
魔王を倒すために剣を取る王道から、戦いを終えた後の人生、追放、元勇者の再出発まで広がる勇者漫画。
「勇者」という肩書ひとつでも、憧れの象徴として描く作品と、英雄であることの重さを問い直す作品では読み味が大きく変わります。
- 王道の魔王討伐ものを読みたい
- 勇者パーティーの追放やその後を描く作品も知りたい
- ギャグや社会派など異色の勇者漫画も探している
この記事では、勇者漫画おすすめ25選を設定別に紹介します。
剣と魔法の冒険だけじゃなく、「勇者であることが本人や世界へ何をもたらすのか」まで味わえる作品を中心に選びました。

王道の冒険から勇者のその後まで、気になる設定を入り口に選んでみてください。作品ごとに異なる勇者像を楽しめます。
【王道ファンタジー】勇者漫画おすすめ5選
まずは、冒険の熱さをまっすぐ味わえる王道ファンタジーの勇者漫画5選から。
魔王軍との戦い、仲間集め、師弟関係など、「勇者もの」と聞いて思い浮かべやすい王道の熱さを楽しめる作品です。
1. DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
🥉おすすめ度:80
★★★
少年ダイに託された勇者の意志、仲間とともに大魔王へ挑む王道冒険
あらすじ
モンスターたちと暮らす少年・ダイは、かつて世界を救った勇者に憧れながら島で修業していた。
やがて魔王軍の復活によって平穏な暮らしが崩れ、ダイは師匠・アバンや仲間たちと出会い、自分に眠る力と向き合いながら大魔王へ挑む旅へ進んでいく。
おすすめポイント
王道の魅力は、ダイ一人だけを「選ばれた勇者」として持ち上げないところです。魔法使いのポップ、武闘家のマァム、師匠のアバンなど、それぞれ違う強みを持つ仲間がいて、ダイも何度も支えられます。
特にポップの成長は、勇者の隣にいる普通の少年が恐怖と向き合う物語としてかなり熱いです。勇者の力そのものより、誰かのために立つ決断や、師から弟子へ意志が受け継がれる瞬間が印象に残ります。
敵側にも信念や誇りを持つキャラクターが多く、単純な勧善懲悪だけでは終わりません。
長編ですが、物語は完結しているので最後まで一気に追えます。
2. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
🥉おすすめ度:80
★★★
血統は希望か、呪縛か、ロトの末裔が背負う重厚な魔王討伐
あらすじ
ロトの血を引く王子・アルスは、魔王軍によって王国を奪われた過去を背負って成長する。
仲間や師となるキャラクターと出会いながら、世界を支配しようとする大きな力へ立ち向かい、自分に受け継がれた勇者の血と使命を受け止めていく。
おすすめポイント
『ダイの大冒険』よりも、勇者という血統や伝承の重さを強く感じやすい作品です。アルスは「勇者だから強い」のではなく、過去の世代が残した因縁や犠牲を背負いながら前へ進みます。
敵側の異形さや世界の荒廃もかなり濃く、冒険の途中で「この状況を本当に覆せるのか」と思わせる絶望感があります。だからこそ、仲間が集まり、別々の能力や出自を持つ者たちが一つの目的へ向かう展開が効いてくるんですよね。
ゲームの系譜を感じる設定を使いながら、漫画独自の神話性や世代継承も強く出ています。
ゲームシリーズの知識がなくても読めますが、知っていると世界観のつながりをより楽しめます。
3. 魔法陣グルグル
🥉おすすめ度:80
★★★
勇者ニケとククリの珍道中、RPGのお約束が笑いに変わる魔法冒険
あらすじ
少年・ニケは勇者として旅立つことになり、ミグミグ族の魔法使い・ククリとともに魔王ギリ討伐へ向かう。各地の町やダンジョンを巡り、奇妙な魔法や個性的な仲間と出会いながら、RPGらしい冒険を続けていく。
おすすめポイント
勇者ものの定番を知っているほど、何でもない場面がギャグへ変わるのが魅力です、勇者ニケも立派な英雄として完成しているわけではなく、欲や見栄もある普通の少年として描かれます、
一方で、ククリとの関係や旅の積み重ねは意外なほどまっすぐで、ふざけた世界観の中にきちんと成長と恋が入っています、
