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2004年アニメ一覧|冬・春・夏・秋の放送作品と今も人気の名作30選

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2004年アニメ一覧

長寿シリーズの始まりと、今も語られる名作が同じ年に並んだ2004年アニメ。

2004年は、『ふたりはプリキュア』『ケロロ軍曹』『BLEACH』『MAJOR』のように長く続くシリーズが始まった一方、『MONSTER』『妄想代理人』『サムライチャンプルー』『巌窟王』など完成度で語られる作品も多い年です。季節ごとにジャンルの色がかなり違うので、当時の放送作品を振り返りながら選ぶと面白いですよね。

  • 2004年に放送開始したアニメを季節ごとに確認したい
  • 今から見ても面白い2004年の名作を知りたい
  • シリーズ物はどのシーズンが2004年作品なのか整理したい

こんな悩みを解決するために、この記事では2004年アニメの放送開始作品を冬・春・夏・秋に分けて整理し、その中から現在もおすすめしやすい名作30選を詳しく紹介します。

※以下の一覧はTVシリーズを中心に、放送開始月ベースで整理しています。3月末・6月末・9月末開始作はデータベースによって季節区分が異なる場合があるため、本記事では放送開始月を基準に区分しています。OVA・劇場版・単発特番は原則除外しています。

冬(1〜3月)|22作品代表作:攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG・ふたりはプリキュア・妄想代理人 / 開いて全作品を見る
  • 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
  • みさきクロニクル〜ダイバージェンス・イヴ〜
  • MEZZO
  • ごくせん
  • SDガンダムフォース
  • 十兵衛ちゃん2
  • マリア様がみてる
  • エリア88
  • 超重神グラヴィオンツヴァイ
  • ゆめりあ
  • トランスフォーマー スーパーリンク
  • モンキーターン
  • バーンナップスクランブル
  • 超変身コス∞プレイヤー
  • 光と水のダフネ
  • 北へ。〜Diamond Dust Drops〜
  • ふたりはプリキュア
  • かいけつゾロリ
  • 妄想代理人
  • 勇午〜交渉人〜
  • ヒットをねらえ!
  • まっすぐにいこう。第2期
春(4〜6月)|35作品代表作:MONSTER・ケロロ軍曹・サムライチャンプルー / 開いて全作品を見る
  • 絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク
  • 恋風
  • この醜くも美しい世界
  • 天上天下
  • 最遊記RELOAD GUNLOCK
  • マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア
  • ケロロ軍曹
  • 愛してるぜベイベ★★
  • 今日からマ王!
  • 火の鳥
  • DANDOH!!
  • 美鳥の日々
  • レジェンズ 甦る竜王伝説
  • マシュマロ通信
  • 花右京メイド隊 La Verite
  • Get Ride! アムドライバー
  • せんせいのお時間
  • 陸奥圓明流外伝 修羅の刻
  • 神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
  • MADLAX
  • MONSTER
  • RAGNAROK THE ANIMATION
  • 爆裂天使
  • 忘却の旋律
  • キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE
  • 鉄人28号
  • 魔法少女隊アルス
  • ぷぎゅる
  • GANTZ
  • 頭文字D Fourth Stage
  • LOVE♥LOVE?
  • サムライチャンプルー
  • SAMURAI 7
  • 月は東に日は西に
  • Wind -a breath of heart-
夏(7〜9月)|18作品代表作:蒼穹のファフナー・エルフェンリート・お伽草子 / 開いて全作品を見る
  • モンキーターンV
  • マリア様がみてる〜春〜
  • アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
  • GIRLSブラボー first season
  • 蒼穹のファフナー
  • KURAU Phantom Memory
  • お伽草子
  • ギャラクシーエンジェルX
  • ニニンがシノブ伝
  • DearS
  • エルフェンリート
  • モンキー・パンチ 漫画活動大写真
  • スウィート・ヴァレリアン
  • 宇宙交響詩メーテル
  • GANTZ 2nd Stage
  • 風人物語
  • カレーの国のコバ〜ル
  • 冒険王ビィト
秋(10〜12月)|38作品代表作:BLEACH・MAJOR 第1シリーズ・BECK / 開いて全作品を見る
  • 舞-HiME
  • 下級生2
  • 神無月の巫女
  • ToHeart Remember my memories
  • ロックマンエグゼStream
  • ビューティフル ジョー
  • うた∽かた
  • W〜ウィッシュ〜
  • 魔法少女リリカルなのは
  • ゾイド・フューザーズ
  • φなる・あぷろーち
  • サムライガン
  • 流星戦隊ムスメット
  • カッパの飼い方
  • スクールランブル
  • 月詠 -MOON PHASE-
  • ファンタジックチルドレン
  • BLEACH
  • 砂ぼうず
  • 巌窟王
  • 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX
  • リングにかけろ1
  • 遙かなる時空の中で-八葉抄-
  • tactics
  • BECK
  • 双恋
  • ジパング
  • ローゼンメイデン
  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
  • げんしけん
  • ブラック・ジャック
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • グレネーダー
  • 学園アリス
  • 吟遊黙示録マイネリーベ
  • MAJOR 第1シリーズ
  • 陰陽大戦記
  • きまぐれロボット

【冬】2004年アニメおすすめ6選|1〜3月の代表作

まずは、冬に放送開始した2004年アニメおすすめ6選をご紹介します。SF、心理サスペンス、少女向けアニメ、スポーツまで幅があり、2004年の時点で既にかなり多彩な作品がそろっています。

1. 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

🥇おすすめ度:86
★★★★★

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
出典:dアニメストア『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』

放送:2004年1月〜|全26話|制作:Production I.G

難民問題とテロ、政治の裏側へ公安9課が挑む。S.A.C.の世界をさらに深めた第2期

あらすじ

公安9課の少佐・草薙素子たちは、電脳犯罪やテロへ対処する特殊部隊として活動している。前作から続く世界で、難民をめぐる社会不安や「個別の11人」を名乗る事件が新たな火種になる。
素子、バトー、トグサら9課のメンバーは、事件の背後にある政治的な思惑を追う。複数の出来事が並行しながら、やがて一つの大きな危機へつながっていく。

おすすめポイント

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』は、サイバー犯罪捜査と政治ドラマを同じ密度で進めるところが魅力です。銃撃戦や義体アクションだけでなく、難民政策、世論操作、国家機関同士の駆け引きまで描かれるので、一話ごとの情報量があります。

