
『このマンガがすごい!』は、宝島社が毎年発表するマンガランキングです。オトコ編・オンナ編に分かれ、その年に注目を集めた作品が選ばれてきました。
「昔の1位にはどんな作品がある?」「男女別で何が選ばれた?」。過去の受賞作をまとめて見たい方へ向けて、年ごとに整理しました。
この記事では、2006〜2026年の歴代1位を紹介します。対象は21年×2部門の42枠です。2006年と2007年のオンナ編はどちらも『ハチミツとクローバー』が1位のため、作品数では41作品になります。
各年の1位作品について、作者・出版社・刊行状況、あらすじ、作品の特徴を簡潔に紹介します。各作品のおすすめ度は、MyAnimeListの漫画評価と国内の読者レビューを参考に設定しました。受賞順位とは別の、当サイト独自の評価です。
このマンガがすごい!2026年の1位作品
まずは、宝島社が発表した「このマンガがすごい!2026」オトコ編・オンナ編の1位を確認します。
2026年 本なら売るほど(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:80
★★★
作品情報:著者:児島青さん/出版社:KADOKAWA/刊行状況:2026年10月時点で連載継続・単行本3巻まで刊行
あらすじ
古本屋「十月堂」を営む若い店主のもとへ、本を売りたい人、探している人、手放せない人などさまざまな客が訪れる。物語は一冊の本をきっかけに人の記憶や関係が見えてくるオムニバス形式です。
おすすめポイント
派手な事件より、「この本をなぜ持っていたのか」「なぜ今手放すのか」という小さな背景を丁寧に拾うのが魅力です。本好きだけでなく、物を手放すことや他人の人生へ少し触れる物語が好きな方に向いています。
2026年 半分姉弟(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:藤見よいこさん/出版社:リイド社/刊行状況:トーチで公開・単行本1巻刊行
あらすじ
フランス人の父と日本人の母を持つ姉弟をはじめ、複数のルーツを持つ人々の日常を描く群像劇。姉・和美は、弟から突然「改名した」と告げられ、自分たちが日本社会の中でどう見られてきたかを改めて考えることになります。
おすすめポイント
「ハーフ」という一言でまとめられがちな人々を、それぞれ違う感情や生活を持つ個人として描くのが特徴です。アイデンティティ、家族、他者との距離を静かな会話から読みたい方に向いています。
2026年の傾向:本と人を結ぶ小さな古書店の物語と、ルーツや共生を描く群像劇が並びました。大きな冒険より、身近な生活の中から個人の価値観や他者理解を掘り下げる作品が1位になった年です。
このマンガがすごい!2021〜2025年の歴代1位
続いて、2021〜2025年の歴代1位を年ごとに紹介します。Web発作品や読切・短編集など、作品の形式も広がった時期です。
2025年 君と宇宙を歩くために(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:82
★★★★
作品情報:著者:泥ノ田犬彦さん/出版社:講談社/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
勉強もアルバイトも続かない高校生・小林のクラスへ、独特の行動をする宇野が転校してくる。宇野は生活の中で困ることを、自分なりのメモや手順で工夫して乗り越えていました。小林はその姿に興味を持ち、自分も「普通にできないこと」へ別の方法で向き合い始めます。
おすすめポイント
友情を「似た者同士だから分かり合う」だけで描かず、違う困難を持つ二人が互いの工夫から学ぶのが魅力です。学校生活へうまく馴染めない人の感覚を丁寧に読みたい方へ向いています。
2025年 環と周(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:よしながふみさん/出版社:集英社/刊行状況:単巻完結
あらすじ
「環」と「周」という名を持つ人物たちの関係を、現代、明治、戦後、江戸など異なる時代で描く連作短編集です。家族、友情、恋愛と、二人の関係は話ごとに変わります。
おすすめポイント
同じ名前が繰り返されても人生は同じにならず、「誰かを好きになる形は一つではない」と感じられる構成が魅力です。一冊で複数の時代と人間関係を味わいたい方に向いています。
2025年の傾向:学校での生きづらさを具体的な工夫から描く青春作と、時代を越えて多様な関係性を描く連作が1位になりました。「普通」の枠からこぼれる人を、特別視せず生活の中で描く作品が並んでいます。
2024年 ダイヤモンドの功罪(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:80
★★★
作品情報:著者:平井大橋さん/出版社:集英社/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
