
笑えるのに、笑ったあとで少し嫌なものが残るブラックコメディ漫画。
人間の欲望や社会の矛盾、死や暴力まで笑いへ変えるので、普通のギャグ漫画とは違う読後感があります。
- 毒のあるギャグ漫画を読みたい
- 社会風刺やシュールな笑いが好き
- グロテスクでも笑える怪作を探している
こんな悩みを解決するために、この記事ではブラックコメディ漫画おすすめ25選を、王道、社会風刺、残酷・グロテスク、日常・シュール、個性派・怪作の5タイプに分けて紹介します。
ただ暗いだけではなく、笑いと毒がどう同居しているかまで見ながら、自分に合う一作を探してみましょう。

気になる作品から、自分に合う一作を探してみてください。
ブラックコメディ漫画おすすめ5選【王道の名作】
まずは、ブラックコメディ漫画おすすめ5選【王道の名作】をご紹介します。
人の弱さや社会の違和感を笑いへ変えつつ、作品としての知名度や独自性も高い5作です。
1. さよなら絶望先生
🥈おすすめ度:82
★★★★
何を見ても絶望する高校教師。世相も流行も人間心理も悲観へ変える言葉遊びコメディ
あらすじ
高校教師の主人公・糸色望は、桜の木で首を吊ろうとしていたところを、何事も前向きに考える女子高生・風浦可符香に助けられる。
その後、望は可符香をはじめ、極端な性格や事情を抱えた生徒たちの担任となり、学校や社会のあらゆる出来事を「絶望した!」と悲観的に受け止めていく。
おすすめポイント
身近な習慣や流行を、言葉の意味を少しずらすだけで急に不穏なものへ見せる発想が魅力です。
望の過剰な悲観と、生徒たちのさらに極端な価値観が重なるので、一つのテーマから連想がどんどん暴走していきます。
連載当時の時事ネタも多いですが、空気を読みすぎる社会や建前への皮肉は今読んでも刺さるものが多めです。
2. レベルE
🥉おすすめ度:80
★★★
地球へ来た天才的な宇宙人の王子。周囲を本気で困らせる悪趣味な知略SF
あらすじ
高校入学を機に一人暮らしを始めた主人公・筒井雪隆は、自室に勝手に居座る美形の青年と出会う。
その青年は宇宙人のバカ王子で、事故で地球へ来たと名乗るが、話す内容のどこまでが本当なのか分からない。
雪隆や護衛たちは、王子が仕掛ける予測不能ないたずらや事件に次々と巻き込まれていく。
おすすめポイント
読者が信じた前提を最後にひっくり返す、「そこまでやるのか」と笑わせる意地の悪さが際立っています。
王子は頭が切れるのに、その才能を他人を困らせる方向へ惜しみなく使うキャラクターです。
SFの設定を真面目に積み上げたうえで、常識そのものをオチに変えるので、短編ごとに違うタイプの裏切りを楽しめます。
3. 笑ゥせぇるすまん
🥉おすすめ度:78
★★★
心の隙間を埋める謎のセールスマン。欲望に負けた大人が転落していく寓話的ブラックコメディ
あらすじ
黒いスーツ姿の喪黒福造は、「心の隙間」を抱えた人々の前へ現れる謎のセールスマン。
客が望むものや状況を無償で与える一方、必ず守るべき約束や条件を提示する。
しかし、多くの客は一度得た快楽や成功に満足できず、約束を破ってしまい、その欲望の代償を支払うことになる。
おすすめポイント
笑えるのに後味が苦いのは、破滅する客の欲望がそこまで他人事に見えないからです。
見栄、孤独、出世欲、恋愛への執着など、誰でも少しは持っている感情が一線を越える瞬間を短い話で見せます。
喪黒が直接悪事を働くというより、人間が自分で穴へ落ちていく構図なので、因果応報だけでは片づけにくい怖さも残ります。
4. よんでますよ、アザゼルさん。
🥉おすすめ度:78
★★★
