
波を待つ時間も、乗れた瞬間の高揚も物語になるサーフィン漫画。
サーフィン漫画には、海辺の恋愛を描く青春ものから、大人が人生をやり直す再挑戦もの、大波や大会へ挑む競技寄りの作品まであります。
題材が珍しいぶん作品ごとの方向性もかなり違うので、「恋愛」「人生の再出発」「波に挑む熱さ」のどこを読みたいか決めると選びやすいですよね。
- サーフィンが物語の中心になる漫画を読みたい
- 海辺の青春や恋愛を楽しめる作品を探している
- 初心者から競技志向まで、波乗り漫画を比較したい
こんな悩みを解決するために、この記事ではサーフィン漫画おすすめ10選を紹介します。恋愛中心の作品から、40歳目前で海へ戻る主人公、本格的に波と向き合うスポーツ漫画まで、読み味の違う作品を集めました。
【青春・恋愛】サーフィン漫画おすすめ4選
まずは、サーフィン漫画おすすめ4選を紹介します。海辺の再会や恋、仲間との時間にサーフィンが深く関わる作品が中心で、競技の勝敗だけじゃなく人物同士の距離を楽しみたい方におすすめです。
1. マリンブルーの風に抱かれて
🥉おすすめ度:80
★★★
初恋の人と夏の海で再会。サーフィンが恋と友情を揺らす青春ストーリー
あらすじ
高校生の主人公・橘遙は、夏の海で小学生時代の初恋相手・有川亨と再会する。亨はアメリカで暮らした経験を持ち、いとこの清水一平と同じ高校へ通いながらサーフィンにも打ち込んでいた。
遙を想う一平と、再び彼女へ惹かれていく亨。親友・北田智世の気持ちも重なり、海辺の友情と恋愛は少しずつ複雑になっていく。
おすすめポイント
『マリンブルーの風に抱かれて』は、恋愛のすれ違いをサーフィンの勝負や海辺の時間へ重ねるところが魅力です。亨と一平は恋のライバルであると同時に、同じ波へ向かうサーファーでもあり、海が二人の感情を映す場所になっています。
矢沢あいさんの初期作らしく、恋だけを一直線に進めるのではなく、親友への遠慮や過去の別れも絡むので簡単には答えが出ません。海辺の風景と若者の迷いがよく合います。
全4巻でまとまっているため、長編より短めの少女漫画を読みたい方にもおすすめです。90年代前後の少女漫画らしい空気とサーフィンを一緒に楽しめます。
2. サーフサイド ハイスクール
🎖️おすすめ度:75
★★
サーフィン仲間の高校生3人組。海と学校で騒動が続く青春ギャグ漫画
あらすじ
海辺で高校生活を送る永島康平、三田みちる、阿部浩也は、性格も見た目も異なるサーフィン仲間だ。学校へ行き、海へ向かい、周囲の友人や恋愛に巻き込まれながら、にぎやかな毎日を過ごしている。
本格的な大会を勝ち上がる競技漫画というより、サーフィンを共通の遊びと居場所にした青春コメディ。海辺の生活と高校生らしい騒動がテンポよく続いていく。
おすすめポイント
この作品で楽しいのは、サーフィンを部活動の目標ではなく、仲間の日常そのものとして描くところです。波があるから海へ行く、その先で友達と馬鹿なことをするという距離感が、競技ものとはまったく違います。
登場人物の掛け合いはかなりギャグ寄りで、サーフィンの技術を体系的に知りたい方には向きません。その一方、海辺の高校生活や、何でも笑いに変わる若者の勢いを楽しみたい方には相性がよいと思います。
サーフィン漫画を重く読みたくない方や、90年代青春コメディの空気が好きな方におすすめです。海へ行けば三人の性格差がそのまま騒動へ変わるところも、この作品ならではです。
3. サーフジャンキー
🎖️おすすめ度:72
★★
単行本の購入カードを確認できませんでした。正規配信先で作品を確認する。
出典:Goodreads「サーフジャンキー」作品ページ
湘南で出会った二人のサーファー。波と恋に不器用な青年たちのBLストーリー
あらすじ
湘南の海でサーフィンを楽しむ律郎は、波乗りには慣れている一方、恋愛になると思うように振る舞えない青年だ。そこで出会ったしぶきは、サーフィンも恋もまだ経験が浅く、二人は海で過ごす時間を通して惹かれ合っていく。