少年・綾瀬川次郎は、どのスポーツをしても圧倒的な才能を見せる一方、自分がいることで周囲が負け、競技を嫌いになることへ悩んでいます。「みんなで楽しく」を掲げる少年野球チームへ入り、ようやく普通に楽しめると思ったものの、その才能は再び周囲の人間関係を変えていきます。
おすすめポイント
努力して才能を伸ばす王道とは逆に、「才能がありすぎる本人は幸せなのか」を描くのが特徴です。スポーツにおける評価、期待、嫉妬を重く読みたい方に向いています。
2024年 うみべのストーブ 大白小蟹短編集(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:78
★★★
作品情報:著者:大白小蟹さん/出版社:リイド社/刊行状況:短編集・単巻完結
あらすじ
日々の生活で感じる小さな寂しさや、人と人が少しだけ近づく瞬間を集めた短編集です。表題作を含め、劇的な事件より、食事や会話、冬の空気のような身近な感触から人物の気持ちをすくい上げます。
おすすめポイント
一話ごとに設定や人物は変わりますが、「誰かと一緒にいることで少し温かくなる」という読後感が共通しています。静かな短編を少しずつ読みたい方におすすめです。
2024年の傾向:圧倒的才能が生む孤独と、日常の小さな孤独を描く短編集が並びました。大きな成功を称えるより、本人の内面や周囲との距離へ注目する作品が支持されています。
2023年 光が死んだ夏(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:85
★★★★
作品情報:著者:モクモクれんさん/出版社:KADOKAWA/刊行状況:2026年10月時点で刊行継続
あらすじ
田舎の集落で育ったよしきと光は、幼い頃からいつも一緒でした。しかし、ある日戻ってきた「光」が、本当の光ではない別の何かへ入れ替わっていると、よしきは確信します。それでも彼は、その存在とこれまで通りの日常を続けようとします。
おすすめポイント
親友に似ているのに同じではない存在と暮らす違和感を、暑い田舎の空気や会話の間からじわじわ描く青春ホラーです。怪物の正体より、喪失を認められない感情へ惹かれる方に向いています。
2023年 天幕のジャードゥーガル(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:トマトスープさん/出版社:秋田書店/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
13世紀、少女シタラは奴隷として連れ去られ、モンゴル帝国の世界へ入ることになります。腕力ではなく、読み書きや知識を武器に環境へ適応し、やがて帝国の女性たちと関わるようになります。
おすすめポイント
モンゴル帝国を征服者の英雄譚だけで描かず、女性や被支配者の立場から見るのが特徴です。歴史漫画でありながら、「知識を持つことがどう生存へつながるか」を読みたい方に向いています。
2023年の傾向:青春ホラーと歴史漫画という遠いジャンルが1位になりましたが、どちらも「自分より大きな環境の中で、どう生きるか」という人物の感覚を丁寧に描いています。
2022年 ルックバック(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:86
★★★★★
作品情報:著者:藤本タツキさん/出版社:集英社/刊行状況:読切・単巻完結
あらすじ
小学4年生の藤野は、学級新聞で4コマ漫画を描き、自分の絵へ自信を持っていました。しかし、不登校の同級生・京本が描いた漫画の圧倒的な画力を見て衝撃を受けます。藤野は悔しさから絵へ打ち込み、やがて京本本人と出会い、二人で漫画を作るようになります。
おすすめポイント
短いページ数の中で、嫉妬、友情、創作する喜びを一気に描く作品です。漫画を描く理由や、誰かへ作品を見せることの意味を考えたい方に向いています。
2022年 海が走るエンドロール(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:たらちねジョンさん/出版社:秋田書店/刊行状況:完結
あらすじ
夫を亡くした65歳の茅野うみ子は、映画を見ることが好きでした。ある日、映像を学ぶ青年・濱内海と出会い、自分は映画を「見る側」だけじゃなく「作る側」になりたいのではと気づきます。年齢へ迷いながらも美術大学の映像科へ入り、新しい創作へ踏み出します。
おすすめポイント
創作は若者だけのものではない、と正面から描くのが魅力です。何かを始める年齢へ迷っている方や、大人の学び直しを描く作品を読みたい方に向いています。
2022年の傾向:どちらも「創作すること」を扱いながら、一方は少女二人の短い青春、もう一方は65歳から始まる新しい青春を描いています。年齢も形式も違う創作漫画が並んだ年でした。
2021年 チェンソーマン(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:87
★★★★★
作品情報:著者:藤本タツキさん/出版社:集英社/刊行状況:シリーズ刊行中
あらすじ