RPGの店、装備、レベル上げ、魔王討伐といった要素を茶化しながらも、最後には「勇者として何を選ぶか」という王道へ戻ってくるのが気持ちいいです、
4. 冒険王ビィト
🥉おすすめ度:80
★★★
魔人を倒す戦士を目指す少年ビィト、受け継いだ武器と仲間で進む王道少年冒険
あらすじ
魔人ヴァンデルが人々を脅かす世界で、少年・ビィトは魔人を倒すヴァンデルバスターに憧れていた。
ある事件をきっかけに強い戦士たちの力と武器を受け継ぎ、自らもバスターとなって、仲間とともに魔人を倒す旅へ踏み出していく。
おすすめポイント
いわゆる「勇者」という称号ではなく、魔人を倒す専門職のヴァンデルバスターを中心にした世界観が面白いです。ビィトは先人から受け継いだ才牙を使いますが、最初からすべてを使いこなせるわけではありません。
それぞれ性質の違う武器を状況に合わせて選び、仲間との役割分担を覚えていくので、成長が戦い方として見えます。
少年漫画らしい熱さがありつつ、敵であるヴァンデルにも能力や格付けがあり、次にどんな強敵が出るかというRPG的な楽しみもあります。
長期休載を挟みましたが、2026年春も『ジャンプSQ.RISE』で掲載が続いています。
5. 結婚指輪物語
🥉おすすめ度:76
★★★
幼なじみを追って異世界へ、複数の指輪を集めて世界を救う恋愛ファンタジー
あらすじ
高校生・サトウは、幼なじみのヒメが突然異世界へ帰ると知り、その後を追う。異世界でヒメと結婚したことで「指輪王」となり、世界を救う力を得るため、ほかの指輪姫たちとも関わりながら大きな戦いへ進んでいく。
おすすめポイント
魔王討伐型の勇者ものに、結婚と複数の指輪という恋愛設定を組み合わせているのが特徴です。サトウは剣を持って戦うだけではなく、指輪姫たちとの関係を築くこと自体が強さへつながります。
そのため、仲間集めがそのまま恋愛関係の拡大にもなり、一般的な冒険漫画とは違う緊張感があります。世界を救う使命は王道ですが、ヒメへの一途な思いと、他の姫たちとの距離の取り方が物語の大きな軸です。
バトルより恋愛やハーレム要素の比重が高い場面もあります。
【勇者のその後】勇者漫画おすすめ5選
魔王討伐で物語を終わらせない勇者のその後を描く漫画5選を紹介します。
魔王を倒した後や英雄として祭り上げられた後を描くことで、「勇者は戦いが終わったら何者になるのか」を掘り下げる作品です。
1. 葬送のフリーレン
🥇おすすめ度:89
★★★★★
魔王を倒した後の世界で、残された時間を知る、勇者の記憶をたどる旅
あらすじ
勇者ヒンメル一行と魔王を倒した魔法使い・フリーレンは、長命なエルフとして再び旅へ出る。数十年後、仲間の死を経験したことで、人間をほとんど知らなかった自分に気づき、新たな仲間と人を知る旅を始める。
おすすめポイント
ヒンメル本人が現在の旅へ同行していないのに、勇者としての存在感が物語全体に残り続ける構成が魅力です。昔の何気ない会話や行動が、何十年も後になってフリーレンの選択を変えます。
「魔王を倒した勇者の功績」を伝説として説明するのではなく、村に残した像や人々の記憶、小さな親切から少しずつ人物像を組み立てるのが印象的です。
勇者とは強い者ではなく、後の時代にまで他人の行動を変える人なのだと感じさせてくれます。戦いの後を描くからこそ、冒険中には気づかなかった時間の価値が見えてきます。
2. Helck
🥈おすすめ度:82
★★★★
笑顔で「人間を滅ぼす」と語る勇者、笑いから悲劇へ転じる魔界冒険譚
あらすじ
魔王が倒れた後、魔界では新たな魔王を決める大会が開かれる。そこへなぜか人間の勇者・Helckが参加し、圧倒的な実力を見せ始める。魔族側のヴァミリオは彼を警戒し、真の目的を探ろうとする。
おすすめポイント
人間の勇者が魔族側へ入り込む時点で、「勇者=魔族の敵」という前提が崩れています、
序盤はHelckの明るさと大会のギャグで進みますが、なぜ彼が人間を嫌い、魔界へ来たのかが分かるにつれて作品の空気が大きく変わります、
