
『進撃の巨人』は本編だけでも完結していますが、リヴァイやミカサ、アニの過去、立体機動装置が生まれる以前の壁内社会まで知りたいならスピンオフも楽しめます。
ただし、作品ごとに時代や主人公が違うため、最初から外伝へ入るより、本編で世界観や人物関係をつかんでから読む方が理解しやすいです。
『進撃の巨人』を読む順番に迷っている方、本編以外の外伝も知りたい方へ。
この記事では、『進撃の巨人』漫画おすすめ5選を読む順番とともに紹介します。重大なネタバレを避けながら、それぞれの作品が本編のどこを補うのか整理しました。
『進撃の巨人』漫画おすすめ5選
まずは、『進撃の巨人』漫画おすすめ5選をご紹介します。本編を軸に、人物の過去や壁内社会、公式パロディへと読み進められる作品を並べました。
物語の正史である本編を1位に置き、その後は人物の過去、壁内社会の歴史、本編の空白、公式パロディという順に、読みやすさと補完性を重視して並べました。
1. 進撃の巨人
🥇おすすめ度:88
★★★★★
自由を求める少年から世界の真相へ迫る、全34巻の本編
あらすじ
巨大な壁に囲まれた世界で暮らす少年エレン・イェーガーは、壁の外へ出て自由な世界を見ることを夢見ている。幼なじみのミカサ、アルミンと穏やかに暮らしていたが、ある日、超大型巨人の出現によって日常が崩壊。
巨人への強い怒りを抱いたエレンは調査兵団を目指し、訓練兵として仲間たちと戦う道へ進んでいく。
おすすめポイント
最初は「人類対巨人」のサバイバル漫画に見えながら、物語が進むほど世界の見え方そのものが反転していく構成が最大の魅力です。
序盤に何気なく置かれた台詞や背景が後の大きな事実とつながり、読み返すと最初の印象まで変わります。
エレン、ミカサ、アルミンだけでなく、兵団の仲間や敵側にもそれぞれの立場と正義があり、単純な善悪では割り切れません。全34巻で完結しているため、まず本編を通して読むことで他の外伝も理解しやすくなります。
スピンオフから入るより、世界の基本ルールと人物関係をつかむ意味でも最優先でおすすめしたい一作です。
また、巨人との戦闘だけでなく、兵団内部の判断や民衆の反応まで描くため、世界が広がっても主人公だけの物語になりません。誰の視点で読むかによって正しさが変わる点も、完結後に読み返したくなる理由です。
2. 進撃の巨人 悔いなき選択
🥈おすすめ度:82
★★★★
リヴァイとエルヴィンの出会いを描く前日譚
あらすじ
地下街で暮らすリヴァイは、仲間のファーラン、イザベルとともに立体機動装置を使いながら生き延びている。ある依頼をきっかけに地上へ出た彼らは、調査兵団を率いるエルヴィンと出会う。
リヴァイは自分たちの目的のため兵団へ入ることになるが、壁外調査という未知の危険と、エルヴィンの思惑に触れながら、後の人生へつながる大きな選択を迫られていく。
おすすめポイント
本編ではすでに完成された強者として登場するリヴァイが、なぜ調査兵団へ入り、エルヴィンを認めるようになったのかを補えるのが魅力です。
地下街で仲間と暮らす姿を見ることで、本編での寡黙さや仲間への距離感にも別の意味が見えてきます。
全2巻と短く、本編の設定を知っていれば一気に読みやすいです。一方、エルヴィンや調査兵団の役割を知らずに読むと関係性の重さが伝わりにくいため、少なくとも本編序盤で主要人物を把握してから読むのがおすすめです。
リヴァイが好きな方には、スピンオフの中でも特に優先度の高い一作です。
ファーランとイザベルとの関係を見ると、リヴァイが本編で仲間の死をどう受け止めているのかも想像しやすくなります。短い巻数でも、後の人物像へつながる感情が濃く詰まっています。
3. 進撃の巨人 Before the fall
🥉おすすめ度:78
★★★
立体機動装置誕生以前へさかのぼる長編外伝
あらすじ
本編より約70年前、巨人への対抗手段がまだ十分に整っていない壁内世界。巨人の中から生まれたという出自を持つ少年キュクロは、人々から恐れられながら育つ。
やがて彼は巨人や壁外への関心を強め、兵団や技術者たちと関わっていく。物語では、後の兵士たちに欠かせない立体機動装置がどのように実用化されていくのか、巨人研究や壁内社会の過去とともに描かれる。
おすすめポイント
本編では当たり前に使われている立体機動装置が、まだ未完成の技術だった時代を見られるのが大きな魅力です。巨人へ接近すること自体が今以上に無謀で、兵士や技術者がどのように試行錯誤したのかが物語の中心になります。
主人公も時代も本編とは異なるため、エレンたちの続きを期待すると印象はかなり違います。その代わり、壁内社会の歴史や兵器開発へ興味がある方には読み応えがあります。
人物外伝というより「世界設定の過去」を広げる作品なので、本編を読んだ後に進撃世界そのものをもっと知りたくなった方へおすすめです。
本編の人気キャラクターを追う作品ではないぶん、巨人に対抗する技術が整っていない時代そのものを主役のように楽しめます。壁内社会の技術史や兵団の成り立ちが好きな方ほど満足しやすいです。
4. 進撃の巨人 LOST GIRLS
🥉おすすめ度:77
★★★