借金を背負う少年デンジは、相棒のチェンソーの悪魔・ポチタとともに悪魔を狩り、極端に貧しい生活を送っています。ある事件で命を失いかけたデンジはポチタと一体化し、チェンソーの悪魔へ変身する力を得ます。その力を見込まれ、公安のデビルハンターとして新しい生活へ入っていきます。
おすすめポイント
激しいアクションの一方で、デンジの願いは「普通の食事」「誰かと暮らす」といった小さなものです。欲望の素朴さと世界の残酷さの落差を楽しみたい方に向いています。
2021年 女の園の星(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:80
★★★
作品情報:著者:和山やまさん/出版社:祥伝社/刊行状況:単行本刊行中
あらすじ
女子高校で国語を教える星先生は、生徒の提出物や学級日誌、同僚との会話へ淡々と対応しながら毎日を過ごしています。大事件は起きませんが、生徒の妙な発想や、教師同士の微妙なやり取りが積み重なり、静かな笑いが生まれます。
おすすめポイント
台詞の間と人物の観察だけで笑わせる会話漫画として非常に完成度が高いです。派手なギャグより、日常の少し変な瞬間を楽しみたい方に向いています。
2021年の傾向:暴力的でハイテンションな『チェンソーマン』と、静かな女子校日常の『女の園の星』という対照的な2作が1位です。ジャンルやテンションではなく、強い作者性を持つ作品が並んだ年といえます
このマンガがすごい!2016〜2020年の歴代1位
ここからは、2016〜2020年の歴代1位です。Web連載、スピンオフ、社会派の少女漫画まで、異なるジャンルが並びます。
2020年 SPY×FAMILY(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:86
★★★★★
作品情報:著者:遠藤達哉さん/出版社:集英社/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
凄腕スパイ「黄昏」は、ある任務のため偽装家族を作る必要に迫られます。孤児院で出会った少女アーニャを娘に、殺し屋のヨルを妻に迎えますが、三人は互いの正体を知りません。しかもアーニャだけは超能力で二人の秘密を知っています。
おすすめポイント
スパイ、殺し屋、超能力者という危険な設定を、家族コメディへ変える発想が魅力です。任務のため始まった家族が、少しずつ本物の居場所に近づく過程を楽しみたい方に向いています。
2020年 さよならミニスカート(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:77
★★★
作品情報:著者:牧野あおいさん/出版社:集英社/刊行状況:連載再開後、刊行継続
あらすじ
女子高校生の仁那は、制服でもスカートを履かず、周囲と距離を置いています。実は彼女にはアイドルとして活動していた過去があり、その経験とある事件が現在の服装や人間関係へ影響していました。学校生活の中で、彼女の秘密や傷が少しずつ明らかになります。
おすすめポイント
少女が「女らしく見られること」へ感じる恐怖や違和感を、学園漫画の中で正面から扱う作品です。かわいい制服や恋愛だけではない少女漫画を読みたい方に向いています。
2020年の傾向:偽装家族を明るく描くホームコメディと、少女が外見へ向けられる視線を扱う社会派作品が並びました。「家族」「女性らしさ」といった身近なテーマを、従来と違う角度から描く作品が1位になっています。
2019年 天国大魔境(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:83
★★★★
作品情報:著者:石黒正数さん/出版社:講談社/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
文明が崩壊したような外の世界を、マルとキルコは「天国」と呼ばれる場所を探して旅しています。一方、高い壁に囲まれた施設では子どもたちが平穏に暮らしており、トキオは「外の外へ行きたいか」と問う謎のメッセージを受け取ります。
おすすめポイント
二つの舞台がどうつながるのかを少しずつ見せるSFミステリーです。荒廃した世界の冒険と、施設に隠された謎を並行して考察したい方に向いています。
2019年 メタモルフォーゼの縁側(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:鶴谷香央理さん/出版社:KADOKAWA/刊行状況:完結・全5巻
あらすじ
75歳の市野井雪は、書店で偶然BL漫画を手に取り、その世界へ夢中になります。書店で働く17歳の佐山うららは、自分もBL漫画が好きだと知り、年齢の大きく離れた二人は作品の感想を語り合うようになります。
おすすめポイント
「同じものが好き」という一点だけで世代を越えた友情が始まるのが魅力です。趣味を始める年齢に遅すぎることはないと感じたい方におすすめです。
2019年の傾向:世界規模の謎を追うSFと、二人の読書体験を描く小さな友情物語が並びました。スケールは正反対でも、未知のものへ惹かれ、世界が少し広がっていく感覚は共通しています。