探偵事務所で悪魔を召喚。下品さも残酷さも遠慮なく笑いへ変える悪魔ギャグ
あらすじ
女子大生の佐隈りん子は、芥辺探偵事務所でアルバイトを始める。
そこでは所長・芥辺が悪魔を召喚し、その特殊能力を使って依頼を解決していた。
佐隈は下級悪魔のアザゼルをはじめ、問題ばかり起こす悪魔たちと関わるうちに、普通の探偵業からどんどん離れた騒動へ巻き込まれていく。
おすすめポイント
かわいらしくデフォルメされた悪魔が、驚くほど下品で身勝手という落差が強烈です。
会話のテンポが速く、誰かが少しでも格好つけると、すぐ別のキャラクターが最低な方向へ話を崩していきます。
下ネタや暴力表現はかなり強めなので好みは分かれますが、悪趣味さそのものを笑いとして楽しみたい方には刺さりやすい作品です。
5. B.B.Joker
🥉おすすめ度:76
★★★
美形キャラも日常も一瞬で崩壊。短い4コマに毒と不条理を詰め込んだショートギャグ
あらすじ
『B.B.Joker』は、にざかなによる4コマギャグ漫画で、特定の一人だけを追う物語ではなく、多数の個性的なキャラクターが短いエピソードを繰り返す。
普通の会話や恋愛らしい場面から始まったと思えば、唐突な発想や不穏な一言によって、数コマのうちに空気がひっくり返る。
おすすめポイント
少女漫画らしい整った絵と、そこで起こることのひどさがまったく釣り合っていないところが面白いです。
短い4コマなので説明を積み上げる余裕がなく、最後の一言や表情だけで急にブラックな方向へ落とします。
きれいな絵柄だから安心していると不意打ちを受けるので、不条理系やテンポの速いギャグが好きな方におすすめです。
ブラックコメディ漫画おすすめ5選【社会風刺】
続いて、ブラックコメディ漫画おすすめ5選【社会風刺】をご紹介します。
仕事や組織、社会人の建前など、現実にある息苦しさを笑いへ変えてくれる作品を集めました。
1. ハコヅメ~交番女子の逆襲~
🥉おすすめ度:80
★★★
辞職寸前の新人女性警察官と元エース刑事。警察の理想と現実を笑いに変える職業漫画
あらすじ
交番勤務の新人警察官・川合麻依は、仕事の厳しさに疲れ、辞表を出そうと考えていた。
そんなとき、新しい指導役として元刑事課のエース・藤聖子が交番へ異動してくる。
川合は藤と組んで交通指導や住民対応、事件捜査に関わりながら、警察官の仕事の厳しさと意味を少しずつ知っていく。
おすすめポイント
現場の過酷さを美談にせず、まず愚痴や自虐で笑える形にしているのが読みやすいです。
理不尽な住民対応、長時間勤務、上下関係などをかなり生々しく描く一方、重大事件では空気が一気に引き締まります。
笑っていた日常の延長に本当の危険があるので、警察という仕事への距離が少し変わって見える職業ブラックコメディです。
2. うらみちお兄さん
🥉おすすめ度:79
★★★
子ども番組のお兄さんが笑顔で本音を漏らす。社会人の疲れを直撃する仕事コメディ
あらすじ
体操のお兄さんとして子ども向け教育番組に出演する主人公・表田裏道は、爽やかな笑顔と鍛えた体が売りの人気者。
しかしカメラが回っていても、将来への不安や仕事のつらさをつい口にしてしまう。
歌のお兄さんやお姉さん、着ぐるみ担当の仲間たちもそれぞれ事情を抱え、大人の疲労を隠しながら番組を作っていく。
おすすめポイント
子どもへ夢を与える番組と、働く大人の現実が同じ画面にあるだけで強烈なギャップが生まれます。
裏道が子どもの純粋な質問に対して、妙に現実的な答えを返してしまう場面は特に印象的です。
「仕事だから笑う」という社会人なら覚えのある感覚を極端にしているので、疲れているときほど妙に共感してしまうブラックコメディです。