ミカサとアニの内面を照らす人物外伝
あらすじ
『進撃の巨人 LOST GIRLS』は、ミカサとアニ、それぞれに焦点を当てた外伝作品。ミカサ編では、彼女がエレンを強く思う感情や、もし違う可能性があったならという内面へ踏み込む。
アニ編では、本編のある時期に彼女が経験した出来事を通して、任務中には見えにくかった考えや迷いを描く。本編で大きく語られなかった時間を、本人の視点から補完していく構成だ。
おすすめポイント
本編では行動や戦闘から判断するしかなかったミカサとアニの気持ちを、本人の視点から追えるところが魅力です。特にアニは本編で何を考えているのか分かりにくい場面も多いため、外伝を読むことで人物像が立体的になります。
一方、ある程度の人物関係や本編の出来事を知っていることを前提にしているため、最初の一冊としては向きません。全2巻と短く、気になるキャラクターの内面を深掘りしたい時に読みやすいです。
ミカサやアニを好きな方、本編で描かれなかった心理や空白時間を補いたい方におすすめです。
二人とも本編では強い人物として描かれますが、外伝では迷いや願いが前に出るため、戦闘以外の魅力を知れます。行動の裏にある感情を確認してから本編へ戻ると、見え方が変わる場面もあります。
5. 進撃!巨人中学校
🎖️おすすめ度:75
★★
原作の緊張を笑いへ変える学園パロディ
あらすじ
エレン、ミカサ、アルミンら本編のキャラクターたちが「進撃中学校」へ通う中学生として登場するパロディ作品。巨人も存在するものの、本編のような絶望的な脅威ではなく、学校生活や部活動、行事の騒動へ組み込まれている。
エレンは相変わらず巨人へ強い敵意を持ち、リヴァイやハンジら大人組も別の立場で登場。本編の関係性や台詞を元にしたギャグが続いていく。
おすすめポイント
本編で緊張感のある関係だったキャラクターたちを、学校生活の中で気軽に掛け合わせられるのが魅力です。深刻だった台詞や設定がギャグへ置き換わるため、原作を知っているほど元ネタに気づいて笑えます。
ただし、本編を知らない状態だと単なる学園コメディに見えやすく、人物同士の距離感やパロディの意味も伝わりにくいです。そのため、原作をある程度読んだ後の息抜きとして向いています。
重い展開が続いた後にキャラクター同士の平和な掛け合いを見たい方や、シリアスとは違う進撃世界を楽しみたい方におすすめです。
リヴァイ、ハンジ、ジャンなど脇の人気キャラクターにも出番があり、本編では難しい組み合わせの会話を気軽に楽しめます。物語の正史を補う作品ではなく、ファン向けの遊びとして読むのが合っています。
『進撃の巨人』漫画を読むおすすめの順番

ここからは、『進撃の巨人』漫画を読むおすすめの順番をご紹介します。本編で世界観と人物を知ってから、気になる人物や時代の外伝へ進むと理解しやすくなります。
最初は本編『進撃の巨人』を優先
最初は、本編『進撃の巨人』を優先するのがおすすめです。
本編では壁、巨人、調査兵団、立体機動装置、主要人物の関係など、すべての外伝に必要な前提が説明されます。外伝だけ先に読むと、なぜ人物の選択が重要なのか分からなかったり、本編で初めて知るはずの情報を別作品から先に知ったりする可能性があります。
迷ったら、本編を最初から最後まで読んでから外伝へ進む順番が最も安全です。
本編は全34巻で完結しているため、途中で他作品へ寄らず一気に正史を追う読み方でも問題ありません。
本編序盤の後に『悔いなき選択』『LOST GIRLS』
人物の過去を早めに知りたいなら、本編でリヴァイ、エルヴィン、ミカサ、アニの立場を把握した後に『悔いなき選択』『LOST GIRLS』へ進む方法もあります。
『悔いなき選択』はリヴァイとエルヴィンの出会い、『LOST GIRLS』はミカサとアニの内面を補う作品です。
どちらも本編の主要人物を好きになった後に読むほど、台詞や選択の意味が深く感じられます。
重大な設定を完全に知らない序盤で読むより、少なくとも人物関係が見えてから読む方がおすすめです。
世界の過去を広げたいなら『Before the fall』
本編を読んで、壁内社会や立体機動装置の歴史そのものへ興味が湧いたら『Before the fall』がおすすめです。
本編とは主人公も時代も違うため、人物外伝というより進撃世界の前史を読む感覚に近いです。
立体機動装置が完成する以前、人類がどのように巨人へ対抗しようとしたのかを見ることで、本編で兵士たちが使う装備の意味も違って見えます。
人物の続きを優先する方は後回しでも問題ありませんが、設定資料を読む感覚で世界を広げたい方には相性の良いスピンオフです。
重い展開の息抜きに『進撃!巨人中学校』
『進撃!巨人中学校』は、重い展開の息抜きとして読むのがおすすめです。
本編キャラクターの性格や関係をそのまま学園コメディへ移しているため、原作を知るほど小ネタが分かります。
シリアスな本編と同じ人物を使いながら、誰もが学校行事や部活動で騒ぐ平和な世界を楽しめるのが魅力です。
本編の緊張を一度離れて、キャラクターそのものを楽しみたい時に向いています。
『進撃の巨人』本編は全何巻?