2018年 約束のネバーランド(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:原作:白井カイウ/作画:出水ぽすか/出版社:集英社/刊行状況:完結・全20巻
あらすじ
孤児院グレイス=フィールドハウスで暮らすエマ、ノーマン、レイたちは、優しい「ママ」に育てられながら幸せな毎日を過ごしていました。しかし、ある出来事をきっかけに孤児院の秘密を知り、今まで信じていた世界の前提が崩れます。子どもたちは仲間を守るため脱出計画を考え始めます。
おすすめポイント
腕力ではなく観察、情報共有、相手の心理を読む力で戦う序盤の頭脳戦が大きな魅力です。閉鎖空間のサスペンスを一気に読みたい方に向いています。
2018年 マロニエ王国の七人の騎士(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:78
★★★
作品情報:著者:岩本ナオさん/出版社:小学館/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
マロニエ王国には、名前も性格も能力も独特な七人兄弟が暮らしています。彼らは周辺の国々との外交や任務へ関わることになり、それぞれ異なる土地と人々へ出会います。兄弟ごとに役割や得意分野が違い、物語の視点も変わっていきます。
おすすめポイント
柔らかな絵柄のファンタジーでありながら、国同士の関係や文化の違いを丁寧に描くのが特徴です。家族ものと異世界外交を一緒に楽しみたい方に向いています。
2018年の傾向:子どもたちの脱出サスペンスと、七兄弟の外交ファンタジーが1位。若い登場人物たちが「自分たちの外にある大きな世界」へ踏み出す作品が並んでいます。
2017年 中間管理録トネガワ(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:原作:萩原天晴/漫画:三好智樹・橋本智広/出版社:講談社/刊行状況:完結・全10巻
あらすじ
『カイジ』シリーズで帝愛グループの幹部として登場した利根川幸雄を主人公にしたスピンオフ。会長の思いつきを実現するため、部下たちをまとめ、会議を開き、巨大な企画を準備する利根川の日常が描かれます。
おすすめポイント
恐怖の幹部だった人物を「上司と部下の間で苦労する中間管理職」として描く逆転が魅力です。会社員あるあると『カイジ』の世界観を同時に楽しみたい方におすすめです。
2017年 金の国 水の国(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:岩本ナオさん/出版社:小学館/刊行状況:単巻完結
あらすじ
長く対立する二つの国は、争いを避けるため互いに花嫁と花婿を送り合うことになります。しかし実際に出会ったのは、金の国の王女サーラと、水の国の青年ナランバヤル。二人は事情から夫婦を装いながら、国同士の対立を和らげる方法を探していきます。
おすすめポイント
大きな国際問題を、誠実な二人の会話と小さな信頼から動かしていく寓話的な物語です。優しい恋愛と政治的な駆け引きを短くまとまった一冊で読みたい方に向いています。
2017年の傾向:巨大企業の中間管理職を笑いに変えるスピンオフと、国家間対立を小さな信頼でほどく寓話が1位です。組織の大きさに対して、一人の立場から描く作品が並びました。
2016年 ダンジョン飯(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:90
★★★★★
作品情報:著者:九井諒子さん/出版社:KADOKAWA/刊行状況:完結・全14巻
あらすじ
冒険者ライオスたちは、ダンジョン深層でドラゴンに敗れ、仲間のファリンを失います。救出のためすぐに迷宮へ戻りたいものの、食料をそろえる余裕がありません。そこでライオスは、以前から興味を持っていた「迷宮の魔物を食べる」方法を実践することに。仲間と魔物を調理しながら深層へ進みます。
おすすめポイント
料理漫画の発想で始まりながら、生態系、迷宮の仕組み、仲間の価値観へ広がる世界設計が魅力です。ファンタジーを設定からじっくり楽しみたい方に向いています。
2016年 ヲタクに恋は難しい(オンナ編1位)
🥈おすすめ度:85
★★★★
作品情報:著者:ふじたさん/出版社:一迅社/刊行状況:完結・全11巻
あらすじ
隠れ腐女子の会社員・桃瀬成海は、転職先で幼なじみの二藤宏嵩と再会します。宏嵩はゲームオタクで、成海の趣味も昔から知っていました。趣味を隠して恋愛することに疲れていた成海へ、宏嵩は「オタク同士なら楽なのでは」と交際を提案します。
おすすめポイント
趣味を理解し合える気楽さと、だからこそ恋愛らしくならない不器用さを描く社会人ラブコメです。仕事帰りの恋愛や、趣味と恋を両立する作品を読みたい方に向いています。
2016年の傾向:魔物料理という変化球ファンタジーと、オタク同士の社会人恋愛が1位。どちらも既存ジャンルへ具体的な生活感を持ち込み、日常の視点から新鮮な物語を作っています。
このマンガがすごい!2011〜2015年の歴代1位