3. スナックバス江
🥉おすすめ度:77
★★★
場末のスナックで延々と雑談。客の本音と身勝手さを会話だけで暴く毒舌コメディ
あらすじ
スナック「バス江」では、ママのバス江とチーママ・明美が、毎晩さまざまな常連客を迎えている。
大事件が起こるわけではなく、恋愛、仕事、見栄、趣味など、客が持ち込む話題を酒の席で延々と語り続ける。
何気ない雑談は次第に脱線し、本人も隠したかった本音や情けなさまであぶり出していく。
おすすめポイント
ほぼ会話だけなのに、客の価値観が少しずつ崩れていく流れが面白いです。
明美の容赦ないツッコミと、客が自分を正当化しようとしてさらに傷を広げるやり取りがよく効いています。
社会問題を大げさに論じるより、酒場の雑談として出てくるので、毒が強くても説教くさくならないところが魅力です。
4. トマトイプーのリコピン
🎖️おすすめ度:74
★★
かわいい動物の国で現実社会を風刺。ファンシーな絵ほど毒が目立つギャグ漫画
あらすじ
中学生のめめちゃんは、不思議な世界・キュートピアへ迷い込む。
そこで出会ったのは、トマトの苗から生まれたトイプードルのリコピンをはじめ、かわいらしい動物たちだった。
一見すると絵本のような世界だが、彼らの会話や出来事には、流行、経済、SNSなど現実社会を思わせる話題が次々と入り込んでくる。
おすすめポイント
見た目が徹底してかわいいので、急に現実的な単語や世知辛い話題が出てきた瞬間の破壊力があります。
大人向けの時事ネタやネット文化まで、ファンシーな世界の住人が真顔で語るのが笑いどころです。
子ども向けのように見えて実際はかなり風刺が強く、かわいさと毒の落差を楽しみたい方におすすめです。
5. いきのこれ!社畜ちゃん
🎖️おすすめ度:72
★★
IT企業で働く女性社員の毎日。残業や締切を自虐へ変えるお仕事ブラックコメディ
あらすじ
IT企業で働く主人公・社畜ちゃんは、プログラマーとして忙しい毎日を送っている。
仕事量や締切に追われながらも、後輩や同僚と会話を交わし、どうにか業務をこなしていく。
徹夜や休日対応など、笑えないほど大変な状況さえ「あるある」として軽いテンポで描かれていく。
おすすめポイント
過酷な働き方をかわいい絵柄で描くので、内容との落差がそのままブラックな笑いになっています。
IT業界特有のネタだけではなく、予定外の仕事や上司への気遣いなど、職種を問わず共感しやすい場面も多めです。
ただし過労を理想化する作品ではないので、「笑わないとやっていられない」職場あるあるとして読むと魅力が伝わりやすいと思います。
ブラックコメディ漫画おすすめ5選【残酷・グロテスク】
続いて、ブラックコメディ漫画おすすめ5選【残酷・グロテスク】をご紹介します。
流血や人体改造など刺激の強い描写がありながら、なぜか登場人物たちは妙に明るいという作品を中心に選びました。
1. ドロヘドロ
🥇おすすめ度:87
★★★★★
トカゲ頭の男が魔法使いを追う。血まみれの世界で餃子と友情が日常になる混沌ファンタジー
あらすじ
魔法使いの実験台にされ、頭をトカゲへ変えられた主人公・カイマンは、自分に魔法をかけた相手を探している。
友人のニカイドウとともに、魔法使いを捕まえては自分の口の中へ頭を入れ、正体を確かめる日々。
一方、魔法使い側も仲間を殺したカイマンを追い始め、二つの世界の争いが広がっていく。
おすすめポイント
首が飛んでも人体が壊れても、登場人物が妙にたくましく日常へ戻っていく感覚が独特です。