人間側と魔族側のどちらが善かを単純に決めず、立場を入れ替えて見ることで「英雄」という肩書の危うさが浮かびます、ヴァミリオとの旅も、最初は監視する側とされる側だった二人が、少しずつ信頼を作る過程が丁寧です、
序盤のコメディから中盤以降の重い展開へ大きく変わるので、その振れ幅も含めて楽しむ作品です、
3. Lv1魔王とワンルーム勇者
🥉おすすめ度:80
★★★
かつての英雄がワンルーム暮らし、復活した魔王との奇妙な再会劇
あらすじ
かつて勇者マックスに倒された魔王は、長い眠りから復活する。ところが宿敵だったマックスは英雄の面影を失い、狭いワンルームでだらしない生活を送っていた。魔王は彼の現状に驚きながら再び関わっていく。
おすすめポイント
魔王討伐の瞬間ではなく、「英雄として役目を終えた後に社会へ戻れるのか」を描くのが面白いです。マックスは世界を救った実績があっても、その後の騒動や世間の視線によって落ちぶれています。
そこへかつての敵だった魔王が現れ、生活を立て直そうとする関係が逆転しているんですよね。
過去の仲間もそれぞれ別の立場を持ち、政治や国家同士の対立へ関わっているので、「勇者パーティー解散後」の人生がかなり具体的です。ギャグのあるワンルーム生活から、英雄たちが再び自分の役割を選ぶ展開へつながります。
生活コメディだけではなく政治的な対立やシリアスな戦いも増えていきます。
4. 勇者が死んだ!
🥉おすすめ度:78
★★★
勇者を事故で死なせた農夫がその身体へ、最低な出発点から魔王討伐へ進むコメディ
あらすじ
農夫の青年・トウカは、自分が仕掛けた落とし穴によって偶然勇者を死なせてしまう。その後、ある事情から勇者の身体に魂を入れられ、本人の代わりに仲間たちと魔王討伐へ向かうことになる。
おすすめポイント
主人公が勇者に選ばれるのではなく、「本物の勇者を死なせたから代役をする」という最悪の始まり方が強烈です。トウカは英雄らしい性格ではなく、欲望も保身も隠さないので、王道勇者像からかなり外れています。
それでも旅を続けるうちに、知恵や罠を使って自分なりに仲間を守ろうとする場面が増えていきます。
最初はギャグとして使われていた「偽物の勇者」という立場が、次第に「本当に勇者らしい行動とは何か」というテーマへ変わるのが面白いです。下品な笑いと熱い成長が同居しています。
5. 勇者のクズ
🥉おすすめ度:78
★★★
勇者が賞金稼ぎとして犯罪者を狩る現代日本、英雄という職業を荒々しく再構成した作品
あらすじ
現代日本では、特殊な力を得た“勇者”が、魔王化した犯罪者を狩る賞金稼ぎとして活動している。主人公・ヤシロは金のために危険な仕事を請け負い、やがて勇者を目指す少女たちとも関わるようになる。
おすすめポイント
勇者を神聖な救世主ではなく、免許や報酬が絡む荒んだ職業として扱う発想が魅力です。ヤシロは正義感だけで動かず、危険な依頼には金や生存確率を冷静に見ます。
一方で、弟子のような立場の若者と関わると、経験者として最低限守るべき線も見えてきます。そのため「クズ」というタイトルだけでは説明できない、現場叩き上げのプロとしての顔が徐々に強くなるんですよね。
勇者と魔王という古典的な役割を、現代の犯罪、賞金稼ぎ、師弟関係へ置き換えています。
【追放・勇者パーティー】勇者漫画おすすめ5選
仲間から外された人物の再出発に注目する追放・勇者パーティー漫画5選です。
勇者パーティーから外された後の再起や、残された仲間側の変化まで描く作品を中心に集めました。
1. 盾の勇者の成り上がり
🥉おすすめ度:80
★★★
世界を救うはずが、召喚直後に裏切られる、盾の勇者の再起譚
あらすじ
大学生・岩谷尚文は異世界へ召喚され、四聖勇者の一人である盾の勇者に選ばれる。しかし冒険開始直後に裏切りと冤罪によって金も信用も失い、攻撃力に乏しい盾だけを武器に、自分の力で生き残る道を探していく。
おすすめポイント
勇者として歓迎されるはずの主人公が、最初から社会全体に疑われる立場へ落とされるのが大きな特徴です。尚文は誰も信用できなくなり、仲間を作ることさえ損得から始めます。