次は、2011〜2015年の歴代1位を紹介します。大長編に限らず、一巻完結や短編集にも注目してください。
2015年 聲の形(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:86
★★★★★
作品情報:著者:大今良時さん/出版社:講談社/刊行状況:完結・全7巻
あらすじ
小学生の石田将也は、転校してきた聴覚障害のある西宮硝子を面白半分にからかい、やがていじめへ加担します。その後、クラス内で責任を押しつけられた将也自身も孤立。高校生になった彼は、過去へ向き合うため西宮を探し、もう一度話そうとします。
おすすめポイント
「加害した側がどう償えるのか」を簡単な感動話へせず、被害者・加害者・傍観者それぞれの傷を描くのが特徴です。人間関係の失敗と再構築を重く読みたい方に向いています。
2015年 ちーちゃんはちょっと足りない(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:78
★★★
作品情報:著者:阿部共実さん/出版社:秋田書店/刊行状況:単巻完結
あらすじ
地方で暮らす女子中学生たちの学校生活を描く青春漫画。ちーちゃんは周囲より少し幼く見え、友人たちは彼女を自然に受け入れながら過ごしています。しかし、日常の中には経済格差や自己評価の低さ、他人を羨む感情があり、ある出来事を境に人物の見え方が変わっていきます。
おすすめポイント
明るい学園ものに見える序盤から、少女たちが抱える欠落感へ踏み込む構成が強烈です。短い一冊で重い余韻を味わいたい方に向いています。
2015年の傾向:どちらも学校を舞台にしながら、単純な青春のきらめきより「人を傷つけること」「自分に足りないと感じること」を描いています。若者の痛みを正面から扱う作品が1位になった年です。
2014年 暗殺教室(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:著者:松井優征さん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全21巻
あらすじ
月の大部分を破壊した謎の超生物「殺せんせー」が、なぜか中学校の落ちこぼれクラス3年E組の担任になります。生徒たちは卒業までに殺せんせーを暗殺できなければ地球を破壊されるという条件のもと、授業を受けながら暗殺方法を考えることになります。
おすすめポイント
奇抜な設定の裏で、一人ひとりの生徒へ役割を与え、「できない子」と決めつけられた生徒たちが自信を得る教育ドラマになっています。笑えて完結までまとまった少年漫画を読みたい方におすすめです。
2014年 さよならソルシエ(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:78
★★★
作品情報:著者:穂積さん/出版社:小学館/刊行状況:完結・全2巻
あらすじ
19世紀末のパリ。画商テオドルス・ファン・ゴッホは、新しい絵を世へ出すため美術界の常識へ挑んでいます。その兄フィンセントは後世に「孤高の天才画家」として知られますが、本作では一般的なゴッホ像を大胆に組み替え、兄弟の関係と芸術市場の力を描きます。
おすすめポイント
史実を忠実に再現する伝記ではなく、「芸術家の伝説は誰が作るのか」を考える歴史フィクションです。全2巻で濃密な美術漫画を読みたい方に向いています。
2014年の傾向:教育を暗殺という極端な設定へ置き換えた作品と、有名画家の伝記を大胆に再解釈した作品が1位。既存のジャンルへ意外な切り口を持ち込む作品が選ばれています。
2013年 テラフォーマーズ(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:原作:貴家悠/作画:橘賢一/出版社:集英社/刊行状況:長期休載を経て連載再開・刊行継続
あらすじ
人類は火星を地球化する計画のため、ある生物を送り込んでいました。数百年後、火星へ向かった人々が目にしたのは、予想外の進化を遂げた脅威。対抗するため、隊員たちは生物の能力を利用した特殊な改造を受け、危険な火星任務へ挑みます。
おすすめポイント
昆虫や動物の生態を超人的な能力へ置き換えるバトル発想が特徴です。身体的に強い描写が多いため、刺激の強いSFアクションが好きな方向けです。
2013年 俺物語!!(オンナ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:原作:河原和音/作画:アルコ/出版社:集英社/刊行状況:本編完結・特別編の展開あり
あらすじ
大柄で男友達からは慕われるものの、恋愛ではいつも親友・砂川に好きな相手を取られてきた剛田猛男。ある日、電車で困っていた少女・大和凜子を助け、彼女へ一目惚れします。しかし猛男は、大和も砂川を好きなのだと思い込みます。
おすすめポイント
外見の王道から外れた主人公を、誠実さと行動力で魅力的に見せるラブコメです。すれ違いを長く引っぱりすぎず、優しい恋愛を読みたい方に向いています。