カイマンとニカイドウが餃子を食べる場面と、直前の凄惨な戦闘がほぼ同じ温度で並ぶので、残酷さが逆にユーモアへ変わっています。
敵側にも生活や仲間意識があり、誰を応援すべきか単純に決められない世界の広がりも大きな魅力です。
2. チェンソーマン
🥇おすすめ度:86
★★★★★
借金まみれの少年がチェンソーの悪魔に。欲望の小ささと世界の残酷さがぶつかるバトル漫画
あらすじ
父の借金を背負った少年・デンジは、チェンソーの悪魔・ポチタと組み、悪魔を狩って生計を立てていた。
ある事件で命を落としかけたデンジは、ポチタと一体化し、チェンソーの力を持つ存在になる。
その力を見た公安のマキマに拾われ、デンジは公安のデビルハンターとして新しい生活を始める。
おすすめポイント
命がけの戦いをしているのに、デンジの願いが「うまい飯が食べたい」「普通の生活がしたい」と妙に小さいのが印象的です。
暴力や死が唐突に訪れる世界で、登場人物がくだらない会話をしている時間がむしろ貴重に見えてきます。
予測不能な展開と乾いた笑いが近い位置にあり、笑った直後に気持ちを突き落とされるタイプのブラックコメディです。
3. フランケン・ふらん
🥉おすすめ度:79
★★★
天才外科医の少女が善意で人体改造。助けた結果のほうが怖い医療ホラーコメディ
あらすじ
謎の研究者が残した屋敷で暮らす少女・斑木ふらんは、常識外れの外科技術を持っている。
助けを求める人が現れると、ふらんは善意から治療や手術を引き受けるが、その方法は人体の形そのものを変えるほど大胆。
依頼人の願いはかなえられても、結果が本人の想像していた「幸せ」とは大きくずれることがある。
おすすめポイント
ふらん本人に悪意がほとんどないので、恐ろしい結果ほど皮肉が強くなる展開です。
「命を救う」という医療の目的を極端に突き詰め、外見や倫理を置き去りにする発想がブラックです。
人体描写はかなり刺激が強いですが、グロテスクさを使って人間の願望そのものを問い直す話も多く、単なる残酷描写では終わりません。
4. 人魚姫のごめんねごはん
🎖️おすすめ度:75
★★
魚の友達を弔うはずが、料理のおいしさに目覚める人魚姫。罪悪感と食欲の背徳グルメ
あらすじ
人魚の国に暮らす姫・エラは、魚たちを友達として大切にしていた。
ところが人間に捕らえられた友人の葬いのため地上へ出た際、料理になった魚を口にしてしまう。
その味に衝撃を受けたエラは、友達を食べる罪悪感に苦しみながらも、魚料理への興味と食欲を抑えられなくなっていく。
おすすめポイント
料理漫画でよくある「おいしそう」という感情と、「それ友達では?」という倫理的な違和感が同時に来る設定が強烈です。
エラが本気で罪悪感を抱いているほど、料理の描写が魅力的なこと自体がブラックな笑いになります。
背徳感を最後まで設定だけで終わらせず、食文化と友情をぶつけ続けるところが、この作品ならではの面白さです。
5. RAIDEN-18
🎖️おすすめ度:70
★★
死体をつないで最強クリーチャーを制作。生命倫理を競技へ変えた荒唐無稽SFギャグ
あらすじ
タチバナ博士は、さまざまな人間や動物の死体をつなぎ合わせ、最強のクリーチャー・雷電18号を作り上げる。
同じように死体からクリーチャーを作る研究者たちは、年に一度の「クリーチャー選手権」で勝つことを目標にしていた。
雷電18号は、博士の異常な情熱に振り回されながら競技へ参加していく。
おすすめポイント
死体を材料として扱う設定自体はかなり悪趣味なのに、登場人物たちはスポーツ大会のような軽さで受け止めています。
倫理的に止まりそうなところを勢いで突破し、研究者の競争心やこだわりをギャグへ変えるのが特徴です。