うまく気持ちを伝えられず、傷つけ合うこともある二人。それでも海へ戻り、サーフィンと恋の両方で相手との距離を探していく。
おすすめポイント
『サーフジャンキー』は、波乗りの経験差と恋愛の不器用さを二人の関係へ重ねる作品です。上手にサーフィンできることと、相手の気持ちを理解できることは別で、そのずれが恋愛ドラマを動かします。
湘南という舞台も作品の雰囲気に合っており、海へ向かう時間が二人の関係を進める場所になっています。全1巻なので、長いシリーズに入る前にサーフィンと恋愛を組み合わせた作品を試したい方にも読みやすいです。
BL作品で大人向けの恋愛表現も含まれるため、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。ボードを抱えて海へ向かう時間が、言葉にしにくい二人の感情をつなぐ場面にもなります。
4. ピーチ・オン・ザ・ビーチ
🎖️おすすめ度:69
★★
凄腕サーファー・桃子との出会い。大学生ナオトが海と恋に踏み出す青春漫画
あらすじ
平凡な大学生・ナオトは、二十歳の夏にも何か特別なことが起きるのではないかと期待しながら過ごしていた。夏の終わり、彼は海で凄腕サーファーの桃子と出会い、その姿に惹かれて自分もサーフィンを始める。
サーファーの壮真やせりななど、新しい仲間との出会いも増えていく。最初は海へ入るきっかけだった桃子への興味は、サーフィンの上達とともに恋心へ変わっていく。
おすすめポイント
『ピーチ・オン・ザ・ビーチ』は、「夏に何か起きてほしい」という若者の期待をサーフィン開始のきっかけにする王道の青春感が魅力です。
ナオトは最初から海の達人ではないので、桃子たちに刺激を受けながら少しずつ波へ向き合います。
恋愛だけが先へ進むのではなく、サーフィンを始めたことで交友関係や自分の見え方まで変わるところが気持ちいいです。人物のにぎやかさもあり、海辺のラブコメとして軽快に読めます。
全2巻でまとまっているので、夏らしい漫画を短く読みたい方や、初心者目線のサーフィン作品を探している方におすすめです。
【大人の再挑戦】サーフィン漫画おすすめ3選
続いて、サーフィン漫画おすすめ3選を紹介します。学生ではなく、大人になってから海へ向かう作品や、かつての仲間が再びサーフィンでつながる物語が中心です。
1. SURFINGMAN
🥉おすすめ度:79
★★★
40歳目前で離婚。平凡な会社員がサーフィンから第二の人生を始める
あらすじ
40歳を目前にした会社員・江口明良は、妻との離婚をきっかけに、それまでの生活を見直すことになる。気持ちが沈んだままの日々の中で、新婚旅行のときに経験したサーフィンを思い出し、思い切ってスクールへ申し込む。
そこで出会ったのは、年下の女性コーチ。江口は初心者としてパドリングや波の怖さに向き合いながら、海へ行くこと自体を楽しむようになっていく。
おすすめポイント
『SURFINGMAN』は、若者の競技ではなく「大人が今から始める趣味」としてサーフィンを描くところが新鮮です。江口は体力も技術も最初から備わっておらず、波に乗れない時間まで含めて一歩ずつ覚えます。
キャンピングカーや道具へのこだわりも登場し、海へ行く休日全体が新しい生活へ変わっていきます。離婚という大きな区切りから、何歳でも新しい楽しみを作れるという流れにも惹かれます。
全2巻完結なので、大人の再出発を描くサーフィン漫画を気軽に読みたい方におすすめです。若いころの青春を取り戻すのではなく、今の年齢だからこその海との付き合い方が描かれます。
2. A-BOUT! SURF
🥉おすすめ度:79
★★★
かつての不良・朝桐真之輔は29歳。大人になった仲間たちが今度は海へ集う
あらすじ
高校時代に喧嘩ばかりしていた朝桐真之輔は、29歳の大人になっていた。荒々しい青春を過ごした仲間たちもそれぞれの人生を歩む中、朝桐が今夢中になっているのはサーフィンだ。
