのではなく、何を守るため銃を抜くのかという自分なりの理由を持っています。
皆川亮二さんの画面では、互いが向き合い動き出す前の表情が丁寧で、実際の戦闘は一瞬でもそこへ至る駆け引きが長く感じられます。ガンマンたちの服装や町の風景も西部劇の雰囲気を盛り上げます。
派手な銃撃戦だけでなく、決闘前の緊迫やライバルとの関係が好きな方におすすめです。
対戦相手の立ち姿や手の位置が描かれるだけでも、次の瞬間に何が起きるのか気になります。決闘を見守る人々の表情からも、勝負に込められた事情が見えます。
5. GREEN BLOOD
🥉おすすめ度:76
★★★
19世紀ニューヨークの貧民街。兄弟が暴力と夢の間で選ぶ生き方
あらすじ
19世紀のニューヨーク、移民と貧困が集まる地区ファイブ・ポインツで、青年のブラッド・バーンズは弟のルークと暮らしていた。
街にはギャングの勢力争いが絶えず、ルークは真面目に働き、暴力から離れた生活を望んでいる。
しかしブラッドは家族を守るため、弟には話せない危険な世界へ関わっていた。二人の思いがすれ違う中、街の抗争がさらに激しくなっていく。
おすすめポイント
『GREEN BLOOD』は、同じ街から抜け出したい兄弟が違う道を選ぶ物語です。
ブラッドは暴力のある世界で身を守ろうとし、ルークはまっとうな生活を求めます。互いを大切にしているのに、何をすべきかでは一致できないところが切ないです。
柿崎正澄さんの濃い陰影を使った絵柄は、街の汚れや煙まで感じさせ、十九世紀のアメリカの重い空気とよく合っています。西部劇に近い銃撃戦もありますが、作品の中心にあるのは貧困や家族、復讐をめぐる葛藤。
重厚な歴史犯罪ドラマとガンアクションの両方を読みたい方におすすめです。
ルークが望む普通の生活と、ブラッドが身を置く危険な世界の距離が、二人の会話へ表れます。重い銃声の奥に家族への思いがあるところが印象的です。
まとめ|好みに合うガンアクション漫画の選び方

最後に、好みに合うガンアクション漫画の選び方を整理します。銃撃戦の迫力だけでなく、登場人物がなぜ引き金を引くのかによって読み味が変わります。
無法都市での生存と駆け引きを楽しみたいなら『BLACK LAGOON』や『ヨルムンガンド』、仕事人の矜持と緊張を味わうなら『ザ・ファブル』や『ゴルゴ13』が候補です。
一方、銃を持ちながら撃つことを拒む『トライガン・マキシマム』には、派手な戦いとは別の葛藤があります。
『GUNSLINGER GIRL』や『GREEN BLOOD』では、戦う人の背後にある家族や組織の関係まで読めるでしょう。銃を使う理由とその代償を比べると、作品ごとの個性がよりはっきりします。
まずは舞台で選ぶのもおすすめです。現代の都市犯罪、世界をまたぐ武器取引、荒野の西部劇、SFの未来社会では、戦い方も物語の倫理も異なります。
長編へ入る前に第一巻の人物関係と絵柄を確かめ、自分が追いかけたい主人公を見つけてください。
刺激の強い作品も含まれるため、暴力描写が苦手な方は作品紹介や試し読みで雰囲気を確認してから選ぶと、より楽しみやすくなります。
🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
BLACK LAGOON
ザ・ファブル
🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
パイナップルARMY
CITY HUNTER
HELLSING
トライガン・マキシマム
GUNSLINGER GIRL
🥉良作(おすすめ度:76〜80)
ワイルダネス
砂ぼうず
ジーザス
PEACE MAKER
GREEN BLOOD
ヨルムンガンド
ゴルゴ13
🎖️入選(おすすめ度:71〜75)
CANDY & CIGARETTES