草薙素子が強いだけでは問題を解決できず、トグサの地道な捜査や荒巻の交渉も重要になります。チーム全体で事件を解く感覚が前作よりさらに強くなっています。

単独でも概要は追えますが、人物関係や世界設定を理解するなら前作『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』から見るのがおすすめです。


2. 妄想代理人

🥉おすすめ度:80
★★★

妄想代理人
出典:dアニメストア『妄想代理人』

放送:2004年2月〜|全13話|制作:マッドハウス

金色のバットを持つ「少年バット」。都市の不安が噂と一緒に増殖する心理サスペンス

あらすじ

人気キャラクターを生み出したデザイナー・鷺月子は、新作への重圧を抱える中、ローラーブレードを履いた少年に金属バットで襲われる。警察は「少年バット」と呼ばれる犯人を追い始める。
ところが似た事件は次々と起こり、被害者たちの事情も少しずつつながっていく。刑事・猪狩と馬庭が捜査する一方、少年バットの噂は現実以上の速度で街へ広がる。

おすすめポイント

今敏監督の『妄想代理人』は、「逃げたい」という人の心理が都市伝説のように形を持っていく感覚が不気味です。事件を追う刑事ドラマに見えながら、回ごとに主人公のような人物が変わり、社会の違う顔が見えてきます。

現実と妄想の境界が徐々に揺らぐので、分かりやすい犯人探しだけを期待すると戸惑うかもしれません。ただ、その混乱自体が作品のテーマへつながっています。

短い13話で濃い心理サスペンスを見たい方や、今敏さんの作品の現実感が崩れる演出を味わいたい方におすすめです。被害者ごとに画面の空気まで変わるので、群像劇として見比べる楽しさもあります。


3. ふたりはプリキュア

🥉おすすめ度:80
★★★

ふたりはプリキュア
出典:dアニメストア『ふたりはプリキュア』

放送:2004年2月〜|全49話|制作:東映アニメーション

運動派のなぎさと知性派のほのか。正反対の中学生が拳で戦う初代プリキュア

あらすじ

中学生の主人公・美墨なぎさはスポーツが得意で明るい少女。ある日、不思議な生き物メップルと出会い、同級生の雪城ほのかもミップルと契約する。
二人は伝説の戦士プリキュアへ変身し、異世界から現れた敵へ立ち向かうことになる。性格も友人関係も違うなぎさとほのかは、戦いを通して少しずつ信頼を深めていく。

おすすめポイント

シリーズ第1作の魅力は、魔法少女らしい華やかさと、接近戦中心の力強いアクションを両立したところです。なぎさとほのかが蹴りや投げを交えて戦う姿は、当時の女児向け作品としても強い印象を残しました。

二人は最初から親友ではなく、考え方の違いで気まずくなることもあります。それでも敵へ向かうときは手を取り合うので、コンビの成長がそのままシリーズの魅力になっています。

長く続く『プリキュア』シリーズの原点を見たい方や、友情とアクションをしっかり楽しみたい方におすすめです。二人同時でなければ変身できない仕組みも、コンビの物語を強くしています。


4. マリア様がみてる

🥉おすすめ度:80
★★★

マリア様がみてる
出典:dアニメストア『マリア様がみてる』

放送:2004年1月〜|全13話|制作:スタジオディーン

お嬢様学校の「スール」制度。祐巳と祥子の距離を静かに追う学園ドラマ

あらすじ

私立リリアン女学園へ通う高校生の主人公・福沢祐巳は、上級生と下級生が姉妹の契りを結ぶ「スール」という伝統に憧れを持っている。
ある日、学園の中心的存在である小笠原祥子から突然「妹になってほしい」と申し込まれる。祐巳は戸惑いながらも祥子や山百合会のメンバーと関わり、学園内の人間関係へ入っていく。

おすすめポイント

『マリア様がみてる』は、大事件より、言葉遣いや視線の違いから少女同士の距離を描く作品です。華やかな制服やお嬢様学校の雰囲気がありますが、中心にあるのは「相手をどう理解するか」という繊細な感情です。

祐巳から見る祥子は最初かなり遠い存在で、誤解や緊張を重ねながら少しずつ関係が変わります。派手な展開が少ない分、会話の余韻を味わえるのも魅力です。

百合作品の歴史をたどりたい方や、落ち着いた学園ドラマが好きな方におすすめです。ロザリオを渡す行為そのものが、言葉以上に関係の変化を示すのも印象的です。


5. モンキーターン

🥉おすすめ度:79
★★★

モンキーターン
出典:dアニメストア『モンキーターン』

放送:2004年1月〜|全25話|制作:OLM

野球少年・波多野憲二が競艇の世界へ。養成所からプロ選手へ進む本格スポーツアニメ

あらすじ

高校生の主人公・波多野憲二は野球に打ち込んでいたが、体格面から将来に悩んでいた。そんな彼が競艇選手という進路を知り、未知の世界へ挑戦することを決める。
厳しい養成所生活を経てプロになった波多野は、整備、スタート、旋回技術を覚えながらレースへ臨む。同期や先輩レーサーとの競争を通して、トップを目指していく。

おすすめポイント

『モンキーターン』は、競艇のルールやモーター整備まで、勝敗につながる要素を具体的に見せるところが面白いです。単に速い艇へ乗れば勝てるわけではなく、水面やスタート位置、選手同士の駆け引きで結果が変わります。

波多野は失敗しながら技を覚えるので、競艇を知らなくても主人公と一緒に仕組みを理解できます。レース映像もCGを使って艇の動きを分かりやすく見せています。

珍しい競技を題材にしたスポーツ作品や、プロになるまでの修業から追いたい方におすすめです。ターンの技術や水面ごとの違いが勝負へ直結するので、レースを見る目も少しずつ変わります。


6. エリア88

🥉おすすめ度:77
★★★

エリア88
出典:dアニメストア『エリア88』

放送:2004年1月〜|全12話|制作:グループ・タック

傭兵部隊へ送られたパイロット・風間真。戦闘機で生き残る2004年TV版

あらすじ

日本人の主人公・風間真は、ある事情から中東の架空国家アスランにある外人部隊「エリア88」へ送られる。そこでは契約期間を終えるか大金を支払うまで、戦闘機で出撃し続けなければならない。
真は故郷へ帰るために危険な任務へ挑み、仲間の傭兵パイロットたちと空を飛ぶ。戦うほど腕は上がる一方、戦場から抜け出せない葛藤も深まっていく。