海へ通い、波に乗り、かつての光嶺高校の仲間とも再会していく。喧嘩の熱量を残したまま大人になった男たちが、サーフィンを新しい遊び場として再び集まる。
おすすめポイント
前作を知っている方には、不良少年だったキャラクターたちの「その後」をサーフィンで見せるのが最大の魅力です。朝桐の勢いは大人になっても変わらず、波へ向かう姿にも独特の豪快さがあります。
一方、物語はサーフィンだけに閉じず、昔の仲間や喧嘩の空気も残っています。そのため純粋な競技漫画というより、大人になった不良たちの同窓会的な楽しさが強いです。
『A-BOUT!』未読でも海での新しい物語は追えますが、旧作を知っていると再会の面白さが増します。全5巻完結です。昔の喧嘩仲間が仕事や家庭を持った後も、海では少年のように張り合う姿が可笑しいです。
3. Shuji -修二-
🎖️おすすめ度:71
★★
海へ通い続ける高校生・修二。ボード作りから大会まで波乗りへ青春を注ぐ
あらすじ
静岡県静波市で暮らす高校生・逆巻修二は、暇さえあれば海へ向かうほどサーフィンへ夢中になっている。早朝の海岸で幼なじみの少女・由美子と再会しても、修二の頭は次に来る波からなかなか離れない。
馴染みのサーフショップでボード作りを学び、強いサーファーから刺激を受けながら技術を磨いていく。学校生活や喧嘩も交えつつ、海を中心に修二の青春が進む。
おすすめポイント
『Shuji -修二-』は、「暇さえあれば海へ行く」主人公の生活そのものがサーフィンになっている作品です。競技の結果だけではなく、サーフショップで道具へ触れる時間や、ライバルの技を見て悔しがる姿から熱中ぶりが伝わります。
1980年代らしい青春漫画の勢いがあり、恋愛や不良との衝突も入りながら、最後は修二がどう波へ向き合うかへ戻ってきます。
全5巻完結なので、古いスポーツ漫画の熱量を味わいたい方や、海へ通うサーファーの日常まで読みたい方におすすめです。ボードを自分で作る工程まで描かれるので、乗るだけではないサーフィン文化にも触れられます。
【競技・波乗り】サーフィン漫画おすすめ3選
続いて、サーフィン漫画おすすめ3選を紹介します。大波への挑戦やライバルとの勝負など、サーフィンそのものの迫力を前面に出した作品を中心に選びました。
1. 海の戦士
🥉おすすめ度:77
★★★
日本人サーファーが世界級の波とライバルへ挑む。猿渡哲也さん初期の熱血作
あらすじ
サーフィンへ人生を懸ける日本人サーファーは、より大きな波と強い相手を求めて海へ挑み続けている。国内だけでは収まらない勝負の中で、世界級のサーファーや危険な波を相手に、自分の技術と恐怖心を試されていく。
波の高さや自然の危険は人間の都合では変えられない。主人公はライバルとの競争だけでなく、海そのものを相手に限界へ踏み込む。
おすすめポイント
『海の戦士』は、大波を格闘漫画の強敵のような迫力で描くところが印象的です。後に『TOUGH』などで知られる猿渡哲也さんの初期連載で、身体の動きや波の重量感にすでに力があります。
現代のサーフィン漫画と比べると表現には時代を感じますが、「とにかく巨大な波へ挑む」という分かりやすい熱さは今でも伝わります。技術を教科書のように学ぶより、海の怖さと興奮を味わう作品です。
古い少年漫画らしい豪快なスポーツ描写や、短い巻数で強烈な波乗りを読みたい方におすすめです。波の斜面を駆け下りる場面は線の勢いが強く、海そのものが巨大な対戦相手に見えてきます。
2. CROSS WAVE
🎖️おすすめ度:73
★★
単行本の購入カードを確認できませんでした。公式配信元のサーフィンコミック案内を確認する。
出典:BCM波情報「CROSS WAVE」公式記事
タイプの違うサーファーたちが波で交差する。専門サイト発のサーフィンコミック
あらすじ
サーフィン波情報サイト「BCM」から生まれたオリジナルコミックで、競技としてサーフィンへ向き合う者と、純粋に波へ乗ることを楽しむ者など、異なる価値観を持つサーファーたちを描く。