それでもラフタリアらと行動する中で、少しずつ他人へ任せることや守ることを覚えていきます。盾という攻撃に向かない武器も、本人が前へ出るより仲間を支える戦い方へつながるので、勇者像と能力がきれいにかみ合っています。
名誉を失った状態から積み上げ直すため、単純な無双より「信頼を取り戻す過程」にカタルシスがあります。
2. 勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
🥉おすすめ度:79
★★★
勇者は栄誉ではなく刑罰、死んでも戦場へ戻される囚人たちの懲罰ファンタジー
あらすじ
大罪を犯した者たちは「勇者刑」に処され、魔王現象と戦い続ける懲罰勇者として使役される。主人公・ザイロも第9004隊の一員として危険な戦場へ送られ、終わりのない刑罰の中で仲間と戦い続ける。
おすすめポイント
勇者という言葉が、本来の「名誉ある英雄」と正反対の意味で使われているのが最大の魅力です。勇者刑に処された者たちは、世界を救っても罪が消えるわけではなく、むしろ戦い続けること自体が刑罰になっています。
そのため、誰かを守る行動にも「善人だから」だけでは説明できない複雑さがあります。囚人同士なので仲間への信頼も簡単には成立せず、それでも戦場では互いを必要とする関係が生まれます。
勇者制度を国家が使う仕組みとして描くことで、英雄物語を軍事・刑罰の側から反転して見せる作品です。
3. 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
🥉おすすめ度:77
★★★
勇者一行を離れたレッドが辺境で薬草店へ、追放後の生活と恋愛を描く再出発もの
あらすじ
勇者パーティーで仲間を支えていたギデオンは、戦力不足を理由に一行を離れることになる。名前をレッドと変えて辺境の町へ移り、薬草店を開いて静かな生活を始めるが、過去の仲間や勇者側の事情とも再びつながっていく。
おすすめポイント
追放された主人公がすぐ復讐へ向かわず、「もう勇者の旅ではなく自分の生活を選ぶ」と決めるところが特徴です。レッドは薬草店を営み、リットとの関係を育てながら、戦闘とは別の形で人を助けます。
一方で、彼が抜けた勇者パーティー側では役割の穴が大きく、残された妹である勇者・ルーティの負担も見えてきます。
「追放した側が後悔する」だけではなく、勇者という使命そのものが本人の自由を奪っているのも重要なテーマです。二つの生活を並べることで、自由と使命の差がはっきり見えます。
日常と恋愛の比重が高い一方、勇者側の章ではシリアスな展開も入ります。
4. 勇者パーティを追い出された器用貧乏
🎖️おすすめ度:74
★★
支援役として追放された青年が剣士へ戻る、積み上げた技術で再起するダンジョン冒険
あらすじ
勇者パーティーで付与術士として仲間を支えていた青年は、器用貧乏だと評価されて追放される。しかし彼には本来、剣士として培ってきた経験があり、新しい仲間と出会いながらダンジョン攻略へ挑んでいく。
おすすめポイント
主人公が隠された最強能力を突然得るのではなく、これまで支援役として身につけた経験と、もともとの剣技を組み直して強くなるのが魅力です。
パーティー時代に担っていた役割も無駄ではなく、周囲を見る力や仲間を補助する判断として残っています。
そのため、追放された瞬間に過去を全否定するのではなく、「自分の強みをどう使い直すか」という再起物語になっています。新しい仲間とのダンジョン攻略では、個人戦だけでなく役割分担も重要です。
評価されなかった経験が別の場所で活きる展開に気持ちよさがあります。
追放系の定番要素は多いので、設定の新奇さより成長過程を楽しむ作品です。
5. 勇者パーティーを追放されたビーストテイマー
🎖️おすすめ度:73
★★
役立たず扱いされた動物使いが新しい仲間へ、最強種との出会いで力を取り戻す冒険
あらすじ
勇者パーティーで動物使いとして支援していたレインは、戦力にならないと判断されて追放される。一人で冒険者として再出発する中、最強種と呼ばれる少女カナデと出会い、契約を結んで新たな仲間を増やしていく。
おすすめポイント