おすすめポイント

2004年版『エリア88』は、実在戦闘機を使った空戦と、帰りたい主人公の苦しさを同時に描くところが魅力です。派手なドッグファイトだけでなく、一度戦場へ適応すると平穏な世界へ戻れるのかという問いが残ります。

原作漫画や1980年代のOVA版とは構成や演出が異なるため、2004年TVシリーズとして見るのがポイントです。全12話と短く、空戦ものへ入りやすい一方、原作の長い物語をすべて映像化した作品ではありません。

戦闘機アニメや傭兵ものをコンパクトに見たい方におすすめです。機体ごとの違いだけでなく、帰国への思いと戦場への適応がぶつかる心理面も見どころです。

【春】2004年アニメおすすめ6選|4〜6月の代表作

続いて、春に放送開始した2004年アニメおすすめ6選をご紹介します。『MONSTER』『サムライチャンプルー』のような重厚作と、『ケロロ軍曹』『今日からマ王!』のような長期シリーズが同時期に始まっています。

1. MONSTER

🥇おすすめ度:89
★★★★★

MONSTER
出典:日本テレビ『MONSTER』

放送:2004年4月〜|全74話|制作:マッドハウス

一人の少年を救った外科医・テンマ。9年後、その命が巨大な事件へつながる心理サスペンス

あらすじ

ドイツで働く日本人脳外科医の主人公・天馬賢三は、病院上層部の命令より医師としての倫理を優先し、先に運ばれてきた少年ヨハンを手術して救う。
それから9年後、周囲で不可解な殺人が起き、成長したヨハンの存在が浮かび上がる。テンマは自分が救った命の意味へ向き合うため、ヨハンを追って各地を巡る。

おすすめポイント

『MONSTER』は、「命は平等」という医師の信念を、最も苦しい形で主人公へ問い返すところが圧倒的です。テンマは正しいと思って命を救ったのに、その選択が後の事件と結びつき、自分の倫理を簡単には守れなくなります。

ヨハン本人だけでなく、彼と関わった人々の人生を追う群像劇でもあり、脇のエピソードが後から大きな意味を持ちます。74話と長いですが、急がず積み重ねるからこそ終盤の重さがあります。

大人向けの心理サスペンスや、人間の善悪をじっくり考える作品が好きな方におすすめです。旅先で出会う脇役の選択まで丁寧なので、長編でも一話ごとの余韻が残ります。


2. サムライチャンプルー

🥇おすすめ度:86
★★★★★

サムライチャンプルー
出典:dアニメストア『サムライチャンプルー』

放送:2004年5月〜|全26話|制作:マングローブ

無鉄砲なムゲンと剣客ジン、少女フウ。江戸風の世界をヒップホップで旅する時代劇

あらすじ

茶屋で働く少女・フウは、騒動に巻き込まれたところを、荒々しい剣技を使うムゲンと寡黙な浪人・ジンに助けられる。ところが二人は顔を合わせるなり互いの強さへ興味を持ち、決闘しようとする。
フウは二人へ、「ひまわりの匂いのする侍」を探す旅に付き合うことを条件に争いを止めさせる。三人は江戸時代を思わせる各地を巡っていく。

おすすめポイント

『サムライチャンプルー』は、時代劇の殺陣へヒップホップのリズムや現代的な感覚を大胆に混ぜるところが魅力です。歴史考証を忠実に再現する作品ではなく、落書き文化や音楽まで取り込み、意図的に時代をずらしています。

ムゲンの予測不能な動きと、ジンの正統派な剣術も対照的で、二人の戦い方を見るだけでも楽しいです。フウを含めた三人の距離も、旅を続けるうちに自然と変わります。

音楽と映像のスタイルを含めてアニメを味わいたい方におすすめです。三人が旅先で別々の価値観へ触れるため、一話完結の寄り道にも味があります。


3. ケロロ軍曹

🥈おすすめ度:82
★★★★

ケロロ軍曹
出典:dアニメストア『ケロロ軍曹』

放送:2004年4月〜|全358話|制作:サンライズ

地球侵略へ来たカエル型宇宙人・ケロロ。日向家へ居候して趣味に没頭する長寿ギャグ

あらすじ

地球侵略の先兵としてやってきたケロン星人・ケロロ軍曹は、日向家で正体を見破られ捕まってしまう。仲間との連絡も絶たれ、侵略計画どころではなくなる。
日向冬樹や姉・夏美と同居することになったケロロは、ガンプラ作りや家事へ熱中しながら、少しずつ小隊の仲間と合流する。地球侵略は毎回のように脱線していく。

おすすめポイント

『ケロロ軍曹』は、侵略者なのに地球文化へ誰より染まっていくケロロの矛盾が笑いの中心です。作戦を立てても趣味や怠け癖で失敗し、むしろ日向家の日常へなじんでいきます。

アニメや特撮のパロディが非常に多い一方、子どもでも分かるドタバタがあるので視聴層が広かった作品です。長期放送の中で季節行事や家族の話も増え、キャラクター同士の関係が積み重なります。

一話完結寄りのコメディを気軽に見たい方におすすめです。ケロロ小隊の面々も全員方向性が違い、侵略会議だけで毎回別の笑いが生まれます。夏美との攻防も楽しいです。


4. 火の鳥

🥉おすすめ度:80
★★★

火の鳥
出典:dアニメストア『火の鳥』

放送:2004年4月〜|全13話|制作:手塚プロダクション

永遠の命を持つ火の鳥をめぐり、人間が時代を越えて生と死へ向き合うオムニバス

あらすじ

不死の象徴とされる火の鳥。その血を飲めば永遠の命を得られるという伝説に惹かれ、さまざまな時代の人々が火の鳥を求める。
古代の権力争いから遠い未来まで、主人公や舞台は編ごとに変わる。人間が命、愛、文明へ何を求めるのかを、火の鳥が長い時間の中で見つめていく。

おすすめポイント

2004年TV版『火の鳥』は、手塚治虫さんの壮大な原作から複数の編を選び、生命と輪廻という核を13話へまとめる作品です。各編で時代もキャラクターも変わるので、短編を見る感覚で入りながら、共通する問いへ戻ってこられます。

原作全編を映像化したわけではないため、漫画版とは構成に違いがあります。そのぶん、初めて『火の鳥』へ触れる入口としては見やすく、NHK作品らしい落ち着いた作りも魅力です。

SFと歴史をまたぎながら、人間の生き方を考える作品を見たい方におすすめです。編が変わるたび時代も主人公も変わるので、同じ問いを別の人生から見直せます。


5. 今日からマ王!