シリーズではタイプの違う人物の「波」が交差し、海での出会いや競争が新しい関係を作っていく。サーフィン専門メディアならではの題材を生かした作品だ。
おすすめポイント
『CROSS WAVE』は、サーフィン専門サイトのオリジナル作品だからこその「海が生活の中心」という距離感が魅力です。
一般向けスポーツ漫画より、サーファーごとの価値観や海への向き合い方を前提に物語が進みます。
大手出版社の単行本シリーズとは違い、配信型のサーフィンコミックとして作られている点には注意が必要です。そのぶん、題材への密着度という意味ではこの記事に入れる価値があります。
競技志向と自由な波乗りの違いを見たい方や、サーフィン文化へもう一歩踏み込んだ漫画を探している方におすすめです。
3. Big Waver
🎖️おすすめ度:70
★★
少年・万堂流佳が巨大な波へ挑む。大波の迫力を正面から描く短期サーフ漫画
あらすじ
大海原を舞台に、少年・万堂流佳は次々と現れる波へ挑んでいく。流佳は高い波を前にしてもひるまず、ボードを操りながら自分の技術を試していくサーファーだ。
ライバルや危険な海の状況と向き合う中で、目標になるのはさらに大きな波。物語はサーフィンの挑戦を中心に進み、波へ乗る瞬間の緊張と達成感を描いていく。
おすすめポイント
『Big Waver』は、大波へ挑むこと自体を少年漫画の冒険として見せる作品です。サーフィンを恋愛や生活の背景に置くのではなく、波の大きさと技術の勝負を前面に出しているので、この記事の中でも競技寄りの読み味があります。
1998年に『週刊少年マガジン』で連載され、全2巻で完結しています。長編の複雑な人間関係より、波へ向かう勢いを短く楽しめるのが魅力です。
昔の少年スポーツ漫画が好きな方や、大波の迫力を中心に読めるサーフィン漫画を探している方におすすめです。全2巻と短いぶん、設定説明より波へ挑む場面へ早く入れるテンポのよさもあります。
まとめ|海で過ごす時間を描くサーフィン漫画を選ぼう

サーフィン漫画は、波に乗る技術だけではなく、海での出会いや人生の転機を描く作品が多いジャンルです。初恋と友情を楽しむなら『マリンブルーの風に抱かれて』、仲間と過ごす軽やかな青春なら『サーフサイド ハイスクール』から読むと入りやすいでしょう。
恋愛とサーフィンの距離感が作品ごとに異なるため、人物関係を読みたいか、海での時間を味わいたいかで選べます。
大人の再出発に心を寄せたいなら『SURFINGMAN』、不良漫画の登場人物が海へ向かう意外性なら『A-BOUT! SURF』が合います。
高校生の成長と波への情熱を追う『Shuji -修二-』や、勝負の緊張感がある『Big Waver』も読み比べてみてください。同じサーフィン題材でも恋愛・再挑戦・競技の比重は大きく違います。
『サーフジャンキー』と『CROSS WAVE』は、確認できる正規配信先を作品欄に載せました。購入カードで別作品を示すことは避け、読者が対象作へたどり着ける形にしています。
気になる作品を一冊ずつ読み、波を待つ時間や海で変わる人間関係の描き方を楽しんでください。
🥉良作(おすすめ度:76〜80)
マリンブルーの風に抱かれて
SURFINGMAN
A-BOUT! SURF
海の戦士
🎖️入選(おすすめ度:71〜75)
サーフサイド ハイスクール
CROSS WAVE
サーフジャンキー
Shuji -修二-
🎖️おすすめ(おすすめ度:70以下)
Big Waver
ピーチ・オン・ザ・ビーチ
参考文献
- 講談社「A-BOUT! SURF(1)」
- KADOKAWA「ピーチ・オン・ザ・ビーチ 1巻」
- BCM「サーフィンコミック」
- 国立国会図書館サーチ:作品・出版情報の確認に使用。
- 文化庁「メディア芸術データベース」:漫画・アニメ作品情報の確認に使用。