元パーティーでは補助役として軽視されていた能力が、環境を変えることで大きな価値を持つ展開が分かりやすいです。レインは自分一人で何でもするより、仲間と契約し、その力を引き出すことで強くなります。
新しく出会う仲間たちも、単なる戦闘要員ではなく生活を共にする存在になり、追放前とは対照的なパーティーができていきます。
「自分を評価しない場所に残り続ける必要はない」という再出発の気持ちよさがあり、単独無双より新しいチームができる喜びを重視しています。
展開は定番寄りなので、意外性より安心して読める追放系を求める方向けです。
【元勇者・魔王側】勇者漫画おすすめ5選
敵と味方の役割が入れ替わる元勇者・魔王側の漫画5選も見逃せません。
勇者が人間側を離れたり、魔王と手を組んだりすることで、「敵味方」という構図そのものを崩す作品が中心です。
1. まおゆう魔王勇者
🥈おすすめ度:81
★★★★
勇者と魔王が戦争後の世界を設計、剣より経済と教育が鍵になる物語
あらすじ
長く続く人間と魔族の戦争を終わらせるため、勇者は魔王の城へ乗り込む。ところが魔王は勇者と戦うのではなく、戦争が経済や社会を支える構造を説明し、二人で世界そのものを変えようと提案する。
おすすめポイント
魔王を倒せば平和になる、という王道RPGの前提を最初から疑うのが面白いです。戦争によって食料、雇用、交易が成り立っているなら、敵の首を取るだけでは社会が崩れる可能性があります。
そこで勇者と魔王は農業技術や教育、流通を整え、人々が戦争へ依存しなくても暮らせる仕組みを作ろうとします。勇者の強さが「敵を倒す力」から「新しい社会を支える力」へ置き換わるんですよね。
魔王と勇者の関係にも軽いユーモアがあり、硬い制度説明だけにはなりません。
2. 魔王城でおやすみ
🥉おすすめ度:80
★★★
人質の姫が魔王城で快眠を追求、救出劇そっちのけの逆転コメディ
あらすじ
人間の姫・スヤリスは魔王にさらわれ、魔王城へ監禁される。しかし本人は救出を待って怯えるどころか、快適な睡眠環境を作ることだけを考え、城内の魔物から素材や道具を集め始める。
おすすめポイント
本来なら勇者が姫を救う冒険こそ物語の中心になるはずですが、この作品ではその旅がほとんど背景へ追いやられます。読者が見るのは、勇者が近づいてくる間も魔王城で寝具を改良し続ける姫の生活です。
魔王側も恐ろしい敵というより、姫の自由すぎる行動に振り回される管理者のようになり、立場が完全に逆転しています。
その一方で勇者側の旅も少しずつ進んでいるので、「王道RPGなら今どの辺りか」を想像して笑える構造があります。
3. 勇者、辞めます
🥉おすすめ度:76
★★★
人類を救った勇者が魔王軍へ再就職、万能な英雄が組織改善へ回る後日譚ファンタジー
あらすじ
圧倒的な力で人類を救った勇者・レオは、その強さを恐れた人々から疎まれるようになる。居場所を失った彼は、かつて自分が倒した魔王軍へ就職を申し込み、敗戦後の組織を立て直す仕事へ関わっていく。
おすすめポイント
世界を救った後に「強すぎるから怖い」と拒絶されることで、勇者の価値が戦争中と平時でまったく違うと見せます。レオは戦闘だけでなく仕事も万能なので、魔王軍では人員配置や教育、業務改善までこなしていきます。
ただし、その有能さこそが本人を孤独にしてきた理由でもあります。誰かに頼らなくても全部できる人が、組織で働く意味を知る過程が物語の大きな魅力です。
「元勇者が魔王側へ行く」という逆転だけでなく、英雄の孤独と再就職を重ねています。
序盤は職場コメディ寄りですが、主人公の過去が明かされるとかなりシリアスになります。
4. 最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン
🎖️おすすめ度:74
★★
功績ゆえ国に恐れられた勇者が魔族側へ、人間社会を離れて始める無双系再出発
あらすじ
国のために戦い続けた最強の勇者は、その圧倒的な力を人間側から恐れられるようになる。居場所を失った彼は人間社会を離れ、魔族側と関わりながら、自分の力を隠さずに新しい立場で生きる道を選んでいく。
おすすめポイント