短い作品なのでテンポも速く、重いテーマを深刻にせず荒唐無稽な笑いとして読みたい方に向いています。
ブラックコメディ漫画おすすめ5選【日常・シュール】
続いて、ブラックコメディ漫画おすすめ5選【日常・シュール】をご紹介します。
学校や会社、家族といった普通の生活に、言葉遊びや不条理な発想を混ぜて笑わせる5作です。
1. じょしらく
🥉おすすめ度:78
★★★
落語家の少女たちが楽屋で雑談。時事ネタと言葉遊びが止まらない会話コメディ
あらすじ
寄席の楽屋では、蕪羅亭魔梨威、防波亭手寅、波浪浮亭木胡桃、空琉美遊亭丸京、暗落亭苦来という女性落語家たちが集まっている。
しかし物語の中心は高座よりも楽屋の雑談。
何気ない疑問や言葉尻から会話がどんどん脱線し、社会や時事ネタまで巻き込んだ騒動になっていく。
おすすめポイント
一つの言葉を別の意味へ読み替え、そのまま危うい方向へ話を広げるテンポが魅力です。
かわいらしいキャラクター同士の会話なのに、政治や社会、業界ネタまで容赦なく入ってくるので油断できません。
落語の知識がなくても会話劇として楽しみやすく、言葉遊び中心のブラックコメディが好きな方におすすめです。
2. 永沢君
🥉おすすめ度:77
★★★
『ちびまる子ちゃん』の永沢が主役。思春期の卑屈さを真正面から描く日常ブラックコメディ
あらすじ
主人公は『ちびまる子ちゃん』でおなじみの永沢君男。
中学生になった永沢は、藤木や小杉、城ヶ崎さんらと関わりながら、思春期らしい学校生活を送っていく。
しかし本人の卑屈さや嫉妬深さは相変わらずで、友情や恋愛らしい場面でも素直になれず、自分から空気を悪くしてしまう。
おすすめポイント
誰にでもありそうな嫉妬や見栄を、きれいに隠さず表へ出してしまうのが面白いです。
永沢は被害者意識が強い一方、自分もかなり意地悪なので、読者が単純に同情できないバランスになっています。
学校という狭い人間関係だからこそ、小さな悪意が妙にリアルに見える作品です。
3. かってに改蔵
🥉おすすめ度:77
★★★
思い込みの激しい高校生たちが大暴走。学校から社会ネタまで脱線し続ける風刺ギャグ
あらすじ
高校生の主人公・勝改蔵は、幼いころの事故をきっかけに「自分は改造人間だ」と思い込んでいる。
科学部の名取羽美や坪内地丹ら周囲の生徒もかなり癖が強く、学校で起きる小さな出来事から話題は予想外の方向へ広がっていく。
流行やテレビ、漫画業界など、連載当時の社会を巻き込んだ騒動が続く。
おすすめポイント
最初は主人公の妄想を笑う話に見えて、途中から社会全体のほうがよほど変だと感じさせる構成が魅力です。
時事ネタや内輪ネタは時代を感じる部分もありますが、他人の評価を気にしすぎる心理や集団の空気への皮肉は今でも通じます。
大量の小ネタを浴びるように読みたい方におすすめです。
4. かりあげクン
🥉おすすめ度:76
★★★
会社員が毎日のようにいたずら。職場の常識を平然と壊す長寿4コマコメディ
あらすじ
会社員の主人公・かりあげ正太は、真面目に働くよりも周囲へいたずらを仕掛けることに情熱を注いでいる。
上司や同僚、取引先まで標的になり、普通の会社なら怒られて終わるような行動を次々と実行。
一話ごとの短いエピソードを通じて、会社員の日常と時代ごとの職場文化が描かれていく。
おすすめポイント
かりあげ本人が反省しないので、会社のルールや上下関係を平然と茶化していくのが痛快です。
古い職場文化が出てくる回もありますが、それ自体が時代の記録のように見えるところも面白いです。
短い4コマで読みやすく、社会風刺を重く考えず日常のいたずらとして楽しみたい方におすすめです。