続いて、『進撃の巨人』本編の巻数を確認しましょう。本編は全34巻で完結しており、外伝を読む前に正史をまとめて追うこともできます。
物語は壁内世界で巨人へ挑む序盤から始まり、調査兵団の活動、巨人の謎、世界の歴史へと段階的に広がっていきます。
長編ですが、途中から全く別の作品へ切り替わるのではなく、序盤から置かれていた謎が後半へつながる構成です。
そのため、スピンオフを挟みながら読むより、まず34巻まで本編をまとめて読む方法もおすすめです。本編を完結まで読んでから外伝へ戻ると、リヴァイやアニなどの過去にも新しい意味を感じやすくなります。
スピンオフを読むメリット

ここからは、スピンオフを読むメリットを人物の過去、壁内社会の歴史、作品ごとの読み味から整理します。本編を読んだ後に外伝を選ぶ参考にしてください。
人気キャラクターの過去と本音がわかる
『悔いなき選択』ではリヴァイ、『LOST GIRLS』ではミカサとアニに焦点が当たり、本編では短くしか描かれなかった過去や内面を追えます。
本編の行動を知った後に過去を読むことで、同じ人物の台詞や選択が別の角度から見えるのが大きなメリットです。
特に、本編では感情を表に出しにくい人物が好きな方ほど、外伝での視点補完を楽しみやすいと思います。
立体機動装置や壁内社会の歴史を補える
『Before the fall』では、本編より前の時代を通して、立体機動装置の開発や巨人研究、壁内社会の様子を広げられます。
本編では兵士が当然のように使っている装備も、前史を見ると多くの試行錯誤の上に成り立っていることが分かります。
キャラクターより設定や技術へ興味がある方には、人物外伝とは違う楽しみがあります。
本編と違う温度の物語を楽しめる
『進撃!巨人中学校』のように、スピンオフでは本編とは全く違う温度の物語も楽しめます。
原作では命懸けで戦っている人物たちが、学校生活やギャグの中で関わるため、重い本編とは別の魅力が見えてきます。
一つの世界観をシリアスだけでなく、人物の掛け合いから楽しめるのも公式スピンオフを読むメリットです。
【まとめ】『進撃の巨人』漫画おすすめの読み順を振り返り

最後に、『進撃の巨人』漫画おすすめ5選をおすすめ度と読む順番から振り返ります。
🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
進撃の巨人
🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
進撃の巨人 悔いなき選択
🥉良作(おすすめ度:76〜80)
進撃の巨人 Before the fall
進撃の巨人 LOST GIRLS
🎖️入選(おすすめ度:75以下)
進撃!巨人中学校
正史を最初から最後まで読みたいなら『進撃の巨人』全34巻、リヴァイとエルヴィンの過去なら『悔いなき選択』、ミカサやアニの内面なら『LOST GIRLS』が向いています。
壁内社会や立体機動装置の過去を知りたい方は『Before the fall』、重い物語の息抜きをしたい方は『進撃!巨人中学校』を選ぶとよいでしょう。
本編だけでも物語は完結しますが、スピンオフを読むと人物や世界の細部まで楽しめます。まずは本編を軸に、自分がもっと知りたい人物や時代から外伝へ広げてみてください。
読む順番に迷う場合は、まず本編の世界観と人物関係をつかむことを優先しましょう。そこからリヴァイやエルヴィンを深く知りたければ『悔いなき選択』、ミカサとアニの視点を知りたければ『LOST GIRLS』へ進めます。
装備や壁内の歴史に興味があれば『Before the fall』、重い物語から少し離れたい日には『進撃!巨人中学校』が合います。
参考文献