🥉おすすめ度:79
★★★

今日からマ王!
出典:dアニメストア『今日からマ王!』

放送:2004年4月〜|第1シリーズ全39話|制作:スタジオディーン

普通の高校生・渋谷有利が異世界で魔王へ。コメディから政治劇へ広がる長編ファンタジー

あらすじ

高校生の主人公・渋谷有利は、ある日突然水を通じて異世界へ飛ばされる。そこで自分が魔族の国を治める新しい魔王だと告げられ、本人の意思とは関係なく大きな役目を背負う。
有利は側近のコンラッドやヴォルフラムらに囲まれながら、異世界の制度や人間との対立を学んでいく。最初は騒動続きだった生活も、次第に国同士の問題へ広がる。

おすすめポイント

『今日からマ王!』は、異世界へ飛ばされた普通の少年が、力より対話で王としての立場を作っていくところが魅力です。有利は争いを避けたい性格なので、周囲の常識へ疑問を投げかけます。

序盤は婚約騒動などコメディ色が強い一方、長く見ると種族間の対立や政治の話も増えます。キャラクター同士の関係を積み上げる長期シリーズらしい楽しさがあります。

異世界ファンタジーと主従・家族のような関係性を長く追いたい方におすすめです。魔王なのに争いを嫌う有利の姿勢が、周囲の価値観を少しずつ揺らしていきます。側近との会話も魅力です。


6. 愛してるぜベイベ★★

🥉おすすめ度:78
★★★

愛してるぜベイベ★★
出典:dアニメストア『愛してるぜベイベ★★』

放送:2004年4月〜|全26話|制作:トムス・エンタテインメント

恋愛優先だった高校生・結平が5歳の従妹を預かる。育児から変わる青春ドラマ

あらすじ

高校生の主人公・片倉結平は、女の子との遊びを優先する軽い性格で、家のことにも深く関わらず暮らしていた。ある日、母親が姿を消した5歳の従妹・坂下ゆずゆを家族で預かることになる。
なぜか結平がゆずゆの世話を中心に担当することになり、送り迎えや弁当作りへ挑戦する。学校生活や恋愛と両立しながら、幼い子どもの不安へ向き合っていく。

おすすめポイント

『愛してるぜベイベ★★』は、高校生の恋愛漫画へ「子どもを守る責任」を入れ、主人公の成長を具体的に見せるところが魅力です。結平は突然理想的な保護者になるわけではなく、ゆずゆの気持ちを読み違えながら少しずつ学びます。

ヒロイン・徳永心との恋愛も、結平が他人へどう向き合うかという変化につながります。ゆずゆの家庭事情には重い部分もありますが、日常には温かな場面が多いです。

少女漫画原作の恋愛と家族ドラマを両方見たい方におすすめです。結平が弁当や送り迎えで失敗する場面から、世話をする責任が具体的に伝わってきます。

【夏】2004年アニメおすすめ6選|7〜9月の代表作

続いて、夏に放送開始した2004年アニメおすすめ6選をご紹介します。SF、ロボット、伝奇、ギャグまで方向性が大きく分かれ、短いクールの中でもかなり濃い作品が集まりました。

1. エルフェンリート

🥉おすすめ度:80
★★★

エルフェンリート
出典:dアニメストア『エルフェンリート』

放送:2004年7月〜|全13話|制作:ARMS

角を持つ少女ルーシーと青年コウタ。穏やかな同居生活の裏で惨劇が続くSFサスペンス

あらすじ

鎌倉近郊で暮らす大学生の主人公・コウタは、海岸で角を持つ少女と出会う。言葉もほとんど話せない彼女を「にゅう」と呼び、従妹・ユカとともに世話をすることになる。
一方、その少女にはルーシーという別の顔があり、特殊な力を持つ存在として研究施設から追われていた。コウタの日常と、彼女を巡る追跡が次第に結びついていく。

おすすめポイント

『エルフェンリート』は、海辺の静かな日常と、救いの少ないSFサスペンスを極端な落差で並べる作品です。にゅうと過ごす場面は穏やかなのに、ルーシーへ視点が移ると一気に空気が変わり、その振れ幅が強烈な印象を残します。

登場人物の孤独や差別、幼少期の傷が物語の中心にあり、単なる能力バトルではありません。オープニング曲「Lilium」の宗教音楽を思わせる響きも、悲劇的な雰囲気とよく合っています。

強い暴力描写や裸身表現があるので視聴者を選びますが、2000年代のダークな深夜アニメを知りたい方には外せない一作です。


2. 蒼穹のファフナー

🥉おすすめ度:80
★★★

蒼穹のファフナー
出典:dアニメストア『蒼穹のファフナー』

放送:2004年7月〜|全26話|制作:XEBEC

平和な島に迫る未知の敵フェストゥム。少年少女が巨大兵器ファフナーへ乗る群像劇

あらすじ

竜宮島で暮らす少年の主人公・真壁一騎は、友人たちと穏やかな日常を送っていた。ところが人類を脅かす未知の存在フェストゥムが島へ現れ、隠されていた島の正体が明らかになる。
一騎は人型兵器ファフナーへ乗り、皆城総士ら仲間と島を守る戦いへ入っていく。戦闘のたびに身体や心へ負担が積み重なり、子どもたちは自分たちの役割を知っていく。

おすすめポイント

『蒼穹のファフナー』は、ロボットへ乗ることを英雄的な役目だけではなく、共同体全体が背負う痛みとして描くところが魅力です。島の大人たちも何も知らないわけではなく、子どもを戦わせることへの葛藤を抱えています。

序盤は固有用語が多く入りにくさもありますが、後半になるほど一騎と総士、同世代のパイロットたちの関係が深まり、群像劇として強くなっていきます。

後年まで続くシリーズの出発点なので、長期的な物語を追いたいロボットアニメ好きの方におすすめです。島の日常を知るほど、戦闘で失われるものの重さも大きく感じられます。