「強い勇者なら国から尊敬される」という期待を裏返し、強すぎるからこそ政治的に危険視される展開から始まります。本人は人間を守るために戦ってきたのに、その成果が居場所を奪う理由になるのが皮肉です。
魔族側へ移った後は、これまで抑えていた力を遠慮なく使えるので無双ものとしての爽快感があります。同時に、人間と魔族のどちらが本当に自分を仲間として扱ってくれるのかという所属の問題も見えてきます。
追放と再出発を極端な形で味わえる作品です。
5. 自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム
🎖️おすすめ度:72
★★
元勇者が別世界で力を隠さず自由に生きる、無双と欲望を前面に出した異世界漫画
あらすじ
かつて勇者として戦った主人公は、別の世界へ召喚され、新しい人生を始める。前の世界で得た経験や圧倒的な戦闘力を自重せずに使い、仲間を増やしながら、自分が楽しいと思う生き方を優先して進んでいく。
おすすめポイント
使命や責任に縛られた前世の勇者像から離れ、「次は自分の好きなように生きる」と割り切る点が特徴です。
力を隠して慎重に暮らすタイプではなく、強さを前提にテンポよく敵を倒していくので、苦戦より爽快感を求める方向けです。元勇者なので戦闘経験も判断力も高く、一般的な転生主人公より最初から完成された強さがあります。
そのぶん、成長物語というより「強い主人公が制約なく動いたらどうなるか」を楽しむ作品なんですよね。
【コメディ・異色作】勇者漫画おすすめ5選
肩の力を抜いて楽しめるコメディ・異色作の勇者漫画5選を最後に集めました。
RPGのお約束や「勇者らしさ」をずらし、仕事、婚活、学園生活へ持ち込む発想型の作品が中心です。
1. 魔王の秘書
🥉おすすめ度:78
★★★
魔王軍を立て直すのは人間の秘書、合理化でRPG世界を揺らす異色作
あらすじ
魔王軍に捕らえられた人間の女性は、秘書として非常に高い実務能力を持っていた。彼女は魔王軍の非効率な仕組みを次々と改善し、これまで勇者側に有利だった世界のバランスまで変えていく。
おすすめポイント
魔王軍が負ける原因を「悪だから」ではなく、連絡不足や無駄な会議、非効率な組織運営として分析する視点が面白いです。秘書が仕組みを整えるほど魔王側が強くなり、結果として勇者の冒険難度がどんどん上がります。
勇者側は王道RPGのルールに従って進んでいるのに、その裏側で敵組織だけが現代的な業務改善を始めるというズレが笑いにつながります。
戦闘力ではなく管理能力で世界を変えるので、勇者ものでも見たことのない方向から物語を楽しめます。
2. 伝説の勇者の婚活
🥉おすすめ度:76
★★★
魔王を倒した勇者が今度は結婚相手探しへ、英雄の肩書と普通の幸せがずれる婚活漫画
あらすじ
魔王を倒して世界を救った伝説の勇者は、戦いが終わった後、自分の人生へ目を向ける。世間知らずのまま英雄になった彼は、普通の幸せを求めて結婚相手を探す旅へ出るが、勇者という肩書が思わぬ壁になる。
おすすめポイント
世界を救う能力があっても、恋愛や結婚では何の役にも立たないというギャップが最大の魅力です。周囲は「伝説の勇者」として接するので、本人が普通の一人の男性として相手と向き合いたくても簡単にはいきません。
戦闘では即決できたキャラクターが、相手の気持ちや自分の幸せについては迷い続けるので、勇者の強さが逆に不器用さとして見えてきます。魔王討伐を物語のゴールではなく、人生の一区切りとして扱う発想が温かい作品です。
3. 戦勇。
🎖️おすすめ度:75
★★
大量に選ばれた勇者候補の一人アルバと戦士ロス、高速ギャグから伏線へ走る冒険漫画
あらすじ
魔王復活の危機を前に、王はかつての勇者の子孫と思われる者たちを大量に集める。勇者候補の一人・アルバも旅へ出るが、同行する戦士ロスに振り回されながら、魔物や事件へ関わっていく。
おすすめポイント
「伝説の勇者の子孫」を一人だけ選ばず、候補者を大量投入する時点で勇者もののお約束を崩しています。アルバも特別な威厳を持つ英雄ではなく、ロスから容赦なく突っ込まれる普通の青年です。