5. 山本アットホーム
🎖️おすすめ度:72
★★
かわいい家族漫画に見えて突然すべてが壊れる。日常と不条理の距離が近すぎる短編ギャグ
あらすじ
『山本アットホーム』は、山本家の家族や学校生活など、身近な日常を題材にした短編ギャグ漫画。
父、母、子どもたちが普通に会話しているように見えて、数コマ後には常識では考えにくい暴力や不条理な展開へ飛ぶことがある。
かわいらしい絵柄のまま、危険なオチまで一直線に進んでいく。
おすすめポイント
作者自身が「こども向けギャグまんが」と表現するかわいい見た目と、実際の内容の危うさが最大の魅力です。
前触れなく空気が変わるので、「普通の家族漫画」という読み方が毎回裏切られます。
説明を重ねず数コマで落とすため、不条理ギャグの瞬発力を楽しみたい方に向いています。
ブラックコメディ漫画おすすめ5選【個性派・怪作】
続いて、ブラックコメディ漫画おすすめ5選【個性派・怪作】をご紹介します。
地獄、怪異、殺し屋、妖精、悪魔商人など、一言では説明しにくい世界観そのものが毒になっている5作です。
1. 鬼灯の冷徹
🥉おすすめ度:80
★★★
地獄を回すのは冷徹な官僚。亡者も神話も職場問題へ変える地獄コメディ
あらすじ
あの世の地獄では、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が膨大な業務を処理している。
亡者の管理、各部署のトラブル、他国のあの世との交流など、仕事内容は次から次へと増えていく。
鬼灯は冷静で容赦のない判断を下しながら、個性的な獄卒や神話上のキャラクターたちと地獄の日常を回していく。
おすすめポイント
恐ろしいはずの地獄を、巨大な役所のように描く発想が面白いです。
亡者への刑罰まで「業務」として扱われるので、残酷な設定が働く人の苦労へ置き換わります。
日本の昔話だけでなく中国や西洋の神話ネタも入り、知識が増えるほど小ネタまで楽しめるタイプのブラックコメディです。
2. 栞と紙魚子
🥉おすすめ度:79
★★★
古書店と怪しい町で怪異が日常化。怖いのに登場人物だけ妙に平然とした怪奇コメディ
あらすじ
女子高生の栞と紙魚子は、古書店や奇妙な住民が集まる町で暮らしている。
その周囲では、普通なら逃げ出したくなるような怪物や不可思議な出来事がたびたび起こる。
ところが二人や町の人々は、怪異そのものより日常の用事を優先することも多く、恐怖と生活が同じ場所に並んでいく。
おすすめポイント
怪異を大げさに怖がらず、「まあこういうこともある」と受け流す温度感が独特です。
諸星大二郎らしい異形のデザインは本気で不気味なのに、会話だけは妙にのんびりしています。
ホラーとギャグの境界が曖昧なので、怖い話なのに読後には変な可笑しさが残る作品です。
3. 幸せカナコの殺し屋生活
🥉おすすめ度:79
★★★
ブラック企業を辞めたら転職先は殺し屋。まさかの天職で自己肯定感が上がる仕事コメディ
あらすじ
ブラック企業を退職した主人公・西野カナコは、急いで受けた面接先が殺し屋会社だと知る。
最初は人を殺す仕事など無理だと思うが、予想外の才能を発揮し、そのまま働くことに。
職場環境は前職よりはるかに良く、先輩の桜井と仕事をこなしながら、カナコは殺し屋として成長していく。
おすすめポイント
殺し屋という明らかに危険な職場のほうが、前の会社より「ホワイト」に見える逆転が笑いの軸です。
カナコが仕事を褒められるたび前向きになり、物騒な業務と自己肯定感の回復が同時に進みます。
動物名を使った独特の言葉遊びも多く、残酷さよりテンポのよい前向きさが印象に残る作品です。