3. ニニンがシノブ伝

🥉おすすめ度:79
★★★

ニニンがシノブ伝
出典:ufotable『ニニンがシノブ伝』

放送:2004年7月〜|全12話|制作:ufotable

忍者見習いシノブと謎の生物・音速丸。忍者学校なのに修業が全然進まないハイテンションギャグ

あらすじ

忍者を目指す少女・シノブは、忍者学校で修業を続けている。ある課題をきっかけに普通の女子高生・楓と知り合い、二人は友人として付き合うようになる。
シノブの周囲には、黄色い球体のような姿をした音速丸や大量の忍者たちがいる。しかし彼らは真面目に修業するより騒動を起こすことが多く、毎回とんでもない方向へ話が転がっていく。

おすすめポイント

『ニニンがシノブ伝』は、忍者ものらしい設定を借りながら、ほぼ全部を勢いのあるギャグへ変えてしまう潔さが魅力です。音速丸が場をかき回し、シノブが素直に反応し、楓が現実的なツッコミを入れる役割分担が分かりやすく、会話のテンポで押し切ります。

ufotable初期作品の一つで、表情や動きもかなり大げさです。2004年は重いSFやサスペンスも多いので、その中で何も考えず笑える存在として印象に残ります。

短い全12話で、テンションの高いナンセンスコメディを見たい方におすすめです。音速丸の予測不能な言動へ周囲が巻き込まれるだけでも、毎回かなりの勢いがあります。


4. KURAU Phantom Memory

🥉おすすめ度:78
★★★

KURAU Phantom Memory
出典:BONES『KURAU Phantom Memory』

放送:2004年6月末〜|全24話|制作:ボンズ

特殊な存在となったクラウと対になるクリスマス。逃亡の中で家族の形を探すSFドラマ

あらすじ

未来の月で研究者の父と暮らす少女・クラウは、実験事故に巻き込まれ、人間とは異なるエネルギー生命体「リナクス」と融合する。事故後のクラウは身体能力も大きく変わり、普通の生活から離れていく。
年月が過ぎ、彼女のもとに対となる存在・クリスマスが現れる。二人は強い結びつきを持つ一方、特殊な存在を管理しようとする組織から追われることになる。

おすすめポイント

『KURAU Phantom Memory』は、超能力を持つ逃亡者の物語を、クラウとクリスマスの家族のような絆へ落とし込むところが魅力です。大きなSF設定がありながら、二人が食事をしたり生活を整えたりする場面を丁寧に入れるので、守りたい日常が伝わります。

クラウの父親や追う側の人々にも事情があり、単純な善悪だけで進まないのも印象的です。派手なアクションより、人と人が一緒にいる理由を考える時間が長い作品です。

静かな逃亡劇と家族ドラマを組み合わせたSFを見たい方におすすめです。二人が呼び合う声にも関係の深さが表れます。


5. お伽草子

🥉おすすめ度:77
★★★

お伽草子
出典:dアニメストア『お伽草子』

放送:2004年7月〜|全26話|制作:Production I.G

平安の都を救う源光と仲間たち。後半は現代東京へ舞台を移す二部構成の伝奇アニメ

あらすじ

平安時代、都では飢饉や疫病が広がり、不穏な空気が漂っていた。武家の娘・源光は病に倒れた兄に代わり男装し、都を救うとされる勾玉を求めて旅へ出る。
渡辺綱や卜部季武らと行動しながら、光は権力争いや怪異へ巻き込まれていく。物語後半では舞台が現代東京へ移り、前半との意外なつながりが見えてくる。

おすすめポイント

『お伽草子』は、平安伝奇を描いた前半と現代東京の後半を、一つのテーマでつなぐ大胆な構成が魅力です。前半だけを見ると歴史ファンタジーですが、後半へ入ると同じモチーフや関係性が別の形で現れます。

キャラクターデザインや色調も落ち着いており、派手な少年バトルとは違う静かな空気があります。二部構成を受け入れられるかで好みは分かれますが、構成そのものを楽しむ作品だと思います。

歴史と現代をまたぐ伝奇ものや、少し変わったオリジナルアニメを見たい方におすすめです。前後編で同じ名前やモチーフがどう反復されるかに注目すると、構成の面白さが増します。


6. ギャラクシーエンジェルX

🥉おすすめ度:76
★★★

ギャラクシーエンジェルX
出典:dアニメストア『ギャラクシーエンジェルX』

放送:2004年7月〜|全13話|制作:マッドハウス/feel.

エンジェル隊が宇宙で任務へ。毎回リセット級の展開で暴走するシリーズ第4期

あらすじ

ミルフィーユ・桜葉をはじめとするエンジェル隊は、宇宙を舞台にさまざまな任務へ挑んでいる。ところが任務はまともに進まず、些細なきっかけから世界規模の騒動へ発展することも珍しくない。
シリーズ第4期となる『ギャラクシーエンジェルX』でも、メンバー同士の掛け合いと不条理な展開は健在。短編形式で、前の話の結果を気にせず次々と新しい騒動が始まる。

おすすめポイント

『ギャラクシーエンジェルX』は、SF設定やキャラクターの立場すら、笑いのためなら平気で壊す自由さが最大の魅力です。前話で大変なことが起きても次回には何事もなかったように始まり、視聴者も細かい整合性を気にせず見られます。

テンポが速く、パロディや言葉遊びも多いので、元ネタを知っているとさらに笑える場面があります。一方でシリーズ第4期なので、キャラクターの関係を知っている方が入りやすいです。

短編ギャグを大量に浴びたい方や、2000年代のカオスなアニメコメディが好きな方におすすめです。予測不能なオチも魅力です。

【秋】2004年アニメおすすめ12選|10〜12月の代表作

最後に、秋に放送開始した2004年アニメおすすめ12選をご紹介します。『BECK』『BLEACH』『MAJOR』のような長期的に知られる作品に加え、『巌窟王』『げんしけん』など2000年代らしい尖った作品も多く、2004年の中でも特に豊作なクールです。

1. BECK

🥇おすすめ度:86
★★★★★

BECK
出典:dアニメストア『BECK』

放送:2004年10月〜|全26話|制作:マッドハウス

平凡な少年コユキがギターと仲間に出会う。ライブの熱量を描く青春バンドアニメ

あらすじ

中学生の主人公・田中幸雄、通称コユキは、刺激の少ない日常を送っていた。ある日、帰国子女のギタリスト・南竜介と出会ったことで、ロックとギターの世界へ惹かれていく。
コユキは仲間とバンド「BECK」を組み、ライブハウスで演奏を始める。技術も経験も足りない状態から、メンバー同士の衝突や音楽業界の現実に向き合っていく。