2013年の傾向:火星の極限バトルと、まっすぐな高校生ラブコメが並ぶ振れ幅の大きい年です。ジャンルは違っても、従来の主人公像から外れたキャラクターが強く支持されています。
2012年 ブラック・ジャック創作秘話(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:漫画:吉本浩二/出版社:秋田書店/刊行状況:完結
あらすじ
手塚治虫さんと、彼を支えた編集者・アシスタントたちの証言をもとに、漫画制作の現場を描くノンフィクション色の強い作品です。締切直前まで原稿が完成しない、編集者が原稿を待ち続けるなど、伝説的な仕事ぶりが当事者の記憶から再構成されます。
おすすめポイント
漫画家を神格化するだけじゃなく、周囲の人間がどう振り回され、それでも作品へ関わったかまで描くのが魅力です。漫画制作史や昭和の編集現場に興味がある方に向いています。
2012年 花のズボラ飯(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:77
★★★
作品情報:原作:久住昌之/漫画:水沢悦子/出版社:秋田書店/刊行状況:単行本刊行・全3巻
あらすじ
夫が単身赴任中の主婦・駒沢花は、一人の食事をできるだけ簡単に済ませたいと思っています。残り物、冷蔵庫にある食材、市販品を組み合わせ、手間をかけすぎず「今食べたいもの」を作って味わいます。
おすすめポイント
本格料理の技術より、一人で食べる時の気楽さと満足感を描く日常グルメです。完璧な家事から離れ、少ない手間でも食事を楽しみたい方に向いています。
2012年の傾向:漫画制作の修羅場を描くノンフィクション系作品と、一人の簡単な食事を描く生活漫画が1位。仕事の極端な現場と、力を抜いた暮らしという正反対の生活感が並びました。
2011年 進撃の巨人(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:87
★★★★★
作品情報:著者:諫山創さん/出版社:講談社/刊行状況:完結・全34巻
あらすじ
巨大な壁に囲まれた世界で、人類は外にいる巨人を恐れながら暮らしています。少年エレンは幼なじみのミカサ、アルミンと日々を過ごしていましたが、ある日、壁を越える巨人の出現によって町と日常を奪われます。エレンは巨人への憎しみを抱き、外の世界へ挑む兵団を目指します。
おすすめポイント
序盤の絶望的なサバイバルから、世界の仕組みを問う長編へ大きく広がる作品です。完結済みの大作を一気に読みたい方に向いています。
2011年 HER(オンナ編1位)
🥉おすすめ度:77
★★★
作品情報:著者:ヤマシタトモコさん/出版社:祥伝社/刊行状況:単巻完結
あらすじ
年齢や立場の違う女性たちの恋愛、仕事、身体、人生を短編形式で描く連作。誰かに選ばれたい人、恋愛だけを人生の中心にしない人など、話ごとに異なる価値観が現れます。
おすすめポイント
一人の理想的なヒロイン像へまとめず、女性同士でも考え方が違うことをそのまま描くのが特徴です。短編で大人の恋愛や自己認識を読みたい方に向いています。
2011年の傾向:巨大な世界観を持つ長編少年漫画と、女性の価値観を切り取る短編集が1位。2010年代の始まりから、ランキングの両部門がまったく違う読書体験を示しています。
このマンガがすごい!2006〜2010年の歴代1位
最後に、2006〜2010年の歴代1位をたどります。ランキングの初期から、題材の異なる作品が両部門に選ばれています。
2010年 バクマン。(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:85
★★★★
作品情報:原作:大場つぐみ/作画:小畑健さん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全20巻
あらすじ
中学生の真城最高は高い画力を持ちながら、漫画家だった叔父の人生を見て夢へ踏み出せずにいました。そこへ同級生の高木秋人が「自分が原作を書くから一緒に漫画家を目指そう」と誘います。二人はコンビを組み、投稿、持ち込み、連載獲得を目指して制作を始めます。
おすすめポイント
漫画家という仕事を、才能だけでなくネーム、編集者との打ち合わせ、読者アンケートまで具体的に描く創作青春漫画です。少年誌の制作現場へ興味がある方に向いています。
2010年 ちはやふる(オンナ編1位)
🥇おすすめ度:87
★★★★★
作品情報:著者:末次由紀さん/出版社:講談社/刊行状況:完結・全50巻
あらすじ
小学生の綾瀬千早は、転校生・綿谷新との出会いをきっかけに競技かるたへ魅せられます。離ればなれになった仲間と再会し、再びかるたをすることを夢見た千早は、高校で競技かるた部を作り、全国大会とクイーン位を目指します。
おすすめポイント
百人一首という古典を、反射神経と戦略がぶつかるスポーツとして見せるのが魅力です。部活動、友情、恋愛を長編で楽しみたい方におすすめです。
2010年の傾向:漫画家と競技かるたという専門世界を、少年少女の成長物語へ落とし込んだ2作が1位です。「知らない職業・競技を漫画で知る」楽しさが強く出ています。