4. Holy Brownie
🥉おすすめ度:76
★★★
人を助ける妖精が歴史と人生へ介入。善意が毎回ろくでもない方向へ転ぶ暗黒メルヘン
あらすじ
妖精のフィオとピオラは、困っている人間の願いや問題を解決するため、さまざまな時代や場所へ現れる。
二人には人間を超えた力があり、本来なら救いになりそうな状況でも大胆に手を加えてしまう。
その結果、人助けだったはずの行動が思いもよらない騒動や皮肉な結末を生んでいく。
おすすめポイント
童話のような「小人が人を助ける」設定を、性や暴力まで含む大人向けの笑いへひっくり返す構成です。
妖精側が悪意で動いているとは限らないので、善意がズレた結果のほうが怖く見えることもあります。
話ごとに時代や舞台が変わるため、一つの設定からさまざまなタイプの皮肉を楽しめる怪作です。
5. 輪典バベルハイムの商人
🎖️おすすめ度:74
★★
願いをかなえる悪魔商人と取引。欲望の代償を寓話として描くダークファンタジー
あらすじ
悪魔商人のユージン・グリフィスは、強い願いを抱く人間の前へ現れる。
彼が扱うのは、客の願望をかなえる不思議な商品。
ただし取引には「運命金貨」が必要で、願いをかなえた人間がその後どうなるかまで保証されているわけではない。
客は欲望に背中を押され、危うい契約へ踏み込んでいく。
おすすめポイント
願いそのものより、「かなった後にその人間がどう動くか」を見るところが面白いです。
悪魔が無理やり不幸へ落とすというより、客自身の欲や選択が皮肉な結果へつながる話が多く、寓話のような後味があります。
『笑ゥせぇるすまん』系の一話完結ものが好きで、さらにダークファンタジー色が欲しい方におすすめです。
【まとめ】ブラックコメディ漫画おすすめ25選
以上が、ブラックコメディ漫画おすすめ25選でした。同じブラックコメディでも、社会風刺、残酷描写、日常の違和感など、笑いの奥にある「毒」は作品によって大きく異なります。
紹介した漫画を「おすすめ度」ごとにまとめると、次のようになります。
🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
ドロヘドロ
チェンソーマン
🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
さよなら絶望先生
🥉良作(おすすめ度:76〜80)
レベルE
ハコヅメ~交番女子の逆襲~
鬼灯の冷徹
うらみちお兄さん
フランケン・ふらん
栞と紙魚子
幸せカナコの殺し屋生活
笑ゥせぇるすまん
よんでますよ、アザゼルさん。
じょしらく
スナックバス江
永沢君
かってに改蔵
B.B.Joker
かりあげクン
Holy Brownie
🎖️入選(おすすめ度:71〜75)
人魚姫のごめんねごはん
トマトイプーのリコピン
輪典バベルハイムの商人
いきのこれ!社畜ちゃん
山本アットホーム
📚参考作(おすすめ度:70以下)
RAIDEN-18
迷ったときは、完成度の高い『ドロヘドロ』『チェンソーマン』から読むのがおすすめです。社会風刺を重視するなら『さよなら絶望先生』、日常に潜む息苦しさを笑いたいなら『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』『うらみちお兄さん』が入りやすいでしょう。
軽く笑いたい日には『B.B.Joker』『かりあげクン』、刺激の強い怪作を求めるなら『フランケン・ふらん』『Holy Brownie』など、今の気分に合う「毒」から選んでみてください。
参考文献