おすすめポイント

アニメ版『BECK』は、漫画では想像するしかなかった演奏へ実際の音を与え、バンドの成長を身体で感じられるところが大きな魅力です。コユキの歌が観客へ届く瞬間や、ライブ会場のざわつきまで音で表現されるので、ステージの空気がかなり生々しくなっています。

英語詞や海外ロックの影響も作品の雰囲気へ自然に入り、学校の部活ものとは違う音楽文化を感じられます。一方、原作全体を最後まで映像化した作品ではないため、続きが気になったら漫画へ進む楽しみもあります。

音楽アニメの定番を一本見たい方におすすめです。


2. MAJOR

🥈おすすめ度:85
★★★★

MAJOR
出典:U-NEXT『MAJOR』

放送:2004年11月〜|全26話|制作:スタジオ雲雀

プロ野球選手の父を追う少年・本田吾郎。幼少期から始まる長い野球人生の第1シリーズ

あらすじ

幼い主人公・本田吾郎は、プロ野球選手の父・茂治を誇りに思い、自分も野球へ夢中になっている。保育園の友人や周囲の大人と関わりながら、投げることの楽しさを覚えていく。
しかし吾郎の家庭と父の野球人生には大きな出来事が起こる。少年はさまざまな出会いと別れを経験しながら、それでもプロを目指す道を進んでいく。

おすすめポイント

『MAJOR』第1シリーズは、高校野球から始めず、主人公が野球を好きになる幼少期から人生そのものを追うところが特徴です。吾郎の技術が伸びるだけでなく、家族や指導者との関係が野球への向き合い方へ直接影響します。

子ども時代のエピソードにもかなり重い出来事がありますが、その経験が後のシリーズで吾郎の強さや頑固さにつながっていきます。長期シリーズを順番に見ると、少年が成長していく時間の長さを実感できます。

スポーツ選手の一生を長く追う作品へ入りたい方は、2004年の第1シリーズから見るのがおすすめです。


3. 巌窟王

🥈おすすめ度:85
★★★★

巌窟王
出典:dアニメストア『巌窟王』

放送:2004年10月〜|全24話|制作:GONZO

『モンテ・クリスト伯』を未来へ再構築。伯爵と青年アルベールを巡る華麗な復讐劇

あらすじ

未来のパリで暮らす貴族の青年・アルベールは、旅行先の月面都市ルナで謎めいたモンテ・クリスト伯爵と出会う。伯爵の圧倒的な財力と気品に惹かれ、彼を自分の社交界へ招く。
しかし伯爵には、アルベールの家族やその周囲へ近づく明確な目的があった。青年は伯爵を信頼する一方、華やかな社交界の裏で過去の因縁が動き始める。

おすすめポイント

『巌窟王』は、古典的な復讐劇を未来世界へ移し、衣装や背景へテクスチャを貼り込む独特の映像で再解釈するところが圧倒的です。キャラクターが動いても服の模様が画面に固定されたように見える表現は、一目で本作だと分かるほど強烈です。

原作『モンテ・クリスト伯』そのままではなく、若いアルベールの視点を中心に置くことで、伯爵の正体や目的を知らない側から物語へ入れます。復讐の手順が少しずつ見えてくるほど、最初の華やかさが不穏に変わります。

映像表現と古典翻案の両方を楽しみたい方におすすめです。伯爵を信じるアルベールの無垢さがあるからこそ、復讐の輪郭が見えたときの怖さも強まります。


4. BLEACH

🥈おすすめ度:84
★★★★

BLEACH
出典:dアニメストア『BLEACH』

放送:2004年10月〜|全366話|制作:studioぴえろ

死神の力を得た高校生・黒崎一護。霊を守る戦いから尸魂界へ広がる長編バトル

あらすじ

霊が見える高校生の主人公・黒崎一護は、家族を襲った怪物「虚」と戦う死神・朽木ルキアと出会う。傷を負ったルキアから力を譲り受け、一護は死神として虚を倒すことになる。
街の霊を守る日々の中で、同級生や死神の世界にも秘密があると分かっていく。一護は仲間を守るため、人間界を越えて大きな戦いへ踏み込む。

おすすめポイント

2004年版『BLEACH』は、学園怪異もののような序盤から、死神たちの組織と能力がぶつかる大規模バトルへ広げる流れが魅力です。斬魄刀ごとに名前や能力が異なり、敵味方とも登場した瞬間に印象へ残るキャラクターが多いです。

尸魂界編へ入ると隊長・副隊長が一気に増え、組織の人間関係まで戦闘へ絡みます。長期放送なのでアニメ独自編もあり、原作沿いだけを見たい場合は話数を確認しながら進める方法もあります。

『千年血戦篇』とは別に、シリーズの始まりを知りたい方は2004年TV版から見るのがおすすめです。


5. スクールランブル

🥈おすすめ度:82
★★★★

スクールランブル
出典:dアニメストア『スクールランブル』

放送:2004年10月〜|全26話|制作:スタジオコメット

天満は烏丸が好き、播磨は天満が好き。片思いが永遠にすれ違う学園ラブコメ

あらすじ

高校生の主人公・塚本天満は、同級生の烏丸大路へ片思いしているが、なかなか気持ちを伝えられない。一方、不良っぽい高校生・播磨拳児は天満へ夢中なのに、こちらも告白できずにいる。
三人を中心に、クラスメイトたちの恋や勘違いが次々と重なっていく。小さな誤解が大騒動へ発展し、恋愛は思った方向へほとんど進まない。

おすすめポイント

『スクールランブル』は、片思いの矢印が噛み合わない状況を、徹底して笑いへ変えるところが魅力です。天満は烏丸の前で空回りし、播磨は天満へ格好よく見せようとしてさらに誤解されます。

脇役のクラスメイトにも恋愛や友情が広がり、途中からは誰が主役でも成立するほど群像コメディが厚くなります。シリアスになりそうな場面でも、絶妙なタイミングで笑いへ戻るテンポがあります。