2009年 聖☆おにいさん(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:中村光さん/出版社:講談社/刊行状況:連載・単行本刊行中
あらすじ
ブッダとイエスは世紀末を無事に越えたご褒美として、東京・立川のアパートで休暇を過ごすことになります。二人はスーパーへ買い物に行き、観光し、家計を気にしながら普通の生活を送りますが、宗教上の逸話や奇跡が思わぬ形で日常へ混ざります。
おすすめポイント
宗教的モチーフを知っていればさらに笑えますが、二人のルームシェアコメディとしても読みやすいです。大事件のない脱力系ギャグを楽しみたい方に向いています。
2009年 坂道のアポロン(オンナ編1位)
🥇おすすめ度:86
★★★★★
作品情報:著者:小玉ユキさん/出版社:小学館/刊行状況:完結
あらすじ
1960年代、父の仕事で転校を繰り返してきた高校生・西見薫は、長崎の高校へ転入します。優等生で人付き合いが得意ではない薫は、粗暴に見える川渕千太郎と出会い、地下室でジャズを演奏する彼の姿に惹かれます。ピアノ経験を持つ薫もセッションへ加わり、音楽を通して友情と恋が動き始めます。
おすすめポイント
ジャズの即興性と、言葉にしにくい青春の感情を重ねた作品です。音楽漫画と人間ドラマを一緒に読みたい方におすすめです。
2009年の傾向:宗教を日常ギャグへ変える作品と、1960年代のジャズ青春漫画が並びました。題材の専門性を難しくせず、人物同士の親しみやすい関係へ落とし込む作品が支持されています。
2008年 ハチワンダイバー(オトコ編1位)
🥉おすすめ度:79
★★★
作品情報:著者:柴田ヨクサルさん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全35巻
あらすじ
プロ棋士を目指していた菅田健太郎は夢を断念し、賭け将棋をする「真剣師」として暮らしています。ある日、圧倒的な棋力を持つ女性棋士と出会い、自分の将棋が通じない衝撃を受けます。地下の真剣師たちとの勝負へ踏み込み、盤上で相手の思考へ深く潜るような戦いを続けていきます。
おすすめポイント
将棋を静かな頭脳競技ではなく、肉体戦のような熱量で描くのが特徴です。棋譜の知識がなくても、勝負の圧力とキャラクターの勢いを楽しめます。
2008年 君に届け(オンナ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:著者:椎名軽穂さん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全30巻
あらすじ
黒髪とおとなしい性格から「貞子」と呼ばれ、クラスで怖がられている黒沼爽子。本人は人と仲良くしたいと思っていますが、誤解を解くきっかけをつかめずにいました。そんな爽子へ、クラスの人気者・風早翔太が自然に声をかけます。友人ができ、爽子の学校生活は少しずつ変わっていきます。
おすすめポイント
恋愛だけでなく「友達になれた」という小さな一歩を丁寧に描く青春作です。穏やかな人間関係を長く見守りたい方に向いています。
2008年の傾向:将棋を過剰な熱量で描く青年漫画と、静かな学校生活の変化を描く少女漫画が1位。題材の派手さより、独自のテンションを確立した作品が強く印象を残しています。
2007年 デトロイト・メタル・シティ(オトコ編1位)
🥈おすすめ度:81
★★★★
作品情報:著者:若杉公徳さん/出版社:白泉社/刊行状況:完結・全10巻
あらすじ
おしゃれなポップミュージシャンを夢見る青年・根岸崇一は、なぜかデスメタルバンド「DMC」のボーカル、クラウザーII世として人気を集めてしまいます。本人の理想とは正反対の過激なキャラクターを演じるほどバンドは成功し、私生活との落差が広がっていきます。
おすすめポイント
「本当にやりたい音楽」と「なぜか評価される仕事」が逆転する二重生活コメディです。音楽業界を題材にした過激なギャグが好きな方に向いています。
2007年 ハチミツとクローバー(オンナ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:著者:羽海野チカさん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全10巻
あらすじ
美術大学へ通う竹本祐太は、先輩の真山や森田と学生生活を送る中、教師から紹介された花本はぐみに一目惚れします。はぐみは小柄で繊細に見えながら、圧倒的な芸術的才能を持っていました。恋愛、才能、就職への不安が絡み、美大生たちはそれぞれの進路を探していきます。
おすすめポイント
片思いの切なさだけでなく、「才能がある人とない人はどう生きるか」という創作の問題まで描きます。青春の終わりをじっくり読みたい方におすすめです。
2007年の傾向:音楽業界の二重生活ギャグと、美大生の繊細な群像劇が1位。オンナ編では『ハチミツとクローバー』が前年に続いて2年連続1位となりました。
2006年 PLUTO(オトコ編1位)