Web漫画らしい高速の会話と短いギャグが続く一方、話が進むと魔王や勇者の系譜に関する伏線が少しずつつながっていきます。
序盤のふざけた設定が後のシリアスへ意味を持つので、ただのRPGパロディで終わらないところが魅力です。
4. メメシス
🎖️おすすめ度:74
★★
勇者パーティーを追放された二人が勇者より先に魔王討伐へ、嫉妬と筋肉のギャグ冒険
あらすじ
勇者パーティーを追放された二人の冒険者は、元仲間の勇者への強い対抗心を抱いていた。彼らは勇者より先に魔王を倒して見返すことを目標に、自分たちだけの冒険を始めていく。
おすすめポイント
追放された主人公が落ち込むのではなく、「あいつより先に魔王を倒す」という嫉妬と意地を燃料に走り出すのが面白いです。立派な使命感より負けず嫌いが前面に出るので、追放ものでも空気はかなり明るめです。
二人の掛け合いも勢いがあり、筋肉や根性を使った大げさなリアクションが冒険そのものをギャグへ変えます。それでも目標は本気なので、勇者へ追いつこうとする努力が戦闘の熱さにつながる場面もあります。
5. ぼくのわたしの勇者学
🎖️おすすめ度:72
★★
自称勇者の教師が学校で勇者部を結成、RPGネタを学園生活へ持ち込む連作ギャグ
あらすじ
学校へ赴任した教師は、自分を勇者だと言い張り、生徒たちを巻き込んで「勇者部」の活動を始める。授業や学校行事へRPG的な発想を持ち込み、周囲の生徒たちは毎回その騒動へ付き合わされる。
おすすめポイント
魔王を倒す旅へ出るのではなく、学校という日常空間で「勇者」を自称し続けるだけでギャグが成立します。教師側が本気で勇者らしく振る舞おうとするほど、生徒側の冷静な反応との温度差が大きくなります。
RPGの職業や冒険のお約束を、授業、部活動、学校生活へ無理やり当てはめる発想が作品の中心です。ストーリーを追う長編ファンタジーより、キャラクター同士の会話や一話ごとのネタを楽しむタイプなんですよね。
【まとめ】勇者漫画おすすめ25選を設定別に振り返り
最後に、勇者漫画おすすめ25選をおすすめ度別に振り返ります。
🥇 大傑作(おすすめ度:86〜90)
葬送のフリーレン
🥈 傑作(おすすめ度:81〜85)
Helck
まおゆう魔王勇者
🥉 良作(おすすめ度:76〜80)
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
魔法陣グルグル
冒険王ビィト
結婚指輪物語
Lv1魔王とワンルーム勇者
勇者が死んだ!
勇者のクズ
盾の勇者の成り上がり
勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
魔王城でおやすみ
勇者、辞めます
魔王の秘書
伝説の勇者の婚活
🎖️ 入選(おすすめ度:71〜75)
勇者パーティを追い出された器用貧乏
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー
最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン
自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム
戦勇。
メメシス
ぼくのわたしの勇者学
王道の魔王討伐なら『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』、ギャグも欲しいなら『魔法陣グルグル』が入りやすいです。
勇者のその後を描く作品なら『葬送のフリーレン』『Helck』『Lv1魔王とワンルーム勇者』、追放・再起系なら『盾の勇者の成り上がり』『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』が候補になります。
勇者と魔王の役割そのものを崩したいなら『まおゆう魔王勇者』『勇者、辞めます』、気軽な異色作なら『魔王の秘書』『伝説の勇者の婚活』もおすすめです。
「勇者が何を倒すか」だけではなく、戦いが終わった後や、勇者という立場から外れた時に何を選ぶかで比べると、自分に合う作品を見つけやすくなります。
参考文献