恋愛の結論を急ぐ作品より、すれ違いそのものを長く楽しめる学園ラブコメを見たい方におすすめです。播磨の妄想と現実の落差も、毎回の笑いを支えています。


6. げんしけん

🥉おすすめ度:80
★★★

げんしけん
出典:dアニメストア『げんしけん』

放送:2004年10月〜|全12話|制作:パルムスタジオ

大学のオタクサークル「現代視覚文化研究会」。趣味と人間関係を生活感たっぷりに描く

あらすじ

大学へ入学した主人公・笹原完士は、漫画やアニメが好きだが、自分を堂々とオタクだと言い切ることにはためらいがあった。そんな彼が「現代視覚文化研究会」、通称げんしけんの部室を訪れる。
そこには同人誌、ゲーム、アニメを楽しむ先輩たちが集まっていた。笹原はサークル活動やイベントへ参加するうち、自分の趣味との距離を少しずつ変えていく。

おすすめポイント

『げんしけん』は、オタクを特別な記号としてではなく、大学の部室でだらだら過ごす普通の若者として描くところが魅力です。コミケへ行く熱気もあれば、何もせず話しているだけの日もあり、その生活感が2000年代の空気をよく残しています。

オタク趣味へ距離のある春日部咲がサークルへ関わることで、外から見た感覚も入ります。趣味が違う人同士が付き合えるのかという話にもなっています。

派手な事件より、大学サークルとオタク文化の日常を楽しみたい方におすすめです。同人誌即売会や部室の会話など、2000年代の趣味文化を記録したような面白さもあります。


7. 学園アリス

🥉おすすめ度:80
★★★

学園アリス
出典:dアニメストア『学園アリス』

放送:2004年10月〜|全26話|制作:グループ・タック

親友を追って特殊能力者の学校へ。元気な少女・蜜柑が「アリス」を持つ子どもたちと暮らす

あらすじ

田舎で暮らす小学生の主人公・佐倉蜜柑は、大好きな親友・今井蛍が東京の「アリス学園」へ転校したことを知り、会いたい一心で一人東京へ向かう。
アリス学園は、特別な能力「アリス」を持つ子どもだけが通う学校だった。蜜柑自身にも能力があると分かり、蛍や同級生・日向棗らとともに学園生活を送ることになる。

おすすめポイント

『学園アリス』は、能力の強さだけではなく、発明・体質・感覚など多種多様な「アリス」を学校生活へ溶け込ませるところが楽しいです。蜜柑の明るさと蛍のクールさは正反対で、二人の友情が作品の軸になっています。

序盤はにぎやかな学園コメディとして見やすい一方、子どもたちが能力ゆえに自由を制限される面も少しずつ見えてきます。明るさの奥にある学園の仕組みが、物語へ深みを加えています。

少女向けの学園ファンタジーと友情ものを見たい方におすすめです。棗のように重い事情を抱える同級生もおり、明るい学園生活との落差が後半の引力になります。


8. 魔法少女リリカルなのは

🥉おすすめ度:80
★★★

魔法少女リリカルなのは
出典:dアニメストア『魔法少女リリカルなのは』

放送:2004年10月〜|全13話|制作:セブン・アークス

小学3年生・高町なのはが魔法少女へ。ジュエルシードを巡り少女フェイトとぶつかる第1作

あらすじ

小学3年生の主人公・高町なのはは、ある日傷ついたフェレットの姿をした少年・ユーノ・スクライアと出会う。彼が探していた危険な魔法の結晶「ジュエルシード」を回収するため、魔法の力を得る。
なのはは魔導器レイジングハートを手に、街で起こる異変へ向き合う。やがて同じジュエルシードを集める少女・フェイト・テスタロッサと出会い、二人は戦うことになる。

おすすめポイント

初代『魔法少女リリカルなのは』は、魔法少女ものの導入から、少女同士の本格的な魔法戦と対話へ比重を移していく構成が特徴です。杖で魔法を撃つだけでなく、防御や遠距離攻撃が明確に描き分けられ、後半ほど戦闘の緊張感が増します。

なのははフェイトを単なる敵として倒したいのではなく、なぜそこまで戦うのかを知ろうとします。その姿勢が二人の関係を少しずつ変えるところも印象的です。

後の『A’s』などへ続く長期シリーズの原点なので、なのはとフェイトの出会いから見たい方におすすめです。レイジングハートの機械的な音声も、魔法とSFが混ざる独特の雰囲気を作っています。


9. ブラック・ジャック

🥉おすすめ度:80
★★★

ブラック・ジャック
出典:dアニメストア『ブラック・ジャック』

放送:2004年10月〜|全61話|制作:手塚プロダクション

無免許の天才外科医ブラック・ジャック。難病と患者の選択に向き合う医療ドラマ

あらすじ

無免許ながら驚異的な腕を持つ外科医ブラック・ジャックは、高額な報酬を条件に、ほかの医師では治療が難しい患者の依頼を引き受ける。彼のそばには、小さな少女の姿をした助手・ピノコがいる。
患者が抱えるのは病気だけではなく、家族関係やお金、人生の選択までさまざま。ブラック・ジャックは冷たく見える態度の裏で、一人ずつの命と向き合っていく。

おすすめポイント

2004年TV版『ブラック・ジャック』は、一話ごとに「治せるか」だけではなく、患者がその後どう生きるかまで問いかけるところが魅力です。ブラック・ジャックは高額な報酬を口にしますが、その金額の意味がエピソードごとに変わります。

原作のエピソードをTV向けに再構成しているため、漫画と細部が異なる回もあります。また医療描写はフィクションを含むので、現実の治療知識としてそのまま受け取る作品ではありません。

一話完結型で見やすく、手塚治虫さんの代表的な医療ドラマへアニメから触れたい方におすすめです。


10. 焼きたて!!ジャぱん

🥉おすすめ度:80
★★★

焼きたて!!ジャぱん
出典:U-NEXT『焼きたて!!ジャぱん』

放送:2004年10月〜|全69話|制作:サンライズ

「日本を代表するパン」を作りたい東和馬。太陽の手でパン職人の頂点を目指す料理バトル

あらすじ

パン作りが得意な少年の主人公・東和馬は、日本独自のパン「ジャぱん」を作るという大きな夢を持っている。温かい手を持つ「太陽の手」を生かしながら、独学でさまざまなパンを考案してきた。
和馬は大手ベーカリー「パンタジア」の採用試験へ挑み、職人たちと出会う。店内競争や大会を通して、材料や発酵方法を工夫しながら新しいパンを作っていく。