🥇おすすめ度:88
★★★★★
作品情報:著者:浦沢直樹さん/原作:手塚治虫さん/出版社:小学館/刊行状況:完結・全8巻
あらすじ
世界最高水準のロボットたちが次々と破壊される事件が起き、刑事ロボット・ゲジヒトが捜査を始めます。被害者には共通点があり、事件を追うほど過去の戦争と人間・ロボットの関係が浮かび上がります。手塚治虫さんの『鉄腕アトム』の一編「地上最大のロボット」を、SFミステリーとして再構成した作品です。
おすすめポイント
原典を知らなくても連続事件ものとして読め、知っていれば人物の再解釈も楽しめます。戦争、記憶、憎しみを扱う重厚なSFを読みたい方におすすめです。
2006年 ハチミツとクローバー(オンナ編1位)
🥈おすすめ度:84
★★★★
作品情報:著者:羽海野チカさん/出版社:集英社/刊行状況:完結・全10巻
あらすじ
美術大学を舞台に、竹本、真山、森田、はぐみ、山田ら若者たちの片思いと進路を描く青春群像劇。恋愛が必ず成就するわけではなく、才能、就職、卒業によって同じ場所へいられる時間にも終わりが近づいていきます。
おすすめポイント
学生生活の楽しさと「いつか終わる」寂しさを同時に描くのが魅力です。なお、本作は翌2007年もオンナ編1位となり、2年連続で首位を獲得しています。
2006年の傾向:SF古典を現代的なミステリーへ再構成した『PLUTO』と、美大青春群像劇『ハチミツとクローバー』が最初期の1位として並びます。ジャンルの異なる完成度の高い作品を部門別に評価するランキングの特徴が、初期から明確です。
このマンガがすごい!歴代1位から見える漫画トレンド

ここまでの歴代1位から見える漫画の変化を、時代ごとに整理します。各年の投票結果から読み取れる傾向であり、作品の優劣を示すものではありません。
2006〜2010年:専門ジャンルを青春・人間ドラマへ落とし込む作品
『PLUTO』『ハチワンダイバー』『バクマン。』『ちはやふる』など、SF、将棋、漫画制作、競技かるたと題材は専門的でも、人物の成長や関係から読みやすくした作品が目立ちます。
一方、『聖☆おにいさん』のように宗教モチーフを日常コメディへ変える作品もあり、題材の意外性がランキングの魅力になっています。
2011〜2015年:社会問題や心理へ踏み込む作品が拡大
『進撃の巨人』の巨大な世界観と並び、『聲の形』『ちーちゃんはちょっと足りない』『HER』など、学校、障害、人間関係、女性の価値観を掘り下げる作品が1位になっています。
短編集や一巻完結でも強い評価を得ており、「長編大作だけが1位になるわけではない」ことが分かります。
2016〜2020年:Web発・スピンオフ・ジャンル横断が定着
『ヲタクに恋は難しい』のようなWeb発作品、『中間管理録トネガワ』のようなスピンオフ、『ダンジョン飯』のような料理×ファンタジーなど、既存ジャンルを組み替えた作品が増えました。
『メタモルフォーゼの縁側』のように、高齢者を主要人物とする作品が1位になった点も印象的です。
2021〜2026年:短編・Web・多様な主人公像がさらに広がる
『ルックバック』『環と周』『うみべのストーブ』など、単巻や短編集でも強い支持を得る作品が見られます。
同時に『光が死んだ夏』『天幕のジャードゥーガル』『君と宇宙を歩くために』『半分姉弟』のように、従来の王道主人公像から離れ、喪失、歴史、発達特性、複数のルーツといったテーマを日常の人物描写から掘る作品が目立ちます。
このマンガがすごい!歴代1位一覧まとめ

ここまで、2006〜2026年の「このマンガがすごい!」歴代1位を振り返りました。21年間でオトコ編・オンナ編あわせて42の1位枠があり、受賞した作品は41作品です。2006年と2007年のオンナ編では『ハチミツとクローバー』が2年連続で首位を獲得しました。
初期には『PLUTO』『ハチワンダイバー』『バクマン。』『ちはやふる』など、独自の題材を人間ドラマへ結びつける作品が並びます。2010年代には『進撃の巨人』『聲の形』『ダンジョン飯』『メタモルフォーゼの縁側』など、長編から一巻完結まで作品の形も広がりました。
近年は『ルックバック』『環と周』『うみべのストーブ』のような読切・短編集も1位になっています。2026年の『本なら売るほど』『半分姉弟』まで眺めると、壮大な冒険だけでなく、身近な暮らしや人との関係を丁寧に描く漫画にも強い支持が集まっていることが分かります。
気になる年や部門から読み始めるのがおすすめです。受賞年をきっかけに作品を選び、気に入った作者のほかの作品へ広げると、それぞれの時代の漫画表現の変化も楽しめます。順位は宝島社の発表に基づきますが、読みたい一冊を決める時は、作品ごとの題材や長さも手がかりにしてください。
参考文献
- 宝島社「このマンガがすごい!2026」ランキング1位公式発表
- 宝島社「このマンガがすごい!2025」ランキング1位公式発表
- 宝島社「このマンガがすごい!2026」刊行情報
- 国立国会図書館サーチ:作品・出版情報の確認に使用。
- 文化庁「メディア芸術データベース」:漫画・アニメ作品情報の確認に使用。