おすすめポイント

『焼きたて!!ジャぱん』は、パン作りの具体的な工夫と、食べた瞬間の誇張されたリアクションを同じ熱量で楽しめるところが魅力です。生地や発酵の話を真面目にした直後、試食した審査員が想像を超える反応を見せる落差で笑わせます。

大会形式なので、毎回「次はどんなパンを作るのか」という分かりやすい目的があります。実際の製パン知識を参考にした要素はありますが、作品独自の誇張も多いので料理教材としてではなく娯楽として見るのが自然です。

料理アニメと少年漫画のトーナメント感を一緒に楽しみたい方におすすめです。


11. ローゼンメイデン

🥉おすすめ度:80
★★★

ローゼンメイデン
出典:dアニメストア『ローゼンメイデン』

放送:2004年10月〜|全12話|制作:ノーマッド

引きこもりの少年・桜田ジュンと生きた人形・真紅。ゴシックな部屋で始まる契約と戦い

あらすじ

中学生の主人公・桜田ジュンは学校へ行かず、自宅で通販商品を注文しては返品する日々を送っている。ある日届いた箱の中に、美しいアンティークドール・真紅が入っていた。
真紅は自ら動き、言葉を話す「ローゼンメイデン」の一体だった。ジュンは彼女と契約を結び、人形たちが関わる「アリスゲーム」へ巻き込まれていく。

おすすめポイント

『ローゼンメイデン』は、レースやリボンで飾られた人形の美しさと、主人公の閉塞した部屋を組み合わせる世界観が印象的です。真紅たちは見た目こそ人形ですが性格はかなり濃く、共同生活の掛け合いにはコメディもあります。

一方で、ジュンが学校や他人を避ける理由、人形たちが戦う目的など、明るい日常だけでは終わりません。ゴシックな雰囲気の中で、ジュン自身が外の世界へどう向き合うかも物語の軸になります。

2004年の第1期から、人形たちの関係とシリーズの世界観へ入りたい方におすすめです。真紅とジュンの口喧嘩が増えるほど、契約相手から家族に近い距離へ変わっていきます。


12. 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

🥉おすすめ度:78
★★★

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
出典:dアニメストア『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』

放送:2004年10月〜|全50話|制作:サンライズ

前大戦から2年。家族を失ったシン・アスカがザフトの新型機で戦う続編

あらすじ

C.E.73年。前作『機動戦士ガンダムSEED』の戦争から約2年が過ぎた世界で、家族を戦火で失った少年の主人公・シン・アスカはザフトの兵士となっている。
シンは新型モビルスーツ「インパルスガンダム」のパイロットとして任務へ参加する。大きな事件をきっかけに世界は再び戦争へ傾き、前作の登場人物であるアスランやキラたちも戦局へ関わっていく。

おすすめポイント

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、前作の戦争で傷ついた新主人公と、前作の中心人物を同じ時代へ置くことで、戦後が簡単には平和にならない現実を描きます。シンの怒りと、過去を知るアスランたちの判断がぶつかる構図は続編ならではです。

物語後半の主人公配置や展開には評価が分かれる部分もありますが、モビルスーツ戦、音楽、前作から続く世界の広がりには強い見どころがあります。

人物関係や政治状況は『SEED』を見ていた方が理解しやすいので、基本的には前作からの視聴がおすすめです。新旧主人公の視点が交差する続編らしい構成も大きな特徴です。

2004年アニメは長寿シリーズと後世の名作が多数誕生した

2004年アニメは長寿シリーズと後世の名作が多数誕生したの関連イメージ

2004年アニメを振り返ると、単年のヒットだけでなく、その後10年以上続くシリーズの起点になった作品が目立ちます。

『ふたりはプリキュア』は現在まで続くプリキュアシリーズの第1作、『BLEACH』は後年の『千年血戦篇』へつながる長編の出発点、『MAJOR』も複数シーズンを経て主人公の野球人生を長く描きました。『ケロロ軍曹』や『今日からマ王!』も長期シリーズとして多くのエピソードが制作されています。

一方、『MONSTER』『妄想代理人』『サムライチャンプルー』『巌窟王』のように、後続シリーズの長さではなく一作品としての完成度や映像表現で現在も名前が挙がる作品もあります。

シリーズの入口を探す年としても、2000年代の尖った名作を掘る年としても、2004年はかなり面白いラインナップです。

2004年アニメ一覧まとめ

四季の風景と映画フィルムを並べたイラスト

2004年アニメは、冬・春・夏・秋でかなり違う顔を見せています。

重厚な物語を見たいなら『MONSTER』『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』『妄想代理人』、映像と音楽のスタイルを楽しみたいなら『サムライチャンプルー』『巌窟王』『BECK』がおすすめです。

長く続くシリーズへ入りたい方は『ふたりはプリキュア』『BLEACH』『MAJOR』、気軽なコメディなら『ケロロ軍曹』『スクールランブル』『ニニンがシノブ伝』も選びやすいと思います。

当時の人気だけでなく、20年以上たっても続編や再評価につながる作品が多いのが2004年の面白さです。気になる季節やジャンルから、今の自分に合う一本を選んでみてください。

冬の心理サスペンス、春の意欲的な映像作品、夏のSF、秋の大型シリーズと、季節によって作品の個性がはっきり分かれます。放送当時の話題作を追い直したい方はもちろん、2000年代のアニメを初めて見る方も、あらすじと見どころから選んでみてください。続編がある作品は第1シリーズから順に見ると、人物関係や成長をより楽しめます。

🥇大傑作(おすすめ度:86〜90)
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
MONSTER
サムライチャンプルー
BECK

🥈傑作(おすすめ度:81〜85)
ケロロ軍曹
MAJOR
巌窟王
BLEACH
スクールランブル

🥉良作(おすすめ度:76〜80)
妄想代理人
ふたりはプリキュア
マリア様がみてる
モンキーターン
エリア88
火の鳥
今日からマ王!
愛してるぜベイベ★★
エルフェンリート
蒼穹のファフナー
ニニンがシノブ伝
KURAU Phantom Memory
お伽草子
ギャラクシーエンジェルX
げんしけん
学園アリス
魔法少女リリカルなのは
ブラック・ジャック
焼きたて!!ジャぱん
ローゼンメイデン
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